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7月は東京のお盆!お盆に飾る花と必要なものをまとめてみた

7月の行事イベントといえば、『七夕』と『お盆』。

えっ、お盆は8月じゃないの?

と思った方。そう、あなたは正しいです。

日本全国で見ると一般的なお盆は8月15日前後なのですが、東京と一部の地域においては、7月にお盆があるのです。

東京に出てきたばかりの方で、東京のお盆になじみがない方、どうやって準備すればよいかわからない方もいらっしゃるかと思います。

お花屋さん的には、いつもとちょっと違う独特な花材や道具を仕入れたり、その飾り方を聞かれたりして、戸惑う新人さんもいることでしょう。(私も昔そうでした)

今回は、東京の一般的なお盆の知識・使う花材や道具について、なるべくわかりやすくまとめた記事をつくりました。初めての方・花屋の新人さんのお役に立てれば幸いです。

*筆者は東京23区内の生まれ育ちです。お盆は地域性のある行事なので、7月盆をやる地域でも、飾るものなどが微妙に違うことがあると思います。あくまで一般的に、東京ではこんな感じでやるよ、という視点で書いていますのでご了承ください。

どうして東京のお盆は7月なの?

旧暦と新暦

そもそも、なぜ7月のお盆と8月のお盆があるのでしょうか?

それには旧暦と新暦が関係しています。暦はカレンダーのこと。明治時代に、それまで使っていた旧暦から、世界標準に合わせた新暦へと切り替え(改暦)が行われました。

それまでは日本全国、お盆といえば旧暦7月15日(旧暦盆)に行われていたものが、突然カレンダーが変更になり、およそ1ヶ月のズレが生じたのです。

明治政府の決めた「新カレンダー」に沿って7月盆にしたのは、東京や神奈川県、北海道の一部や石川県金沢市、静岡県の都市部など。これらの地域は、今でも7月のお盆が主流です。

また、「新カレンダー」の8月にお盆をすることにしたのが、それ以外の多くの地域。旧暦盆とは微妙に日が違うのですが、「月遅れ盆」として8月15日前後のお盆が定着しました。今の日本では、これが最も多いお盆でしょう。

なお、沖縄や一部の地域では、現在も「旧暦盆」が続けられている地域もあります。旧暦では年によって日取りがずれるので、9月にずれ込む年もあります。

7月のお盆はいつからいつまで?

東京など、新暦7月盆を行う地域のお盆期間は、7月13日~16日の4日間です。

ちなみに、8月盆は8月13日~16日。東京の会社でもその期間を「お盆休み」とし、帰省する方が多くなりますね。


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お盆の時期には何をする?

お盆は先祖の御霊が帰ってくる期間

お盆とは何のための行事でしょうか。

地域によって期間はずれていても、お盆の意味合いは同じ。「ご先祖様の霊が、家に帰ってくる期間」です。

お寺では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という法要がとりおこなわれますが、基本的には各家庭が、おうちでご先祖様を迎える準備をします。

お彼岸のようにお墓参りに行くのではなく(行く方もいますが)、おうちで準備して、迎える、というのがお盆の特徴です。

迎え火と送り火

お盆のメインイベントは、迎え火と送り火です。

ご先祖様の霊が迷わず家に帰って来られるよう、7月13日には迎え火を焚きます。そしてお盆期間は家で過ごしていただき、7月16日には元の世界にお帰りいただくよう、送り火を焚きます。

小さい頃はこの火を見ながら、「この煙に乗って、ご先祖様があちらとこちらの世界を行き来するのかな」などと思って、不思議な気持ちになったものです。

盆棚にお供えをする

仏壇の前などに、お供えなどを並べるステージをつくる。それが盆棚です。

お盆セットなどに書かれている飾り方は上記のような感じですが、家庭によっていろいろ。仏壇の中にお供えをする家もあるし、マンション住まいだとここまで大きく広げられないのが現状でしょう。

使うものは後述しますが、蓮の葉にのせたお供え物や水、牛馬などを並べ、花や盆提灯を飾ることが多いです。大がかりになると、盆棚の左右に竹を立てて縄を張り、その縄にほおずきなどを吊るします。

お盆の間、ご先祖様の霊は家に滞在します。ごはんや水に困らぬよう、お供え物をささげるわけですね。

お花屋さんで売っている、お盆に欠かせない花材たち

さて、そんなお盆期間にお花屋さんが扱うものはなんでしょうか。代表的なものをひとつずつ見ていきましょう。

お盆の花① ホオズキ

お盆といえば、まずはホオズキです。浅草のほおずき市も7月に行われるように、お盆とホオズキは縁が深いもの。

切花で出回るホオズキは、鉢植えのホオズキと違って大実の品種。九州などが有名な産地です。

ホオズキは仏壇の周りにつるして飾ったり、お供え物にあしらったりします。お花と一緒に飾ったり、お供えアレンジに花材として入れることもあります。

お盆の花② ハス

ハス

年に一度、お盆のときしか見ることのない花材、「蓮(ハス)」です。

ハスは仏教と関係が深く、仏像を見ると、蓮台に乗っているものがあったり、蓮の花や実があしらわれていたりしますね。泥の中から美しい花を咲かせるハスは、「清浄無比の花」として大切にされています。

ちょうど花の旬が7~8月なので、お寺の池などでも見頃を迎えていますね。

切花としては、非常に水あげが難しい花材。売られているのはつぼみの状態ですが、これが池のハスのようにきれいに開くということは(たぶん)ないと思います。あくまでお盆のモチーフとして、お供えの花の中に入れて飾るという感じです。

大田市場では、7月盆の前に「ハス市」が開かれ、お盆のためのハスが入荷します。

出回っているのは「ハスの花」「ハスの葉(巻き葉)」「ハスの葉(開き葉)」「ハスの実(蓮台)」の4つ

このうち「ハスの葉(開き葉)」だけは、飾るものではなく、お供え物を乗せるのに使います。

ハスの花は水あげも難しく花もちしないため、代用品として使われることが多いのが「クルクマ」。ショウガの仲間の花で、ハスとは何の関係もないのですが、見た目がちょっとハスっぽいでしょう?品種も色々あり、日持ちもするし、暑い時期におすすめです。

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お盆の花③ ミソハギ

ミソハギ

これは私もお花屋さんになってから知った花。お盆の時期になると「ミソハギないの?」と聞かれることがあり、最初はなんじゃそりゃ?と思っていました。

ミソハギは、漢字で「禊萩」と書きます。「禊(みそぎ)」には悪霊を払う、悪いものを払い落とす、という意味があるので、仏事に使われるようになったのだろうと思います。

使い方を聞くと、お供え物の横に花瓶に入れて飾るという人もいるし、ミソハギに水をつけてお供え物に水をかけるという人もいました。(お盆の間、中の人が不在になるお墓に悪いものが寄り付かないよう、お墓にミソハギを供えるという使い方もあるそうです)

一番よく聞く使い方は、盆棚にお参りをする際に、お供えの水(閼伽水)をミソハギですくい、蓮の葉の上にのせたお供え物(キュウリやナスを切ったもの・水の子といわれる)にふりかけてお清めをする、というもの。

その場合、束ねて置いたミソハギを使うので、水に活けて飾るものではありません。

花以外のお盆用品たち

こちらは東京のあるスーパーの様子。7月になるとこんな感じでお盆コーナーができて、お盆用品が売られているのを見ることができます。

お花屋さんでこのようなお盆用品を売るお店もあります。名前と意味・使い方をおさらいしておきましょう。

精霊馬

お盆 精霊馬

ご先祖様の霊があちらとこちらを行き来するときに乗る牛馬のことを「精霊馬」といいます。

これ、キュウリやナスに割りばしを挿して作る地域が多いですよね。東京で売っているお盆セットには、藁でできた牛馬が入っていることが多いです。何故なんだろう。

まこも

「まこも」は藁でできた敷物です。お供えものなどをセッティングするステージを「盆棚」といいますが、いろいろものを置く前に敷く敷物が「まこも」です。だいたいのお盆セットに入っています。

ほうろく

ほうろく

迎え火や送り火を焚くときに使うお皿です。テラコッタ製の鉢皿みたいな感じ。ここにおがらをのせて、火をつけます。

おがら

迎え火や送り火を焚くときに燃やす素材です。長い状態で売られているので、切って使います。これをほうろくの上にのせて、火をつけます。

 

東京のお盆、過ごし方まとめ

お盆の意味、飾るお花・お盆用品の使い方などをまとめてみました。東京でお盆を迎える方の参考になったでしょうか。

最近では家に仏壇のない方もふえ、このような伝統行事をやらない家庭も多くなったと思います。とはいえ、その意味を知っておくのは大切なこと。これはどういう意味のものなの?と聞かれたときに、ちゃんと答えられるようにしておきたいですね。

 

もうひとつ、お花屋さんにいるとよく注文される「新盆に贈る花・アレンジメント」については、別の記事にて解説したいと思います。