2020年、あけましておめでとうございます。
ハナラボノートの新年人気企画、『都内高級ホテルのお正月装飾巡り』。今年もやってまいりました!
今年は老舗ホテル3軒+毎年素敵な外資系ホテルなど5軒、計8軒のホテルを巡ってきました。さすが高級ホテルだけあって、どこも力の入った素晴らしい装飾でした。
この企画は4年目なんですが、ちゃんと毎年新しいデザインを考えていてすごいなあ…と、続けてみて思う次第です。
それではいってみましょう!
御三家!三大老舗ホテル。
帝国ホテル
帝国ホテルは例年通り、メインロビーにお庭風の園芸装飾。
真ん中に竹の球体オブジェ。
足元にはシンビジューム・ハボタン・オリヅルランなどの鉢物と、オリエンタルユリ・小菊・梅などの切花。
宴会場側の入り口には、樽酒。
水引の鶴亀がついています。
入口にも園芸装飾が。
帝国ホテルは御三家の中でも最大の正月飾り。立派です。
お隣の帝国ホテルプラザの入り口も見てみます。第一園芸さんの入り口のところに
どーん!大王松にオンシジウム、アランダで鮮やかな大型アレンジ!今年は量で圧倒する作戦ですね。
1つの器に100本ずつくらい入ってるのでは。華やかで美しいです。
The Okura Tokyo(ホテルオークラ)
ホテルオークラ本館は2015年に老朽化で休館してからずっと工事中でしたが、2019年9月に「The Okura Tokyo」としてリニューアルオープン!17階建てのヘリテージウイングと、41階建てのプレステージタワーの2棟のビルに生まれ変わりました。
タワーのロビーに入ると正面に、六角形の池。特徴的なオークラの照明の下に、例年通り華道の大作です。(今年は作者の名前が書いてありませんでしたが、たぶん去年と同じだと思う)
岩に囲まれるように、松・苔梅・椿。荘厳な雰囲気。
「日本モダニズム建築の最高傑作」とされ、建て替え決定後に国内外から存続の署名が寄せられたという旧本館のメインロビーも再現されています。
はあ、美しいですねえ…(うっとり)。こちらの活けこみは壺。一枚の絵のようです。
前にせり出した松、左右にのびる梅と松が躍動的。
どうやって活けているんだろう…という技術の高さ。格式高いロビーには、やはりこれくらいのものを置かないとですね。照明や窓枠など隅々まで美しく、思わずため息。
ホテルニューオータニ
ニューオータニのメインロビーはどーんと樽酒です。松・苔梅・木瓜・紅白の椿・胡蝶蘭と豪華絢爛。
器は毎年少しずつ変わっていて、今年は黒地に金銀箔模様の器。
壁や柱にお飾りがあしらわれています。行ったのが30日だったので、ちょうど取り付ける作業をしているスタッフの方々がいましたよ。
オータニは御三家の中で一番「生花っぽい」。大小色々なサイズのお正月アレンジが館内あちこちに置いてありました。
ラグジュアリー!外資系ホテルなど。
シャングリ・ラ・ホテル東京
個人的に大好きなシャングリラ。エントランスロビーは、松と黄色いスカシユリとオレンジのユリ咲きチューリップ。
エレベーターで高層階のメインロビーへ上がると、エレベーター前にアレンジ。
くねくねとした雲竜梅の活けこみに、なんとアマリリスが逆さまにセットされている…!
アマリリスの茎がまるで竹の造形物のようで、花のバランスも色味もマッチしていて、これはすごい…と見入ってしまいました。
中心がサーモンピンクがかった上品な色。
アマリリスは完全に空中。本物だよね?とちょこっと触ってみたけど本物でした。水に浸けずに何日くらい平気なのかなあ。
さすがに何日かごとに変えるのだろうけど、このメンテナンスの大変そうなデザインを!年末年始に…!!うーんすごいぜニコライバーグマン。今まで見た中で一番攻めてる感じがしました。
フロントの両脇には縦長のアレンジ。茶系のシンビジウムと淡い黄色のグラジオラス。
咲き具合もちょうどいいね。
鏡の前にもこんな豪華なアレンジが。
別の階のエレベーターホール。
白い葉ボタンと、白いエピデンドラム。シンプルで素敵です。
いつも印象的なアレンジでハッとさせられるシャングリラ。館内の花監修はすべてニコライバーグマン氏だそうで、そんなに大きなアレンジがあるわけじゃないんだけど、見ごたえたっぷりです。
マンダリンオリエンタル東京
日本橋のラグジュアリーホテル、マンダリン。エントランスロビーのフロント両脇には背の高いアレンジが一対。
豪華な洋マム、シンビジウム、ハボタン。
スポットライトが当たる場所に、中くらいのアレンジ。
門松風の竹と、流れるように伸びる梅。足元はハボタンとシンビジウムとオンシジウム。
かなり暗いスポットなのですが、ランの黄色も梅の白も、光を反射してとっても引き立って見えます。
高層階のメインロビーは、大掛かりな造花のオブジェ。今年はどんな感じかな?と思って見ると…
大きなリースが5つ、そこから枝垂れる糸に椿。
ひとつだけ赤いリース(赤い木の実)、椿も糸も赤。なんとモダンなお正月飾りでしょう。そして5つのリースはもちろん、2020五輪!だよね。
ペニンシュラ東京
日比谷公園を望むペニンシュラ東京。いつもたっぷりのお花で楽しませてくれます。
メインロビーの入り口にどーん。ピンクの胡蝶蘭・マム2~3種・オンシジウム2種・グロリオサ・オリエンタルユリも2~3種。
いつもながらボリュームがすごい。今年の色合いはやや濃いめ。エンジ色系のマムや、濃い赤のオリエンタルユリが入って深みのある色合い。
階段下の背の高いアレンジ。
今年は水引が使われてないけど、凧が目立ちますね。
別の入り口にある大型アレンジ。
とにかくボリューム!華やか!!使われているお花の量はやっぱりペニンシュラがすごいです。
ザ・リッツカールトン東京
六本木・東京ミッドタウンにあるリッツカールトン東京。高層階のメインロビー装飾は、丸テーブル2つに背の高い装飾。
今年はシンプル!松・苔梅・千両・花餠。枝垂れる花餠が光に浮かび上がってきれい~。
足元はモミと南天の実。
裏側に回ったら、黄色い千両もたっぷり。
例年テーブル上も凝った装飾をしている印象だったけど、今年は潔くしたなーと思いました。
駐車場からの入り口はこんな装飾。
裏側。レッドウィローがきれいです。
キャピトルホテル東急
溜池山王駅直結、キャピトルホテル東急はいけばな草月の大型装飾が楽しみなところ。
メインロビー階にどーん!
しだれる赤い実はイイギリ。花は椿とテッポウユリとオンシジウム。
塗りの枝のインパクトがすごい。
横から見たら、2段の土台。
駅からの通路にある作品。
駅からの通路にある作品その2。
この赤い造形物は、アリウムの実をペイントしたもの。(何年か前にも草月の作品で使っていたよね)
感想とまとめ。
ということで、今年も8軒のホテルを巡ってお正月の花を見てきました。どこも一流ホテルと言われるだけあって、趣向を凝らしていて素晴らしかったです。
今年の見どころはやはり、新しくなったホテルオークラのロビーでしょうか。あと、シャングリラのアマリリスのアレンジにはちょっと衝撃を受けました。毎年毎年ちゃんと斬新なものを出してくるプロの仕事だなあ、と。
お正月の期間美しく見てもらうために、メンテナンスをするスタッフの苦労にも思いをはせつつ。
まだお正月の間は飾られていると思いますので、時間があったら見に行ってみてくださいね。
関連記事:2017~2021年の一流ホテルのお正月花はこちら
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おまけ:ホテル巡りの一日スナップ
ここからはオマケ。気になったものや目に留まったものあれこれです。