みんな大好き!ポップなカラーバリエーションが豊富で、見ていて元気になれるガーベラ。せっかくなので鉢植えでも楽しんでみませんか?
切花は周年出回りますが、お花の咲いた花鉢が多く出回るのは春と秋。
今回は秋に開花鉢を購入したというシチュエーションで、ガーベラの鉢植えの育て方・管理方法についてご紹介します。
ガーベラとは?
ガーベラの基本情報です。

分類:キク科ガーベラ属
原産地:南アフリカ、熱帯アジア
和名 :花車、大千本槍、阿弗利加千本槍(アフリカセンボンヤリ)、扶郎花(フロウカ) など
南アフリカ出身というと、最近ではネイティブフラワーのイメージが強いので、意外な感じがしますね。
ガーベラの花名は、十八世紀に原種を発見したドイツの医師・植物学者であるゲルバー(ゲルベル)の名前に由来しています。
その後、ヨーロッパを中心に品種改良が盛んに行われ、明治末〜大正初期に日本にやってきました。
切花のガーベラについてはこちらにまとめています。
ガーベラを購入するときのポイント・選び方
葉っぱが茂って元気なものを選ぼう

お花は咲きかけ〜咲いている状態だと思いますので、葉の状態を見ましょう。
新芽がたくさんついていて、葉にハリや艶があり、濃い葉色のものが多く繁っているものを選びましょう。黄ばみのあるものは避けた方が無難でしょう。
買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法
置き場所:日当たり大好き!基本は屋外で

ガーベラはお日様が大好きです。室内ではなく、屋外に出していっぱい光を当ててあげましょう。
ただし、ずっとお店の日当たり少なめの環境に置いてあった鉢は、いきなり日当たりの良い場所に出してしまうとぐったり萎れてしまうことがあります。
そのまま復活しないこともありますので、まず屋内の日当たりの良い場所に置くところからはじめて、少しずつ日光に慣らしていって最終的に外に出してあげるようにしましょう。
水やり:土の表面が乾いてきたらたっぷり。
土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が溢れ出るくらい、たっぷりと与えましょう。根腐れ防止のために、お皿に溜まったお水はすぐに捨てましょう。
また、土の表面の乾き具合に加えて、葉がシオシオしている、または葉にハリがなくなってきたと感じたら、それが水やりのサインです。
肥料は?:開花期はあった方が良し
開花期のガーベラは肥料が大好きです。たくさんお花を楽しむためにも、肥料は切らさないようにしましょう。
緩効性肥料(粒のもの)に加えて、開花期は10日〜2週間に一度、液体肥料を与えるとなお花を長く楽しめます。緩効性の固形肥料は、根元から少し離して置きましょう。
液体肥料はハイポネックスなどを1本用意しておくとよいですね。
終わった花は摘み取ろう
花が痛んできたら茎の根元からカットしましょう。ガーベラは、しっかり肥料をやると次々と花を咲かせます。しおれた花を取り除くことで新しい花の成長を促します。
花が傷む前にカットして、切花にしてお部屋の中で楽しむのもいいですね。お花は根元で折るとポキっと簡単に取れます。
葉は、株元に豊富に生茂るので、古くなった葉は速やかにカットしましょう。痛んでいるもの、黄変したものなどは付け根から切り取りましょう。
あとは、お水と肥料とお日様がたっぷりあれば、特別なことをする必要はありません。管理方法としてはわかりやすい部類のお花ではないでしょうか。
ガーベラ、お花が終わったらどうする?

いったんすべてのお花が終わったガーベラの花鉢。上手に管理すればまた花が楽しめます。
終わった花はすべて摘み取る
終わったお花は根元から全部取り除いてしまいましょう。そのままにしておくと、種がついてしまいます。種はお花の養分をたくさん吸いとってしまうので、次のお花を楽しむためにも思い切ってカットしましょう。
冬越しがポイント!霜は避けて。
秋に買ってきた鉢の場合、冬越しが第一の試練です。0℃を下回らないような場所に置きましょう。
また、霜も苦手なので、霜の降りる時期になったら霜があたらないよう軒先に移動させる、鉢の上にカバーをかけるなどの工夫を。外の軒下での管理が大変であれば、屋内に入れても良いです。
また、この時期になったら肥料はストップしましょう。
花や葉が枯れていても、根は元気なので、お水は時々あげてください。水の量は少なめで大丈夫ですが、なるべく暖かい日中に与えるようにしましょう。
植え替えは、春または秋に
うまく冬越しできたら、春になると葉が増えてきてまた花を咲かせてくれます。
ガーベラは成長が早く鉢の中で根詰まりを起こしやすいので、春の開花期の前(3〜4月頃)にひとまわりおおきな鉢に植え替えるといいでしょう。
春に植え替えできなかった場合は、秋(9~10月)に。花の咲いていない、温暖な時期に植え替えをします。
冬の間屋内に入れていた場合は、外に出していっぱい日の光をあててあげましょう。
その後の管理方法や育て方は、基本的に上で紹介した開花期のお世話と変わりありません。
注意する季節:冬・真夏の暑い時期・梅雨
ガーベラの鉢は、高温多湿が苦手です。梅雨どきは雨が直接あたらないように、屋内か軒下に移動させましょう。
真夏の暑い時期は、涼しい屋内か、風通しのよい半日陰の軒下に避難。真夏の水やりは、暑い日中を避けて朝か夕方にしてください。
花鉢の【ガーベラ】まとめ

花鉢のガーベラ、まとめです。
・花鉢のガーベラは、春と秋に咲く。
・日光とお水と肥料が大好き!
・冬の寒さと夏の暑さには注意。
・高温多湿は苦手。梅雨時も注意。
・根がよく成長するので、開花期の前の植え替えがオススメ。
切花でも花鉢でも両方とも気軽に楽しめるお花は案外少ないです。ガーベラ好きの方はぜひ両方トライしてみてください!
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