少しずつ寒さが和らぎ、また新しい季節がやってきます。
3月はお花屋さんも繁忙期。卒業に送別、贈りもののオーダーが増える時期。それにこたえるように、色とりどりの春の花がにぎやかに店頭に並び、眺めているだけでも楽しい季節です。
3月の行事と、この季節のお花屋さんがおすすめする花をまとめました。
3月の誕生花 * チューリップ・ラナンキュラスなど
3月の行事
桃の節句(3月3日)

五節句のひとつであるひな祭り。ひな人形を飾り、ひなあられやひしもちなど、パステルカラーが華やかなお節句です。
一緒に飾るのは、もちろん花桃。乾燥に弱く、開花すると散るのも早いお花なので、飾りたい日の直前の購入をおすすめします。
少しボリュームが欲しい時には、同系色のスイートピーやチューリップなどと一緒に。春らしい花合わせで、華やかさが出ますよ。
▶3月3日は『ひなまつり』。桃の節句の意味とは?【お花屋さんの花行事】
ミモザの日(3月8日)

この日は、国連が決めた「国際女性デー」。
イタリアでは、男性が日頃お世話になっている女性へミモザを贈る日になっています。春らしい黄色のお花は可愛くて人気です。
年々入荷が早まり、お花の開花状況などがその時々で変わるミモザは、良い状態のお花を見つけたら買いどきです!
あっという間に乾燥してしまうので、生花で楽しんだ後はリースやスワッグに。
出荷のピークであるミモザの日を逃すと、手に入れるのが難しくなるので注意。
▶3月8日は『ミモザの日』。国際女性デーって何?【お花屋さんの花行事】
卒業式

コロナ禍で例年のような式は難しい学校も多いかもしれませんが、節目である卒業式はお花がたくさん使われる行事。新しい門出や、お世話になった方への労いに、お花を贈る方も多いのではないでしょうか。
スイートピーの花言葉は「門出」。卒業や、新たな場所へ向かう方への贈り物にぴったりです。
また、華やかなダリアも、この時期に人気のお花です。花言葉は「感謝」。先輩や、お世話になった先生に差し上げるお花に相応しいですね。
▶【送別会の花束】花屋が教える!注文のコツと注意点をまとめたよ
ホワイトデー(3月14日)

バレンタインデーのお返しに、男性から女性へプレゼントを贈る日。告白やプロポーズを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
一番は、受け取る方が喜んで頂けるものを。普段のファッションやメイクなど、よく使っている色などに注目するのも良いと思います。
あまりお花を飾ることがない方であれば、手入れが簡単なアレンジメントや、日持ちの良さで選ぶのも一案です。
送る本数や色で花言葉や意味が変わることがあるので、お花屋さんと相談しながら選ぶと安心ですね。
▶ホワイトデーに花を贈ろう!花言葉から選ぶおすすめの花と贈り方
3月におすすめ!デイリーフラワー
サクラ(桜)

お花見が難しい今年は、桜の枝物が例年以上に多く見受けられます。お祝い事でももちろん、季節を感じながら、おうちで楽しむお花見にも!
ナノハナ(菜の花)

春になると、いつも以上に黄色の花が気になります。一説には、黄色は虫が寄ってくる色のため、黄色の花は多いとか。
菜の花も、黄色の花と淡いグリーンの葉がみずみずしいお花ですね。
パンジー

鉢物でお馴染みのお花ですが、最近はブーケにも入れやすい茎の長い切花用品種も種類が豊富になってきました。
色味もグラデーションがかったニュアンスのあるものが多く、とても人気。主役にも脇役にもなるお花です。
ルピナス
淡いピンク〜パープルの小さくて動きのあるお花です。ほんのり香り、葉の形も可愛らしい。
春のお花と合わせると、ナチュラルな雰囲気の花合わせになります。
春らしいおすすめグリーン
ブプレウルム(ブプレリューム)

小花とグリーンの間のような、春にぴったりの動きのあるグリーン。葉の形が丸く、先には花を包む苞が付いています。
▶【切花図鑑】ブプレウルム(ブプレリウム)|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方
タラスピ

西洋ナズナというと、びんと来る方も多いのではないでしょうか?ぺんぺん草と呼ばれるなずなによく似た葉物です。軽やかな姿が、春の野原を想像させるグリーンです。
グリーンベル
ブーケの中からちらりと見える姿が可愛いと人気のグリーンです。名前の通り、鈴のような姿が特徴。
3月の花屋さんの見どころまとめ
3月は、とにかくイベントごとが多い!桃の節句からはじまり、ミモザの日、ホワイトデー、お彼岸…と、お花屋さんの店頭はめまぐるしく変化します。
この季節にしか出会えない春の花たちを楽しむ最後の月です。いつも以上にお花屋さんが賑やかな時期ですので、ぜひ店頭を覗いてみてください。
混雑も予想されますので、贈りものは早めに準備をされることをおすすめします!
贈る方も、贈られる方も、思い出に残る贈り物になりますように。