秋が旬の切花はいろいろありますが、赤く色づいたバラの実もそのひとつ。
10月~11月頃になると、いろいろなバラの実が切花として市場やお花屋さんに並びます。
そのなかでもよく見かける種類のバラの実を、見分け方と合わせてご紹介します!
大きな枝ぶりに鈴なりになる実が可愛い!『スズバラ』
9月下旬~10月の比較的早い段階で出回り始める、実の大きなタイプのバラの実は『スズバラ』。
ぷっくりしたアーモンド形の真っ赤な実と、鈴なりに実る様子が迫力満点。
実の付いている枝を小さく切って活けてもよいですが、やっぱり枝ぶりを生かして豪快に飾るのが魅力でしょうか。
ワイルドな枝ぶりと小さな実が特徴!『ノバラ』
バラの実の中では、小さな実の種類の『ノバラ』。野バラはバラの原種で、白い小さな花を咲かせます。
豪快な枝ぶりは大きく活けても素敵。いけばなや和風の活け込みにも活躍します。
まだ実が青いうちから出回りますが、秋も深まると赤く色づいたものがお店に並びます。しっかり赤く熟したものは、形も崩れずにドライになります。
左はドライになってしわしわになってきたもの。
しわしわになるものと、ならずにキレイにドライになるものがあり、たぶん熟し具合の差なのだろうと思います。
使いやすい品種いろいろ!観賞用バラの実。
ブーケやアレンジに使いやすいサイズで、観賞用のバラの実も色々な種類が出回るようになりました。
多く出回る小ぶりなバラの実『センセーショナルファンタジー』(写真上)や、『ジャイアントファンタジー』『アメージングファンタジー』オレンジ色が強くぷっくりした実が可愛い『パンプキン』など。
ノバラの実と比べると実は大きいですが、枝ぶりがおとなしく、小さな花瓶にも活けられる手軽さが嬉しいですね。
切花のバラの実、まとめ。
お花屋さんで買える『バラの実』の見分け方、まとめです。
・大きな枝ぶりで出回るのは『スズバラ』と『ノバラ』。
・ノバラは実が小さいのが特徴。夏、実が緑の状態でも出回る。
・スズバラは実が大きく、赤い。アーモンド形の実が鈴なりについている。
・枝の先端に実が付いた状態で出回る「観賞用バラの実」には、いろいろな種類がある。「センセーショナルファンタジー」や「パンプキン」が有名。
ドライにしても可愛いし、クリスマスのリースやアレンジに合わせても素敵。
秋が旬のバラの実、ぜひ一度試してみてください。
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