卒業式や入学式によく使われる花鉢である『サイネリア』。
最近は切花でも出回っているって知っていますか?濃淡ピンクなどカラーも色々ですが、なんといっても青系の品種があることが春の花束作りにありがたい存在。
今回はそんな『サイネリア』の切花をご紹介します。
サイネリアってこんなお花!
サイネリアの基本情報です。

サイネリアの基本情報
学名:Pericallis × hybridus
分類:キク科 / ペリカリス属
和名:フキザクラ(蕗桜) 英名:Cineraria
原産地:北アフリカ(スペイン領カナリア諸島)
サイネリアの切花の出回り時期は春先、2月~4月頃です。花の大きさはマトリカリアに近いでしょうか。
1本200円ほどで、手ごろで使いやすい小花。ピンク、青などの色があります。
サイネリアといえばまだまだ鉢物のイメージが強いですね。鉢物も同じく春先に出回り、卒業式や入学式などを彩ります。
鉢物のサイネリアと比較すると、切花のサイネリアは茎がとても長く作られていることがわかります。ちょっとしたブーケやアレンジに使いやすいサイズです。
鉢物の管理方法はこちらの記事にまとめています。
▶【サイネリア(シネラリア)】の育て方・管理方法|お花屋さんの花鉢シリーズ
サイネリアの切花の飾り方・日保ちについて。
サイネリアの切花、日持ちはする?

サイネリアの切花は、比較的よく日持ちします。水あげ方法は、水切りか湯あげ。
少し元気がなくなってきても、再度水切りしてあげるとピンと復活します。水あげがそれほど難しい花ではありません。
大ぶりな葉がついていたら、取り除いてから活ける方が長持ちします。
サイネリアの花言葉は?

花言葉は、『喜び』『快活』など。
鮮やかな色が多いので、明るい花言葉がついています。
サイネリアは、春に貴重な『青い花』!

サイネリアの切花が注目される理由のひとつは、きれいな青色の品種があること。
「花屋が選ぶ!花束に使える 【青い花】 リストをまとめたよ」の記事でも書きましたが、天然で青い色を持つ花ってとても少ないんです。
それなのに、青色の花束はいつも人気。男性への贈りものに、推しカラーに、欠かせない色が青なんですね。
とくにサイネリアが出回る春先は、卒業や送別で花束のオーダーが多くなる季節。
そんなときに、青色のサイネリアはとっても重宝する花材なのです。サイネリアが切花で出回り始めたのは本当に最近(2010年代以降…?)だと思いますが、あっというまに広まったのは、青色のサイネリアのおかげなんじゃないか…と私は思っています。
サイネリアの豆知識いろいろ。

サイネリア?シネラリア?
サイネリアはかつて「シネラリア」と呼ばれていました。今でもお花屋さんによっては「シネラリア」と表記してあることがあるかもしれません。
これはどちらも同じ花を指すもので、どちらを使ってもいいのですが、「シネラリア」は「死」を連想する響きであることから、最近は「サイネリア」と呼ぶことが増えているようです。
「シネラリア」だと、贈りものにする際に不吉な感じがする…と思う方もいるので、頭の片隅に覚えておくといいかもしれません。
切花のサイネリア、まとめ。
サイネリア、まとめです。
・花鉢として人気の植物。最近、切花でも出回っている
・お花屋さんに並ぶのは、春2月~4月頃
・ピンクや青色系の品種がある
・春に使える「青い花」としても重宝される
青色テーマの花束やブーケに入れるのもいいし、水あげもよく手がかからないので、自宅でちょこっと楽しむのにもオススメの「サイネリア」。
春にしか出回らないので、お店で見かけたら、ぜひ一度お手に取ってみてくださいね。
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