花鉢図鑑

【ヒヤシンス】の育て方・管理方法|お花屋さんの花鉢シリーズ

春になると色々な場所で見かけるヒヤシンス。お花屋さんでは、1~3月頃に花鉢としてよく出回ります。


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もうすぐ咲きそうなつぼみがついた球根が、ぎゅっと鉢植えになっているヒヤシンス。

「買ってきたらどんな場所に置いたらいいの?」
「きゅうくつそうだけど、植え替えをした方がいいの?」

今回は、春に出回るヒヤシンスの鉢の育て方・管理方法をご紹介します。

ヒヤシンスとは?

ヒヤシンスの基本情報

分類:ユリ科ヒヤシンス属
原産地:ギリシャ、シリア、小アジア
和名:風信子(フウシンシ)、飛信子(ヒヤシンス)
英名:Hyacinth

3月から4月頃にかけて、ラッパ型の小さな花を房のように咲かせます。特徴は、なんといっても強い香り!

春の球根花として、水栽培で楽しんだ経験のある方も多いのではないでしょうか。

地中海東部沿岸からヨーロッパに伝わり、数多くの品種が生み出されてきました。

花色はピンクや紫、白、黄、オレンジ、青色など。現在では2000を超える品種が存在すると言われています。

ヒヤシンスの花言葉

ヒヤシンスの花言葉は「スポーツ」「遊戯」「ゲーム」「初恋のひたむきさ」など。

名前と「スポーツ」「遊戯」「ゲーム」の言葉は、ギリシャ神話に登場するヒュアキントスの伝説にちなみます。

恋心を表す花言葉も多いので、思いを寄せる人へのプレゼントにもぴったり!

また、2月7日と4月11日の誕生花でもあるので、お誕生日の贈り物としても喜ばれるのではないでしょうか。

▶【切花図鑑】ヒヤシンス|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方


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ヒヤシンスの花鉢、上手な選び方

球根がしっかり大きいものを選ぼう

冬~春に出回るヒヤシンスの花鉢は、4~5号鉢に3つ球根が植わっているものが多いです。また、苗ものとして1球ずつ植わっている「芽出し球根」もあります。

球根が見えるように浅植えになっているものは、球根をよく見て、なるべく大きな球根のものを選ぶようにしましょう。

球根が見えないタイプでも、しっかりと茎や葉がしまっていて、つぼみが見えているものを選ぶと確実です。

買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法

球根には栄養や水分がつまっていて、花を咲かせる力を持っています。花鉢で売られているのはすでに花芽がついた球根なので、難しい管理はしなくても花を咲かせてくれます。

少しでも長くヒヤシンスの花鉢を楽しむコツをまとめてみました。

暖かすぎる場所に置かない。

育成に最適な温度は5~20℃。

ただし、気温が高いとすぐに花を咲かせてしまうので、暖かい場所に置くとあっというまに花が咲いて終わってしまうことも。

買ってきたヒヤシンスの花鉢は、涼しい場所に置いた方が長く楽しめます。

屋外でもOK!

寒さにはとても強いので、買ってきた鉢を屋外に置いても大丈夫です。

高温になりやすい場所を避け、日当たりがよくて涼しい場所で管理しましょう。

水やりはしっかり乾いてから。

多湿すぎると球根が腐るなど傷めてしまうこともあります。球根にはしっかり水分や養分が蓄えられているので、水やりは土がしっかり乾くのを待ってから。

土がしっかり乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。

花が終わるまでは、肥料は不要。

ヒヤシンスの花鉢は、開花が終わるまでは肥料は不要です。

花が終わった花茎は切り取る。

球根から花茎をぐんぐん伸ばし、順に花を咲かせていきます。かなり花茎が伸びるので、小さな鉢だと倒れてしまうこともあるかも。

伸びた花茎は早めにカットして、切花で楽しむのも良いでしょう。

しっかりした球根の場合、1つの球根から2本目の花茎が出てきて花を咲かせてくれることもありますよ。

ヒヤシンス、花が終わったらどうする?

ヒヤシンスは球根植物なので、来年も花を咲かせることができます。花後の管理方法を見てみましょう。

花が終わったら肥料を。よく日に当てて葉を育てる!

花が終わりすべての花茎をカットしたら、夏の休眠期までは球根を育てるターンです。

屋外に出し、よく日を当てて光合成をさせましょう。緩効性の肥料を株元に置いてしっかり栄養も与えます。

花を咲かせるのに力を使った球根はしぼんでしまいますが、ここでしっかり回復させるのがポイントです。

夏は休眠期。

5~6月頃になると、葉が黄色く枯れてきて休眠期に入ります。

ここで方法はふたつ。

①球根を掘り上げて夏の間ネットなどで保管し秋に植えなおす方法
②そのまま植えっぱなしにする方法

ヒヤシンスの場合は、植えっぱなしでも咲きますので、どちらでも大丈夫です。

①→ 球根を掘り上げる場合は、葉っぱが枯れてから。ネットなどに入れて風通しの良い場所で保管しましょう。しっかり乾燥させることが大事です。

植えつけは、次の秋(10月中旬~11月下旬頃)におこないます。球根の頭が少し土から出る程度の浅植えで大丈夫です。

②→ 植えっぱなしの場合は、ベランダの軒下などに置くのがベスト。水やりも必要ありません。うっかり大雨で水没してしまったりすると球根が腐ってしまうこともあります。

とはいえ、雨が当たる場所に置きっぱなしにしていても毎年咲くので、それほど神経質にならなくてもよい頑丈な花です(体験談)

寒さに当たらないと花芽ができない

秋からまた成長を開始しますが、ヒヤシンスはしっかりと寒さに当たることで花芽が付く性質をもっています。

鉢植えで楽しむ場合でも、12月頃までは屋外に置き、寒さに当ててから室内に取り込むようにしましょう。

花芽を準備する時期に肥料を与える

掘り上げていた球根を植え付ける場合は、植え付けるときに肥料を。植えっぱなしの場合は、10~12月頃葉が成長し始めたら肥料を与えると良いでしょう。

液体肥料であれば指定の希釈に薄めたものを2週間に1回、置くタイプの緩効性肥料なら秋に1回与えれば大丈夫です。

 

花鉢の【ヒヤシンス】まとめ

ヒヤシンスのまとめです。

・香りがよく春に楽しめる球根花

・花鉢はつぼみのものを買うと長く楽しめる

・暖かい場所ではすぐ咲いてしまうので、涼しい場所に置く

・球根なので翌年も咲く。植えっぱなしでもいけるくらい丈夫!

・寒さに当てることで花芽ができるので、12月頃までは屋外で寒さに当てる

鮮やかな花姿と香りを楽しめるヒヤシンス。花芽がついた花鉢は間違いなく花を咲かせてくれるので、初心者の方にもおすすめです。

玄関やリビングに飾れば、一気にインテリアが華やかに。

ぜひお気に入りの品種と楽しみ方を探してみてくださいね。

 

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