クリスマスのリースやアレンジに入っているのをよく見かける、『シキミア(スキミア)』。
小さなつぶつぶとしたつぼみを楽しむ花材です。今回は『シキミア(スキミア)』をご紹介します。
シキミア(スキミア)ってこんなお花!
シキミア(スキミア)の基本情報です。
シキミア(スキミア)の基本情報
学名:Skimmia japonica
分類:ミカン科 / ミヤマシキミ属
原産地:日本
よく見るのはクリスマス時期ですが、秋~春まで出回っています。丈は短く小さいわりにけっこう高級で、1本400~500円ほどでしょうか。
花色は赤と緑。つやのある濃い緑の葉が特徴です。
お供えで使う「シキミ」の園芸種
日本原産の樹木で、樒(シキミ)という木があります。榊(サカキ)と同様に、仏教の宗派によってはお供えで使うので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
じつは「シキミア(スキミア)」は日本のミヤマシキミがヨーロッパに渡り、改良されたもの。幕末日本を訪れていたドイツ人医師・シーボルトが持ち帰ったと言われています。
深い緑色と、ボリュームったっぷりの赤いつぼみは、ヨーロッパでクリスマス花材として人気となり、日本でも使われるようになりました。
シキミア(スキミア)の切花の飾り方・日保ちについて。
シキミア(スキミア)の切花、日持ちはする?
シキミア(スキミア)は花ではなくつぼみを楽しむ花材なので、日持ちは良いです。冬なら1週間以上は変化なく楽しめます。
水あげは枝ものと同じ。太い茎は割りを入れて水に活けましょう。
シキミア(スキミア)の飾り方・飾るときの注意など。
肉厚で濃い緑色の葉は重厚感があり、秋冬の実物や針葉樹との相性は抜群です。反対に、ふわふわとした軽やかな草花とはあまり合わないかもしれません。
変化はわかりにくいのですが、乾燥した場所に飾ると水が下がりやすく、つぼみがくたっと下を向いてしまうことも。
シキミア(スキミア)の花言葉は?
花言葉は、『清純』『寛大』など。
やさしい花言葉がついていますが、シキミは有毒植物。全草・特に実には毒性が多く含まれているので注意が必要です。
種類は赤と緑
シキミアの花色(つぼみ色?)は赤と緑があります。
最近は園芸用で鉢物も出回っており、鉢物の品種では葉に白斑が入っている品種もあります。”マジックマルロー”などはとてもオシャレで人気があります。
シキミア(スキミア)の豆知識いろいろ。
シキミアのつぼみは咲くの?
シキミアのつぶつぶはつぼみ。ということは、これから花が咲くの?と思う方もいるかもしれませんが、切花ではあくまでつぼみを鑑賞するもの。
おっ、咲きそうかな…?というシーンはたまにありますが…
基本的に花が咲くのを楽しむ切花ではありません。
鉢植えや地植えで育てていれば、もちろん花は咲きます。赤いつぼみでも、けっこう白っぽい花が咲くのですね。
切花のシキミア(スキミア)、まとめ。
シキミア(スキミア)、まとめです。
・クリスマス時期によく見るが、秋~春まで出回っている
・つぶつぶの部分はつぼみ。赤や緑の種類がある
・切花でつぼみが咲くことはほとんどない。つぼみを鑑賞するもの
・園芸用の鉢物もある
クリスマスアレンジの雰囲気にぴったりな『シキミア(スキミア)』。丈が短いので使いどころは限られますが、長持ちするので家庭で飾るのにもおすすめです。
お花屋さんで見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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