春に馴染み深い「キンギョソウ」。切花ではストックと間違われたりしますが、すっと伸びた縦長の花姿は、大型アレンジや花束に欠かせない春の花です。
今回は『スナップ(キンギョソウ)』について解説します。
スナップ(キンギョソウ)ってこんなお花!
スナップ(キンギョソウ)の基本情報です。

スナップ(キンギョソウ)の基本情報
学名:Antirrhinum majus
分類:オオバコ科 / キンギョソウ(アンティリナム)属
和名:金魚草 英名:スナップドラゴン
原産地:地中海沿岸地方
12月~3月頃まで出回る春の花。切花は1本200~400円ほど。
色はオレンジ・黄色・赤・白・ピンクなど。黄色やオレンジなどはビビットな色合いが特徴です。
ストックと間違われやすいのですが、ストックはスプレー咲きもあるのに対して、スナップは1本ものだけ。すっと伸びたまっすぐな形は、ラインフラワーとして大型のアレンジやスタンド花に重宝します。
>>【切花図鑑】ストック|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方
スナップ(キンギョソウ)の切花の飾り方・日保ちについて。
スナップ(キンギョソウ)の切花、日持ちはする?

寒い時期に出回るので、日持ちはそれほど悪くありません。しっかり水あげしてあれば、1週間程度はじゅうぶん楽しめます。

下の花から順に枯れてくるので、枯れた花は取り除き、少しずつ短くして飾るとよいでしょう。似ているお花のストックと違って、枯れた花がパラパラと散ることもありません。
スナップ(キンギョソウ)の飾り方・飾るときの注意など。
葉がたくさん付いている場合は、下の方の葉は取り除きましょう。茎はななめにカットして活けます。

スナップ(キンギョソウ)の花言葉は?

花言葉は、『おしゃべり』『でしゃばり』『うぬぼれ』『推定』 など。
スナップ(キンギョソウ)の豆知識いろいろ。
名前の由来は「噛みつく竜」?
切花では「キンギョソウ」より「スナップ」と呼ばれることが多いのですが、これは英名である snap dragon から来たもの。
snap dragonは直訳すると「噛みつく竜」。日本名の「金魚」とはずいぶんな違いですね。
どのへんが噛みつく竜なのかというと…

花を一輪取ってみると、

パクパクと、口のように開くのがわかります。
これが「噛みつく竜」の由来。日本語と英語でこんなにイメージが違うのも、不思議なものですね。
切花のスナップ(キンギョソウ)、まとめ。
スナップ(キンギョソウ)、まとめです。
・12~3月に出回る春の花。
・まっすぐなラインフラワーとして使われる。
・黄色・オレンジ・赤・ピンク・白など、色数は豊富。
・英名はスナップドラゴン=「噛みつく竜」。花の形が名前の由来。
あまりメジャーではない花かもしれませんが、送別会の花束・卒業式の壺花・スタンド花・春彼岸の仏花などにとても重宝する花。きっとどこかで見たことがあるはずです。春の花シーズンにはぜひ注目してみてくださいね。
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