花鉢図鑑

【ハーデンベルギア】の育て方・管理方法|お花屋さんの花鉢シリーズ

1つ1つの花はコチョウランにそっくり!それでいて、1cm程度のサイズの小さな花が房のような形に連なる姿がフジを思わせるハーデンベルギア。


スポンサードリンク




花のみならず、シャープな印象の照葉も美しいことから人気のあるつる性植物の常緑低木です。

花鉢として出回るのは年末から春にかけての季節。

株の大きさにかかわらずよく花をつける性質があるので、小さな株のままでもお花を楽しむことができます。

水やりの管理に気をつければ初心者でも比較的簡単に育てることができます。今回はそんなハーデンベルギアの育て方や管理方法をまとめました。

ハーデンベルギアとは?

分類:マメ科ハーデンベルギア属
原産地:オーストラリア
和名:ヒトツバマメ(一つ葉豆)、コマチフジ(小町藤)
英名:Coral pea Vine lilac

ハーデンベルギアは、ドイツのハーデンベルグ伯爵夫人「Franziska von Hardenberg」の名前が由来。

1つの茎の節目に対して葉を1枚しかつけないことから「ヒトツバマメ(一つ葉豆)」、房となって咲く花の姿が藤に似ていることから「コマチフジ(小町藤)」、という名前もつけられました。

花色はなんといっても紫色がメジャー!他にはピンク色の花や白い花、絞りが入った複色の花を見せてくれる品種もありますよ。

花言葉は、「奇跡的な再会」や「運命的な出会い」、「壮麗」、「広い心」、「思いやり」など。

ロマンチックな言葉も多くつけられているので、女性への贈り物としても喜ばれるのではないでしょうか。


スポンサードリンク




購入するときのポイント・選び方

株の根元と葉のつやをチェック!

株の根元がぐらつかずつるが太くしっかりしているか、葉につやがあるかどうか、蕾がたくさんついているかをチェックしましょう。

買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法

置き場所:春から秋は屋外、冬は屋内で!

ハーデンベルギアはお日様の光が大好きなお花!たっぷりと日光を当てて育てます。

春と秋は日当たりのよい屋外、夏は西日の当たらない半日陰で管理します。根腐れを防ぐためにも、年間を通して風通しが良い場所を置き場所に選びましょう!

屋外では「強い直射日光や西日が当たらないこと」、室内では「暖房の風に当てないこと」が大事なポイントです。

水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと!

蕾が見られる時期から開花中は特に水分を必要とするので、水切れしないように気をつけて、土の表面が乾いてきたらたっぷりと。

冬は他の季節と比べてやや控えめに、乾燥気味にお水をあげましょう。

水はけが悪いと根腐れしやすくなるので注意!また一方で極端に乾燥させてしまうと葉先が枯れるだけでなく、ハダニがつく原因となることも。時折葉水をかけることでハダニ予防になりますよ。

肥料は?:開花期には不要!

4~7月上旬までの間、月に1回緩効性肥料を与えます。もしくは、成長期である春・秋に置き肥を月1回、または液体肥料を月3~4回与えます。

終わった花の摘み取りはこまめに。

枯れたお花は定期的に摘み取ります。新しい蕾に栄養を行きわたらせて、長くお花を楽しむためにも欠かせない作業です。

 

ハーデンベルギア、花が終わったらどうする?

ハーデンベルギアは多年草植物なので、きちんと手入れをすれば毎年花を楽しむことができます。

まずは伸びすぎたつるや枯れた花をカット!

ハーデンベルギアは長くつるが伸びる性質があります。成長すると大株になるので、定期的に手入れをする必要があります。

伸びすぎた枝やつる、枯れた花を軽くカットします。ただし、秋以降は花芽が育つ時期。この時期には切らないよう注意します。

夏の直射日光と冬の低温に注意。

夏は強い直射日光と西日の当たらない風通しのいい場所、冬(12月から3月頃まで)は暖房の風が当たらないように注意して、日当たりのよい窓辺で管理します。

寒さに当ててしまうと蕾や花がいたむので、基本的に10℃(最低でも2~3℃)を保つようにします。室内に取り込むのが安全ですね。

植え替えは、花が終わってから。

植え替えをするのなら、5月頃、花が咲き終わった頃がベスト。

土は水はけの良いものであることが条件!伸びすぎた枝やつるを切り戻したら、元肥を施した上で植え替えます。一般の草花向け培養土でも問題ありません。

頻繁な植え替えは不要です。コンパクトに育てたい場合は根鉢を軽くくずして新しい用土へ、大きく育てたい場合は約2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えていきます。

注意する季節:夏の暑さと冬の寒さに気をつけて。

夏と冬の管理に注意!水やりは過湿にならないように、でも水切れさせないように…がキーワード。

また、新芽や蕾がでる時期にはアブラムシがつくことがあるので、見つけ次第駆除します。定期的に土の乾き具合や葉・花の様子を観察しましょう。

花鉢の【ハーデンベルギア】まとめ

ハーデンベルギアのまとめです。

・直射日光と過湿、乾燥に注意。特に夏と冬!

・用土は水はけを重視。

・アブラムシとハダニは早めに駆除!

・冬は10℃以上の温度を保てる場所で育てる。

可憐な花が魅力的なハーデンベルギア。

大きく育てて豪華な姿にするもよし、場所を選ばないコンパクトな姿にするもよし。大きさによって印象もがらっと変わります。あなたならどんな楽しみ方をしますか?

関連記事

お花屋さんに出回る花鉢を解説しています。

>>花鉢図鑑 もくじ

 

こちらもおすすめ