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【花の定期便】Bloomee(ブルーミー)花のプロが1ヶ月ためしてみた!検証&感想まとめ

BloomeeLIFE ブルーミーライフ 口コミ
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―ポストにお花が届く、花の定期便―


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最近そんなサービスがふえてきましたね。定額制サービス=サブスクリプションモデルといわれるものです。

長年花の仕事をしてきた者としては、「ポストに届くなんて大丈夫なの?」「花の鮮度が心配」「そもそも誰がつくった花束なんだ?」などなど、どうしても懐疑的な目で見てしまうもの。

でも、サブスクモデルのサービスは好調のよう。使ってみてよかったよ~という声も聞こえてくるようになり、どういうものなのか?自分で確かめたい!!と思うようになりました。

 

そこで今回は、花の定期便では最大手と言われる「Bloomee(ブルーミー)」で1カ月間お花を届けてもらい、検証してみることにしました。(もちろん自腹です…!)

どんなお花が届いたのかはもちろん、どんな会社が運営しているのか?実際に花束をつくっているのはどこなのか?などなど、裏側も気になるのがハナラボノート。

そんなことも、わかる範囲で書いてみます。

良い点も悪い点も、お花の仕事に携わっている人の目線で、包み隠さずレビューいたします。では行ってみましょう!

*検証は2020年初夏のものです。当時は bloomee life というサービス名でした。2021年3月より「bloomee」に変更になり、パッケージなどもリニューアルされています。

最新情報は公式サイトをご確認ください。

Bloomee(ブルーミー)申し込み方法

申し込みは公式サイトから。名前や住所を登録して、すぐに申し込みが可能です。

お花の定期便【Bloomee】

 

月曜日までに申し込めば、その週の週末からお届けが始まります。お届け日は指定できないものの、受け取り曜日の目安として「木~土曜」「金~日曜」「土~月曜」「日~火曜」の4つから選ぶことができます。

お届け間隔は「毎週」と「2週間に1度」が選べます。

*今回は、「毎週お届け」「木~土曜」に設定してみましたが、4回とも毎週金曜日にポストに届きました。

 


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Bloomee(ブルーミー)で選べるプラン

旧bloomeelifeのときのもの。価格は変更ないようです

選べるプランは3つ。

①一番軽めのライトプラン 1回500円(送料込みで750円)
②レギュラープラン 1回800円(送料込みで1150円)

この2つのプランは基本「ポスト投函」ですが、プラス150円で「手渡しの宅配便」に変更も可能。

③一番豪華なプレミアムプラン 1回1200円(送料込み1700円)

プレミアムプランは手渡しの宅配便のみとなります。

 

今回はレギュラープラン(800円)を毎週頼むことにしたので、1ヶ月の予算としては 1150円×4=4600円 になりますね。

一番手軽に安く始めたい場合、ライトプラン(500円)を2週間に1回=月予算1500円が最低額になります。

 

お花が届いたよ!

申し込んでから約1週間、さっそく第一回目のお花が届きました!まずは、箱や同梱されているものを見ていきましょう。

どんな箱で届く?

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ポストに届いていたのはこちらの箱。

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ちょっとつぶれていたけど、中身は問題なかったです。普通の集合住宅のポストにすっぽり収まる大きさ。

中はこんな感じ。中のお花が動かないように、内側の段ボールがおさえになっています。

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ネット上には「マイページ」があり、届いたお花の詳細や、過去に届いたお花の情報が見られます。箱にQRコードが印刷してあるのは、すぐ確認できていいですね。

保水は?

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花屋としては気になる「保水」。1週目のお花はゼリーで保水されていました。

ブルーミーライフの説明書にも「ゼリーは洗い流してから活けましょう」と記載されており、今回検証した4回ともゼリーの保水だったので、保水方法は決められているのでしょう。

 

ほかに同梱されているものは?

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1回目の同梱物はこんな感じ。

公式の説明書と小さな延命剤、あと2枚は担当してくれた花屋さんが入れるもののようです。(どこのお花屋さんが届けてくれたものか、ショップカードとマイページからわかるようになっていますが、この記事内ではお花屋さん情報は消しています)

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説明書はかなり丁寧で好感度高い…!

水あげの仕方や疑問に答える内容になっています。

 

延命剤は小さめサイズ。

お花屋さんでおまけでつけてくれるものは500mlの水に溶かして使うタイプが多いですが、これは150mlの水に溶かして使うサイズ。

お花も少量だし、まあこのくらいでいいのでしょう。(もっと真剣に長持ちさせたい!と思う人はボトルの切花延命剤を持っておいたほうがいいですよ)

担当のお花屋さんが入れてくれるカードは2枚。内容はお花屋さんによって違うようです。

1週目のお花

では早速、お花の内容を見ていきましょう。1週目のお花はこちら。

極小輪のガーベラ、カスミソウ、ヘリコニア、ベロニカ、アイビー。

花瓶に入れてみたらこんな感じ。

サイズも測ってみました。ブーケの長さは20~23㎝くらい。8~10㎝くらいの花瓶を持っていると飾りやすいと思います。

ヘリコニアやベロニカはすっと長く使うことが多いので、こんなに短く切っちゃうんだ!という驚きはありました(花屋的に)。届いたお花が萎れていたりくたびれている感じはしなかったので、なるほどこういう感じか!と納得。

これで800円(送料入れると1150円)が安いか高いかは微妙なところですが、まあ、ポストに届く花なんだからそんなものかな、という印象。

 

ネット上のマイページを見てみると、

ちゃんと品種名まで書いてある!!

ついていたカードには花の名前までしか書いていなかったので、これは嬉しいポイントです。

この花の名前なんだったっけ?と思ったときにマイページから確認できる、過去のお届け分も見られる、気に入ったものは品種名まで確認できる。

これはなかなか素晴らしいことだし、店頭売りの花屋さんが弱いところかもしれません。

 

花もちは、3~4日でした。蒸し暑い時期、ガーベラはあんまりもたないのでしょうがないかな、という感じ。カスミソウはそのままドライにしてもいいですね。

2週目のお花

1週間後、同じ曜日に2回目のお花が届きました。

今回のはけっこう豪華じゃないか…!トルコキキョウ、カラー、アスチルベ、ゴアナグロウという面白い葉物。

担当は前回と違うお花屋さんでした。なるほど、同じ地域でも毎回同じ花屋から来るとは限らないのですね。これは比較が面白い!(お住まいの地域によって違うと思います)

保水はゼリーだけど、ペーパーで水漏れがないように巻くスタイル。こういうとこも花屋ごとの違いが出て面白いですね。(私もコレやるタイプです)

2回目は、公式の説明書はなし。ショップカードとメッセージカード、延命剤が入っていました。メッセージカードにはゴアナグロウの説明が。確かにかなり珍しいので、なんじゃこれ?ってなるもんね。

今回はよかったな!(よくなかったな、もある)と思ったら、マイページからお花屋さん評価ができます。

お花も好みだったし、1回目よりボリューム感もあったので、高評価★しておきました。

花もちは5日くらい。トルコキキョウのつぼみは(咲かなかったけど)1週間もったし、アスチルベとゴアナグロウは1週間たっても元気でした。

 

3週目のお花

同じ曜日の3週目、お花が届きました。

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初めて見る、なんだか珍しい葉物が入ってる…!フィビキア・クリペアタというそうです。硬い多肉のようで、すごい長持ちしそう。

カーネーション2種、クラスペディア、葉物2種。蒸し暑くなってきた季節、これは鉄壁の「もつ花」セレクトですね。輸送にも強い。

今回はショップカードは無し。手書きのメモが1枚入っているのみでした。マイページから確認したところ、1週目とも2週目とも違う花屋さんのようです。

 

4週目のお花

4週目の花はこちら。

4週目は茶色いヒマワリ・白いブバルディア・アワ・クッカバラ。茶色いヒマワリ、なかなかシックでいいですね!

花2種類、葉物2種類(合計4種類とカウントするのだろうか)は、2週目とかに比べればちょっと寂しいかもですが、暑い季節になってきたし、涼しげで長持ちする組み合わせなので納得。

箱をあけたらむぎゅっ!となるくらい、茎は長め。

お花がつぶれてかわいそう!と思う人もいるかもしれませんが、傷つきやすい花びらはつぶれていませんし、アワやクッカバラは多少むぎゅっとなっても全然平気。

なるべく茎を長めにしたいという気持ちは花屋的によくわかるので、箱めいっぱい長くしてあるんだろうなあ、と思いました。

(花を飾るときは茎を切って活けていくので、なるべく最初は長めの方が親切…と花屋は考えてしまうのです)

説明はカード1枚。オーガニックフラワーを扱っている花屋さんだそうです。そういうアピールポイントを届けられるのもいいですね。

 

今回残念だったのは、ブバルディアの花が半分くらい散ってしまっていたこと。

これは完全に自分のせいでして…、ポストから持ってくる途中で1回箱を落としてしまったんですよね。ブバルディアの花は、そういう衝撃で取れてしまいやすいのです。

落とした自分が完全に悪いのですが、そういう花を使うことのリスクもあるよなあ、と思った出来事でした。

残った貴重なつぼみたち。

 

Bloomee(ブルーミー)1ヶ月やってみての感想

1ヶ月やってみての感想です!

ポイント① どんなお花がくるのか、届くまでわからない

これは楽しみでもあり、不安な人もいるかもしれません。届いたけど、全然好みの花じゃなかったー!ということは、正直あると思います。

でも、自分では買わないだろう花や、知らなかった葉物が入っていたりしてビックリしたり。そんな出会いも楽しい!と思えるかどうかがポイントな気がします。

個人的には、かなりマニアックな葉物がしれっと入っていたりするのはとても面白かったです。もっとありきたりな花が届くのかなと思っていたので(失礼)、非常によい体験になりました。

正直なところ、自分なら月額4600円を使えばもっと好みの花を切らさず1ヶ月飾れるのですが、「今週はどんな花がくるかな?」というワクワク感は想像以上。

この体験にお金を払っていると思えば、別に高くないな~と思いました。

ポイント② 毎回違う花屋さんから届く面白さ

これは利用してみるまで知らなかったポイント。結局4回とも違う花屋さんから届いて、一度もかぶりませんでした。

カードの作り方や包み方の違いを観察するのは面白かったし(職業的に)、気に入った花を届けてくれた花屋さんはマイページからチェックしてHPを見たりもしました。

気に入ったら個人的にギフト花を頼んでみたい…など、花屋さんとの出会いにもなるかもしれません。これはけっこう面白い仕組みです。

他のサブスクモデルでは、生産地から届いたり、一括して配送をやっているところが多い中、提携花屋をふやしていくのはBloomeeLIFEのユニークなポイント。

これを「面白い!」と思える人は、飽きずに続けられると思います。

ポイント③ マイページやフォローメールが親切

マイページで記録が残るのが素晴らしい。過去のお花情報も見られるので、気に入ったお花の名前を覚えたりするのにも役立ちます。

また、届いたあとには必ずメールが届き、水あげや飾り方のページに誘導してくれるのも親切だな~と感心しました。こういうことは、店売りの花屋さんにはなかなかできないことですね…。

マイページはシンプルで使いやすく、申し込み・再送やスキップ・プラン変更などの連絡もすぐできます。アプリはなく、WEBから閲覧するかたち。

自分の家以外にはどんなお花が届いているのだろう?というのも、ブログから見ることができます。▶ブルーミーライフ ブログ

*2021年3月、「bloomee」にリニューアルされた際、専用アプリが発表されました。アプリでさらに使いやすくなっているのではないかと思います。

ポイント④ お花の鮮度は問題なし

心配だった「花は大丈夫なのか?」という疑問。結果的には、「特に問題なかったです」という感想。

4回とも保水はゼリーで、届いたときすでにしおれてる!みたいなことはなかったです。記載されている通り、ゼリーを洗い流して、切り戻してから活ければ、ほぼ問題なく水もあがると思いました。

(水切りをするとなお良いですよ。詳しくはこちらの記事を→ 『切花を買ってきたらまず何をする?「水あげ」の基本と考え方』

 

すごく新鮮か?と言われれば悩むところですが、郵送で中1日かかることを思えば、4回とも妥当な花だったと思います。

絶対長持ちしてほしいなら近所の花屋で入荷日に買うほうが良いわけですし、ポストに届く定期便でそれ以上のクオリティを求めるのは難しいんじゃないかなーと。

試してみたのは5月~6月だったので、真夏の輸送はもうちょっと厳しいかもですね。傷みにくい・傷みが目立ちにくい花中心になるのでしょうが、もうそれは仕方ないよねと思います。

お花の定期便【Bloomee】

 

Bloomee(ブルーミー)の運営会社は?

Bloomee(ブルーミー)を運営しているのは、株式会社Crunch Style。

2014年に創業したベンチャー企業です。最初はギフト花のECサービスを展開していたそうですが、2016年から花のサブスクリプションサービスに転換し、bloomee(当時はBloomeeLIFE)を展開しています。

2019年には3億円を調達し、さらにサービスを加速。広告もいろんなところで見るようになりました。2020年時点で、有料会員は1.5万人。提携花屋は100店舗を超えるそう。

コーポレートメッセージは、「毎日にちょっとした感動を」

クランチスタイルの社員はIT系・マーケティング系の出身者ばかりで、花屋の経験がある人は一人もいないのだとか。ザ・IT会社です。

最初はお花屋さんを口説くのが大変だったろうな~と思ったら、そんな代表のインタビューがありました。

▶ブルーミー運営会社・株式会社Crunch Styleの代表・武井亮太氏インタビュー

郵送とかIT化とか、いかにも花業界は敬遠しそうなことですが、こうやって実績をつくって花屋さんを巻き込んでいくのは純粋にすごいなーと思います。

花を自宅に飾る人が増えれば裾野が広がり、それは花業界にとっても良いこと。花のサブスクリプションモデルの先端を走るbloomeeには、今後も注目です。

【参考記事】

▶日本初の花の定期便サービス「Bloomee LIFE」がリリース3年で急成長、花き業界の売上にも大きく貢献!(PRtimes)

▶株式会社クランチスタイル 採用情報

▶Bloomee LIFEは、bloomeeへ名前が変わります。会員数は10万世帯を突破(PRtimes)

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