2019年、あけましておめでとうございます。
都内高級ホテルお正月装飾をめぐるシリーズも、なんと3年目!
見たいけど、忙しくて、疲れて見に行けない花屋のみなさんのために!今年もかわりに見てきましたよー。
おはよう朝。青空ぴっかーん!今日は大晦日恒例のコレ。今年はこんな感じでまわります。初めて行くのはアンダーズ東京。楽しみ!#都内一流ホテルお正月装飾 pic.twitter.com/YrL2jHtuHj
— 高畠美月 (@unimizuki) 2018年12月30日
御三家!三大老舗ホテル。
帝国ホテル
帝国ホテルは例年通り、大型の園芸装飾がメインエントランスに。

梅が咲いているからか、すごく華やかに見えますね!
竹にあしらわれた椿がちょうどよい咲き具合~

園芸装飾とは、鉢物と切花をミックスして、足元を苔やグリーンで覆い、まるでお庭のような風景を作り出す技術。
梅、木瓜、千両、南天などは切花。ハボタン、万両、菊などは鉢物です。
近づいてよーーく見てみると、枝物はエルフバケツに活けてある!!(こんな裏部分をアップしてごめんなさいw)

正面玄関には、特大のしめ縄飾り。

お隣の帝国ホテルプラザも見てみましょう。第一園芸さんの店舗の横に、大型のアレンジ。

今年はコチョウランやオンシジウムがもりもりの、お正月らしいアレンジ。真っ赤なダリアが目を引きます。
ホテルオークラ東京
オークラのメインロビーは、毎年恒例・石草流 奥平清凰氏のいけばな作品。苔松、苔梅、椿の三種を活けた巨大な作品です。
前から。

横から。

写真ではうまく伝わるかわかりませんが、どの角度から見ても奥行きがあり、いろんな景色を見せてくれます。華やかな花は使っていないのに、じっくり見ていて飽きません。
大型作品の後ろは園芸装飾でお庭風に。これは例年通りですね。

エレベーター前にも大きな作品がひとつ。シンプルだけど素敵です。

ところで、オークラの鏡餅は立派!!唯一『本物の海老』が使われていましたよ~

ホテルニューオータニ
ニューオータニのメインロビーは、どーんと樽酒と花車。

こちらは草月流の作品ですね。松、苔梅、セイヨウツルウメモドキの赤い実がたっぷり。
金銀の水引もインパクトがあります。

ロビーの柱には、竹の飾り。毎年少しずつデザインが変わっていて楽しい。

ニューオータニは一番お花が多くて、ロビーや通路などにたくさんアレンジが置かれていました。八重咲きのオリエンタルユリも使ってる!

いたるところにちょっとしたアレンジがあり、素敵なんだけど、管理が大変そうだな~などと思ってしまう花屋の私。
ラグジュアリー★外資系ホテル7選!
シャングリ・ラ・ホテル東京
東京駅すぐ近くのラグジュアリー外資系ホテル、シャングリラ。
1階エントランスには丸いベンチの中央にアレンジ。背の高い松を囲むように、赤いアランダやアイリスが囲みます。足元にはボール状のオブジェ。

後ろから見るとこんな感じ。

高層階のメインロビーへあがると、エレベーター前にシンプルな松と梅と菊のアレンジ。

メインロビーのフロント両脇のアレンジはシンビジウム。去年までは切花のアレンジだったのですが、今年は鉢物なんだな~。

鉢植えとはいえ、サンゴミズキでアレンジされていて一捻り効いていますね。
ロビーから1階降りた階の、エレベーター近くにはこんなアレンジ。
カーネーション、ノビオバーガンディでしょうか。モダンな雰囲気がいいですね。

アマン東京
「大手町の空にひっそりと浮かぶ空中のサンクチュアリ」、アマン東京。
高層階のロビーは東京を一望できる絶景。天井の高いラウンジには、昨年と同じくシンプルに大きな松の活け込み。

水にうつりこむ影も美しい。反対から見るとこんな感じ。

各テーブルにはさりげなく松。

シンビジウムと合わせたアレンジもありました。

駐車場からのエントランスも、今年は松でした(去年は木瓜でしたね)。

全体的にシンプルでモダン。落ち着いた雰囲気が素敵です。
マンダリンオリエンタル東京
日本橋三越の並びにある5つ星のラグジュアリーホテル、マンダリン。
エントランスフロント左右には、例年通り背の高いアレンジ。

大輪のマム、ストレリチア、葉牡丹、シンビジウム。

今回とても気に入ったのがこのアレンジ。

エピデンドラム、オンシジウム、葉牡丹、梅を使った門松風アレンジ。
パッキリしたオレンジ色のエピデンドラムが、薄暗いムーディな空間に映えること!

躍動感もあって、とても素敵。エピデンドラムは蘭の仲間ですが、今回巡ったホテルの中で使っていたのはここだけでした。
丈夫でへたりにくいし、お正月アレンジにいいじゃないか…!と思いました。
ペニンシュラ東京
日比谷公園、皇居外苑を一望するペニンシュラ東京。
ここはいつも量で圧倒してくるアレンジですが、今年もメインロビーには大きなアレンジがどーん。

ピンポンマム、胡蝶蘭、オンシジウム、ハボタンなど。左奥に高そうなトルコキキョウがもりもり入ってます~

階段横にも背の高いアレンジ。

裏入口から入ったところのアレンジ。大きな松と千両、オンシジウム、シンビジウム、胡蝶蘭、葉牡丹だけのシンプルな組み合わせですが、それぞれ量がガッツリ入っているため迫力がありますね。

アンダーズ東京
今年初めて行ってみたアンダーズ東京は、虎ノ門ヒルズに2014年開業したラグジュアリーホテル。ロビーはなんと51階という高層階!
ですが、51階のロビーは宿泊者専用ラウンジなどいくつかのコーナーに分かれていて、写真があまり撮れず…。目立った大きなアレンジはなく、松やアセビのみを活けたシンプルな壺がいくつかありました。
こちらはエレベーターホールのアレンジ。

苔梅、苔松、アランダ(赤いラン)のみですが、インパクトがありました。
アランダはシャングリラの1階でも使ってましたね。赤い色がおめでたい雰囲気。

アンダーズ東京は都会的な雰囲気で、あんまり花を活けるポイントはない感じ。
ザ・リッツカールトン東京
六本木・東京ミッドタウンの高級ホテル リッツカールトンは、高層階のロビーに、大きな丸テーブルの装飾がふたつ。

大きなアセビと銀芽柳を囲むように、オンシジウム、金柳、キンギョソウ、アマリリス。鮮やかなピンクの胡蝶蘭は鉢植えです。

金柳は広がらないようにまとめて、南天の実があしらわれていました。

足元の器がモダンでかっこいい。竹の器ともよく合います。

各テーブルにちょこんとミニアレンジは、テマリソウとコチョウラン。

キャピタルホテル東急
溜池山王のキャピタルホテル東急は、毎年いけばな草月流の作品。

水に浮かぶ舞台にどーん。もはやどうやって活けているのかわかりません。大きい。
房状に枝垂れる赤い実はイイギリ。今回、イイギリを使っていたのはこの作品だけでした。

レストラン入口のアレンジ。左手奥は蛇の目松!

小輪のオンシジウムもいいですねえ。

ホテルから地下鉄へつながる道にも、大きめの草月作品がいくつか置かれています。

こちらの赤い実は、セイヨウウメモドキ。

感想とまとめ。
3年目の今年は、それぞれのホテルの場所や花を飾ってあるポイントも覚え、スムーズに10軒のホテルをまわれました。
去年より素敵!と思う場所もあれば、去年の方がよかったなーと思う場所もあり。それが毎年見る楽しみなのでしょう。
帝国ホテルのメイン園芸装飾や、ホテルオークラの渋い大作は毎年あまり変わらないのですが、変わらないのも良さだなあ…と。
個人的には、マンダリンのエピデンドラムにきゅんとしました。他が使ってない花材を使ってると「おっ」と思いますね。
今年も、ラグジュアリーな空間と、優しく親切な高級ホテルスタッフの皆様に癒されたツアーでした。
お正月期間はまだ飾られていると思いますので、気になるホテルがあったら是非見に行ってみてくださいね。
関連記事:2017~2021年の一流ホテルのお正月花はこちら
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>>都内高級ホテルのお正月装飾を見てきました!【2020年版】
>>都内高級ホテルのお正月装飾を見てきました!【2019年版】
>>都内高級ホテルのお正月装飾を見てきました!【2018年版】
>>都内高級ホテルのお正月装飾を見てきました!【2017年版】
見比べると面白いですねー!!