花鉢図鑑

【グラマトフィラム】の育て方・管理方法|お花屋さんの花鉢シリーズ

夏のギフトやお中元でよく見かける緑色の洋ランといえば、『グラマトフィラム』。爽やかなグリーンが、暑い季節に涼しげな印象をあたえるランです。

お中元などでグラマトフィラムをいただいたとき、どうやって管理すればいいのでしょうか。

花を楽しむ時期の管理、花が終わったあと翌年も咲かせるための管理方法をまとめました。

グラマトフィラムとは?

グラマトフィラムの基本情報です。

分類:ラン科グラマトフィラム属

原産地:マレー半島からインドネシア周辺の熱帯アジア

別名:タイガーオーキッド

グラマトフィラムの開花時期は6~9月ころ。花屋の店頭には7~8月ころ出回り、暑い時期の花もちが良いので、夏のギフト用鉢花としても定番です。

花鉢として流通しているグラマトフィラムは、ほとんどが爽やかな緑色の「スクリプタム”ヒヒマヌ”」という品種。ほかには、「キングダム」など緑褐色の品種が少量出回っています。

胡蝶蘭のようなアーチ形に仕立てられた3本立ち・5本立ちが主で、ハート型にアレンジされたものも人気があります。

鉢サイズは7~9号鉢サイズ。2本立ちの6号鉢サイズのものもあります。3本立ち・5本立ちは数株寄せ植えになっていることが多く、2本立ちは1株で仕立てられています。

販売されている洋ランの中では最大級の株サイズに育つ、大型のランです。


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グラマトフィラムを購入するときのポイント・選び方

豪華な5本立ち仕立て

つぼみが多い場合、環境が変わるとストレスで花を咲かせずに黄色くなって落ちてしまうことがあります。

開花期間は長い種類なので、8割り以上花が開いた状態のものを選びましょう。5部咲き以下の状態だと、ツボミが落ちるトラブルが起きる可能性が高くなります。

葉の付け根のバルブの部分にぱつんと張りがあるものを選びましょう。店頭で水不足になっていたり、根が傷んでいる株はバルブが萎れた状態になっているので避けてください。

買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法

置き場所は?

花が咲いている間は暗くてもよいので、室内の涼しい場所に置いた方が長く楽しめます(つぼみが多い場合には花を咲かせるのに光が必要。レースカーテン越し程度の優しい光をあてるようにします。8割り以上開花したら暗い場所でOK)。

暑さには強いランですが、直射日光や窓際の強い日差しはNG。葉が日焼けしやすく、日が強く当たった部分が茶色く変色してしまいます。

室内では、エアコンの風が当たらない場所に置きましょう。

水やりは?

ぷっくりしたバルブは元気な証拠

水は大好きなランです。乾かさないように与える必要があります。

2~3日に一度は鉢底から水が抜け出てくるくらい、たっぷりとあたえるようにしましょう。霧吹きでは水が足りないので、必ずジョウロかコップであたえるようにしましょう。

3本立ち・5本立ちのグラマトフィラムの場合、数株寄せ植えになっていることがあるので、一ヶ所に水をあたえるだけだと、水がかかっていない株が、水不足になってしまいます。それぞれのバルブの根元に水やりをするようにしましょう。

バルブが萎れてきたら、水が足りていない証拠です。バルブが萎れるまで乾かしてしまったときには、ジョウロでかけるだけでは、水を吸ってくれません。水をはったバケツに30分間程度つけておく方法がベストです。

肥料は必要?

花が咲いている間は、肥料をあたえる必要はありません。

グラマトフィラムのつぼみが咲かない原因は?

グラマトフィラムが咲かない原因の多くは水不足です

同じランでも胡蝶蘭と比べるととても水を必要とする植物。特につぼみがある間は乾きに注意です。

また、エアコンの風が直接当たっていると、乾燥してツボミが落ちる原因になります。置き場所にも注意してください。

グラマトフィラム、来年も咲かせるための管理方法

熱帯性のランなので寒さには弱く、来年も咲かせるのはやや難しい種類です。

冬は最低温度を15℃以上キープして育てるのがポイント。挑戦してみたい方は以下を参考にしてください。

花が終わったら花茎を切り、化粧鉢から出す

花が終わったら、花茎を根元で切り、支柱を外しましょう。

ギフト用のグラマトフィラムは陶器の化粧鉢に入っているので、花が終わったら化粧鉢から抜き出しましょう。特に寄せ植えになっている場合には、抜き出して育てた方が管理しやすいです。

抜き出した株は、プラスチック鉢かビニールポットに植わっていることが多いです。その場合は植え替えをせず、そのまま育てても大丈夫です。

根の状態の場合には、ラン鉢と呼ばれる深めのプラスチック鉢にバークチップを使って植えるようにしてください。

冬の寒さ対策:15℃以上をキープ

熱帯性のランなので、寒さには弱いです。冬の間は15℃以上をキープできるようにしましょう。

最低気温が20℃を下回るようになってくると、生育が緩やかになるので、週に一回程度の水やりに減らします。

冬の休眠期に肥料が多いと根痛みの原因になるので、秋~冬の間は肥料をあたえないでください。

春~夏は成長期なので肥料を

春、桜が咲くころにラン用の肥料をあたえます。春~夏のあたたかな季節に生長するので、春に肥料をあたえておくのがポイント。

最低気温が20℃以上になったら、しっかり水やりを

水は大好きなランです。最低温度が20℃以上の季節は2~3日に一度水をあたえましょう。特に真夏は乾かさないよう、毎日あたえてもよいです。

ハダニ対策

グラマトフィラムはハダニが付きやすいです。ハダニはとても小さく肉眼では見つけづらいのですが、葉の裏側が粉が吹いたように白くなったり、蜜がでてベトベトしてきたら、ハダニがついている可能性があります。

ハダニが付いたときには、濡らしたキッチンペーパーやノンアルコールのウエットティッシュで葉の裏側をふき取りましょう。この作業を数日おきに数回繰り返すと、駆除することができます。また園芸用のハダニに効く農薬をかけて対策することもできます。

ハダニは高温の時期に乾燥していると付きやすいです。水やりとは別に、葉の裏側に霧吹きをかけておくと予防になります。

花鉢の【グラマトフィラム】まとめ

グラマトフィラムのまとめです。

・夏のギフトによく使われる、夏が旬の洋ラン

・暑さに強く、夏の日持ちもよい

・つぼみは8割以上咲いた鉢を買うのがおすすめ

・暑い時期はしっかり水やりが必要

・室内では冷房の風が当たらない場所に置く

・翌年咲かせるのは難しめ。寒さが苦手なので冬の管理がポイント

夏に爽やかなグリーンの花を咲かせるグラマトフィラム。大型のランで、3本寄せ植えになっているものなど、なかなか迫力があります。

夏にいただいたり買ってきたりした場合は、置き場所や水やりに気をつけて、少しでも長く花を楽しんでくださいね。

 

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