切花図鑑

【切花図鑑】チューリップ|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

童謡でも親しまれ、子どもでも絵に描く花『チューリップ』。花好きでなくても、多くの人に知られている花のひとつですね。


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お花屋さんでももちろん人気の切り花。出回る時期が春だけと限られているため、お正月~3月の卒業式や送別会に欠かせません。

今回はそんな『チューリップ』をご紹介していきましょう。

チューリップってこんなお花!

チューリップの基本情報です。

チューリップの基本情報

学名:Tulipa
分類:ユリ科 / チューリップ属
和名:鬱金香  英名:Tulip
原産地:中央アジア~北アフリカ

 

チューリップは春に咲く球根花。切花として花屋さんに出回るのは主に12月~3月です。4月になると、そろそろ終わりだな~という感じ。

1本200~300円で、2~3月には多くの品種が並びます。色は白、ピンク、赤、黄色、オレンジ、紫など。咲き方も一重咲き、八重咲き、フリル咲き、ユリ咲き、パロット咲きなど様々です。

 


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チューリップの切花の飾り方・日保ちについて。

チューリップの切花、日持ちはする?

チューリップの切花は、比較的日持ちは良いです。水をとてもよく吸い上げるので、花瓶の水が減っていないか、気をつけるようにしましょう。

日もちはよいけれど、同じ形で日もちが良いとは言えず。

最初はこんな感じだったのが…

 

ふんわり開いて、最初とは全く違う表情に。

最初のかたい状態をなるべく楽しみたい場合は、涼しくて暗い場所に飾るのがコツです。が、開いてぶわっとなったチューリップも素敵なので、変化も楽しむのがよいでしょう。

茎ものびるし、動くし、花もひらくし、なんというか非常に「いきものっぽい」切花です。

チューリップの飾り方・飾るときの注意など。

入荷したばかりのチューリップは、葉っぱが付きすぎていて飾りにくいことがあります。

一番下の大きい葉っぱはいらないかも。だらんとなって収まりが悪いし、小さな花瓶には飾りづらいですね。

そんなときは、葉っぱの付け根にナイフをあてて、くるっと浅く切れ込みをいれます。茎は切らないようにね。

きれいに葉っぱが取れました。

葉っぱを無理やりむしろうとすると裂けてきれいに取れないので、ナイフで切り取るのがおすすめです。

 

チューリップの花言葉は?

花言葉は、『思いやり』『名声』『愛の告白』 など

色別には、

赤:愛の告白・永遠の愛

ピンク:愛の芽生え

白:許してください 純真 失われた愛


紫:気高さ 不滅の愛

花言葉の由来になったのは、オランダに伝わるチューリップの物語。

3人の騎士から求愛された少女は、それぞれ王冠、剣、黄金を贈られます。一人を選べなくて困った少女は、女神フローラに花に変えてくれと頼み、チューリップに姿を変えました。王冠は花、剣は葉、黄金は球根になったとされています。

3人の騎士の愛と、少女が3人を大切に思う気持ちから連想される花言葉なのですね。

 

品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。

春の花と相性よし。

合わせるなら、やっぱり春の花と相性が良いです。マーガレット、スイトピー、コデマリなどなど。

品種の違うチューリップをいろいろ一緒に飾るのもおすすめ。

 

球根付きで楽しむチューリップ。

最近市場や花屋さんに出回るようになったのは、球根付きのミニチューリップ。

原種に近い品種や、背丈が小さいものが多く、グラスにちょこんと入れて楽しめます。

球根を水に沈めないで、球根の下ひたひたに水を入れるくらいでOK。花を咲かせるチカラが球根に残っているので、思いのほか長く楽しめますよ。

 

チューリップの豆知識いろいろ。

切花は「新潟」、球根は「富山」。

チューリップ切花の産地ナンバーワンは「新潟」が有名。ですが、チューリップの名所は富山にも多いです。

これはなぜかというと、”球根の産地” と “切花の産地”があるから。

富山県はチューリップの球根の産地ナンバーワンなのです。

 

 

切花のチューリップ、まとめ。

チューリップ、まとめです。

・旬は1月~3月。逃さず楽しもう!

・色、咲き方も種類豊富!

・飾ってから伸びたり動いたり開いたり、変化が楽しめる花。

・有名な産地は、新潟や富山。

 

子供でも絵に描くようなお花、チューリップ。切花ではいろいろな品種が出回っているので、ぜひ旬のシーズンに購入してみてくださいね。

参考サイト

北陸におけるチューリップ生産のあゆみhttp://www.maff.go.jp/hokuriku/news/print/50nen_ayumi/pdf/25_39_50ayumi.pdf

大田花き「産地ウンチク探検隊」水栽培で生産される産地のレポートhttp://www2015.otakaki.co.jp/blog/place/archives/cat21/

 

 

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