毎年11月になると、街にはクリスマスのディスプレイやグッズがあふれ、見ているだけでワクワクしてきますね。
クリスマス「アドベント」という言葉もあちこちで見かけるようになります。「アドベントカレンダー」を目にすることもあるのではないでしょうか。
では、「アドベント」って、いったい何を意味するのでしょう?
今回は、クリスマスの「アドベント」について、楽しみ方も含めてお伝えします。
クリスマス【アドベント】って何?
アドベントとは、クリスマス前の約4週間を指しています。
12月25日の約4週間前の日曜日からクリスマス・イブまでを言い、待降節(たいこうせつ)とも言われます。
キリスト教ではクリスマス、すなわちイエス・キリストの誕生を待ち望み、準備する期間として過ごします。
そもそも「アドベント」とはラテン語のAdventus(アドベントゥス)から来ていて、「到来」を意味する言葉。つまり、キリストの到来のことをさしているのです。
アドベントはいつから始まる?
クリスマスのアドベントは、11月30日前後の【日曜日】から始まります。2020年は、11月29日(日曜日)からですね。
アドベントに入ると、多くの教会ではリースが置かれ、アドベントクランツと言って4本のろうそくが立てられます。
最初の日曜日には1本目のろうそくに火が灯されます。日曜日ごとにろうそくに火が灯されていき、4番目の日曜日には4本のろうそくすべてに火が灯され、クリスマスが近づいていることを知らせます。
アドベント期間には何をする?クリスマスアドベントの楽しみ方
アドベントはクリスマスの準備期間とされていますが、待ち望む心を表すものとしてたくさんのことが行われてきました。クリスマス・ツリーが代表的ですが、そのほかいくつかご紹介しましょう。
アドベントカレンダー
クリスマスを待ち望む毎日のたのしみ、アドベントカレンダー。12月1日からクリスマス・イブの12月24日までのカレンダーです。
日付がランダムに並んでいて、毎日ひとつずつ扉を開けていくと絵があらわれるもの、日めくりのようになっているもの、お菓子が入っていたりするものと、いろいろあります。
手作りのアドベントカレンダーも人気です。
クリスマスカード
クリスマスカードもこの季節の楽しみ。12月24日までに届くように送ります。
海外のお友達から送られてくることもあると思いますが、今は多様なデザインのカードが市販されているので、日ごろは手紙を書かない人も送ってみてはいかがでしょうか?
送るほうも送られるほうも、SNSでは味わえない喜びがあります。
シュトーレンなどのお菓子
クリスマスの代表的なお菓子には、ドイツのシュトーレン(ドライフルーツを入れて焼き、上に白い粉砂糖がかけられたお菓子)やフランスのブッシュ・ド・ノエル(クリスマスの薪)があります。また、イギリスのクリスマス・プディングも有名ですね。
とくにシュトーレンは、寝かすと味がなじんでおいしくなり、焼き立てから少しずつ味が変わっていくのを楽しむお菓子。アドベントの期間に少しずつスライスして、家族や友人と食べるのが定番なのだそう。
お花で楽しむ!アドベントからクリスマス
アドベントからクリスマスに向けては、お花を使ったいろいろな飾りも楽しめます。
この時期お花屋さんには、ヒバやスギなどクリスマスらしい枝ものが出回りますので、手作りのクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか?
身近に楽しめるアイテムを3つ紹介します。
1.クリスマスリース
リースの輪の形があらわしているのは『永遠』。クリスマス・リースは、常緑樹の枝を使って作ります。
リース土台と常緑樹の枝物があれば手作りを楽しめます。お花屋さんではこの季節レッスンやワークショップが開催されていることも多いので、まずは参加してみるのもいいですね。
クリスマスアレンジの中でも、特に手作りが楽しいのがリース。常緑樹でつくるクリスマスリースの良さについては、こちらの記事でも解説しています。
2.クリスマススワッグ
リースよりもさらに手軽に作れるため最近人気なのが、スワッグ。花や葉を束ねて作る飾りです。
材料をバランスよく束ね、麻ひもなどでくくります。花束を逆さにしたような感じになり、壁などに飾ります。常緑樹の枝ものが手に入るこの時期は、クリスマスらしい雰囲気のものを作って楽しみましょう。
3.キャンドルアレンジ
火が灯る温かさを感じる季節。最初からろうそくをセットしてアレンジを作ることもできますが、ろうそくのまわりにモミやヒバなどクリスマスらしいグリーンや赤い実ものをあしらうだけでも雰囲気が出ます。
リースの中にアドベントを意識して4本のろうそくを立ててもいいですし、まん中に1本のろうそくを置き、まわりを生花で飾っても素敵。クリスマスカラーの赤と緑を使うとぐっと盛り上がります。
色使いのポイントは赤+緑
クリスマスアレンジを作る際に意識したい色合わせ・クリスマスカラーと言えば赤と緑です。
緑=常緑樹の緑…永遠の命の象徴
赤=十字架にかけられたイエス・キリストの流した血
を表していると言われています。
白や金色もクリスマスの色として使われますが、白は雪の白でもあり聖なる色、金色はベツレヘムの星や博士が贈った黄金を示し、イエス・キリストの高貴さを表現しています。
クリスマスの植物として用いられるポインセチア、ヒイラギも緑と赤ですね。
お花屋さんで手に入れやすい素材については、こちらの記事でまとめています。
▶フレッシュクリスマスリースの材料になる葉っぱは?お花屋さんで買える針葉樹8種まとめ!
▶お花屋さんで買える!クリスマスの赤い実3種、名前わかりますか?
なにかとせわしない師走ですが、今年はゆっくりアドベントを楽しんでみるのもよいかもしれません。
皆様、どうぞよいクリスマスを!
関連動画
クリスマスリースの作り方を動画で解説しました!
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