花鉢図鑑

【サンタンカ】の育て方・管理方法|お花屋さんの花鉢シリーズ

十字架形の花びらが特徴のサンタンカ。小さな花がたくさん集まって、くす玉のようなコロンとした形を作っている姿は可愛らしくてとても華やか。


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鉢物としてはもちろんのこと、沖縄などの温暖な地域では庭木としても広く親しまれているんですよ。

「興味はあるけれど、熱帯植物をうまく育てられるのかな?」と疑問に思う方も多いことでしょう。でも、ポイントさえおさえてしまえば簡単に育てられるんです!

トロピカルな印象の演出にもぴったりなサンタンカの育て方・管理方法についてご紹介します。

サンタンカとは?

サンタンカの基本情報です。

サンタンカ

分類:アカネ科サンタンカ属(イクソラ属)

原産地:東南アジア~南アジア

別名:イクソラ、サンダンカ(三段花)

沖縄県では古くから親しまれ、デイゴ(梯梧)とオオゴチョウ(黄胡蝶)と並び、沖縄三大名花のひとつとされています。

名前の由来には諸説ありますが、サンタンカは漢字で表すと「山丹花」と書きます。「丹」の漢字は「赤」をさしているため、「山に咲いている赤い花」という意味をこめてこの名前がついたという説も。

有名なのは、花びらが丸い「キネンシスシャープな印象の「コッキネアなど。
オレンジや黄、白、ピンク色の花を咲かせる品種もあります。

熱帯地域生まれの植物らしく夏の暑さにとても強く、初夏から秋口まで鮮やかなお花を楽しめますよ。

大きさもいろいろ。5号鉢くらいの管理しやすいコンパクトなサイズで楽しめる品種もあれば、樹高1メートル以上に育ち、見応えのある立派な姿に育つ品種もあります。スペースに合わせて選んでくださいね。


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サンタンカの花言葉は?

「神様の贈り物」「可憐」「喜び」など。

「神様の贈り物」はヒンドゥー教の神の1人であるシヴァ神への供花とされていたことから、他の花言葉は花姿や開花時期の長さにちなんだとされているようです。

また、「喜び」という言葉をもつお花なので、お祝い事のプレゼントとして花鉢を贈るのもステキかもしれませんね!

サンタンカを購入するときのポイント・選び方

株元・葉・つぼみを見て、枝分かれの多いものを!

サンタンカ

お店で鉢花が見られるのは初夏〜夏ごろ。南国の花らしく、暑い時期に購入することができます。

購入するときは株元がぐらつかないこと、葉色が黄色く変色していないもの、花やつぼみが多くついているものを選びます。

また、枝分かれが多い株を選ぶのもオススメ!枝の先に花芽が付くので、株全体を観察して購入するとたくさんの花を楽しめます。

買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法

置き場所:まずは日当りのいい場所へ。

サンタンカ

サンタンカが好きなのはお日様の光と湿度が高めの環境。まずは日光がよく当たる場所がいちばん!

ただし、直射日光がきついと花や葉の変色の原因になることも…。様子を見て夏は半日陰になる場所へ移動しましょう。

水やり:水切れしないように!

土の乾き具合はこまめにチェックを!乾燥を嫌うので、水切れすると花の持ちが悪くなってしまいます。

初夏から秋までは鉢土の表面が乾燥したらたっぷりと与え、冬は乾燥気味に管理します。

肥料:成長期は定期的に。

春から秋はサンタンカの成長期。花を咲かせる期間も長いので、薄めの液体肥料を月に3~4回与えます。

終わった花は、房ごとカット。

花がいたみ始めたら速やかに摘み取りましょう。花びらがしおれ始めて変色した時がタイミング!

房の根本の部分をハサミでカットすればOKです。花殻をこまめに切りとっておくとまた新しい花芽が出てきて2番花を楽しめることも。

サンタンカ、花が終わったらどうする?

温暖な地域の原産ということもあって、寒さが苦手なサンタンカ。陽の光は大好きですが、秋以降にベランダや庭に置いて置くと来年には枯れてしまう可能性が高いです。

来年も花を咲かせるためには冬越しをする必要があり、いくつかの大切なポイントがあります。

冬越し:秋の終わりには室内へお引っ越し。

サンタンカ

冬は寒さが苦手なサンタンカにとって厳しい季節。秋の終わりになったら、室内の明るい窓辺に移動しましょう。

秋は地域や年により寒くなり始めるタイミングが異なります。温度は最低でも10℃以上をキープする必要があるため、その日の気温のチェックと早めの対策が肝心になります。

植え替え:1~2年に1回程度、花の時期のあとに。

植え替えは、花が終わった秋に行います。1~2年に1回のペースで定期的におこないましょう。

まずは枝を1~2節残してカット。思い切って切ってしまって大丈夫。鉢から株を抜き、古い土を3分の1程度落としたら一回り大きな鉢に植え替えます。

植え替えを怠ると葉色が悪くなり、見栄えが良くなくなるので注意です。

花鉢の【サンタンカ】まとめ

サンタンカ

サンタンカのまとめです。

・暑さには強い。好きなのはよく光が当たる場所。

・水切れ注意!土の乾き具合はこまめにチェック。

・花後にすぐ剪定をすれば秋にまた花が見られる!

・植え替えは花後に。

たくさんの花を咲かせ、ボリューム感たっぷり見た目が可愛いサンタンカ。鮮やかな花色がお庭をより鮮やかな彩りと南国らしいの雰囲気をプラスしてくれる1鉢です。

比較的管理が簡単と言うこともあり、初めてお迎えするトロピカルフラワーとしてもピッタリ!サンタンカのお迎えをきっかけに、南国の花のとりこになってしまうかも…!?

>>花鉢図鑑もくじはこちら

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