夏の暑さにも負けず、初夏から秋まで庭を彩ってくれるインパチェンス。
可愛らしい印象でありながらも、鉢を覆うように丸くこんもりと茂るので豪華な印象にもなり、寄せ植えの素材として使うと主役と脇役のどちらとしても活躍してくれます。
丈夫で半日陰の場所でもよく育つので、「日当りがイマイチのお庭で、せっかく植えたお花も枯れがち…」「細かい手入れはちょっと慣れていなくて…」という方にもオススメの花鉢です!
花つきの良い品種も多く初心者にも優しい花鉢、インパチェンスの育て方・管理方法をお伝えします。
インパチェンスとは?
インパチェンスの基本情報です。
分類:ツリフネソウ科/ツリフネソウ属(インパチェンス属)
原産地:熱帯アフリカ(タンザニアなど)
別名:アフリカホウセンカ、紅吊舟(ベニツリフネ)
どんな特徴のお花?
インパチェンスは初夏から秋まで長く花を楽しめる春まき一年草。日本では「アフリカホウセンカ」と呼ばれるワレリアナ種がインパチェンスとして流通しています。
「インパチェンス」といえば、一重のお花を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
花は一重から半八重、八重咲き、バラ咲きと多種多様で、花色も幅広く赤やピンク(濃いものから淡いものまでいろいろ!)オレンジ、白などとてもカラフル!
葉に白やクリーム色の斑が入る品種もあるので、グリーンとしての楽しみ方もありますよ。
「ニューギニア・インパチェンス」もインパチェンスの仲間。ニューギニアに自生する原種をもとにして品種改良された園芸品種のグループとされ、インパチェンスよりも大型で、葉や花も大きいことが特徴です。
インパチェンスの花言葉は?
「鮮やかな人」「強い個性」など。
きっと、花の形がバラエティーに富んでいること、どの花も鮮やかな色であることが由来になっているのでしょうね。
購入するときのポイント・選び方は?
インパチェンスの鉢がお店に出回るのは6~10月頃。充分に暖かくなった時期を選んでお迎えしましょう!
丈夫な株だというしるしは、節と節の間がギュッと詰まっていること。
大きく伸びすぎているもの、下葉が落ちているもの、葉が黄色く変色しているものは病気の疑いもあるので避けましょう。
買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法
置き場所:日の当たる屋外!
日陰でも育つお花ですが、本来はお日様の光が大好き!よく日が当たる場所の方が花のつきもよくなり、たくさんのお花を長く楽しめますよ。
春・秋は日当たりと風通しのよい場所で育てますが、夏は葉焼けをおこさないように、午前中はたっぷりと日が当たり、午後は明るい半日陰となる場所を選びます。
夏から秋に変わる時期は、少しずつ光に慣らすことがポイント。半日陰で育てていたのに、急に明るい場所に置く…ということになれば、葉焼けの原因にもなってしまうので注意です!
水やり:土が乾いたらたっぷり。
土の表面が乾いたのを確認したら、鉢の底から流れ出るほどたっぷりと!
暑さに強いお花とはいっても、蒸れは病気の一因になりかねません…夏は暑い時間帯を避けて、午前中か夕方に水やりを。
肥料:肥料切れに注意!定期的に与えます。
インパチェンスは開花期が長いお花。その分栄養も必要です!
肥料切れに注意しながら、1週間に1回程度のペースで液肥を与えます。
夏には切り戻しを。
夏に切り戻せば、秋からもう一度お花を楽しめます。
真夏でも綺麗に花が咲いているので「切るのはもったいないな…」と思うかもしれませんが、一度切り戻して株を休ませると、秋からよりいっそうきれいな花が見られますよ。
7月頃になったら、節にわき芽が出ていることをチェック!そして、草丈の3分の1から半分の位置を目安にカットしましょう。
葉を残すことがコツ。切り戻し後は液体肥料を与えることをお忘れなく。
植え替えは?
途中で植え替えをする必要はなし!
ただ水はけの悪さを感じる場合は、根詰まりを起こしている可能性があり、株がいたんで花が見られる期間が短くなってしまうおそれも。
植え替える時は、根鉢のまわりの土・根を軽く落としたら、新しい用土を使って1・2回りほど大きな鉢に植え替えれば大丈夫。
インパチェンス、花が終わったらどうする?
本来は多年草のインパチェンス。残念なことに、冬の厳しい寒さに耐えきれないこともあって日本では一年草として扱われています。
ただし、霜や凍結を避けられる場所が確保できれば冬越しも可能です。
10月頃になったら、10℃以上を保てる室内の日当たりのよい場所へお引っ越し。上手に冬越しができれば、次の春にはまた生育し始めます。
株が大きくなり室内での管理が難しい場合は、5月ごろに挿し芽をし小さな株を冬越しをしましょう。
花鉢の【インパチェンス】まとめ
インパチェンスのまとめです。
・半日陰の場所でもよく育つくらいに丈夫!でも、日の当たる場所で育てることがベスト。
・夏の水やりは暑い時間帯はNG!
・夏に切り戻しを!秋からもう一度お花が見られます。
・霜や凍結を避けられる10度以上の場所で冬越しをしましょう。
花の形や色、楽しむ方も豊富なインパチェンス。
1種類で植えて主役としても、寄せ植えにする1株としても、華やかな一鉢になってお庭を彩ってくれること間違いなし!
花が見られる期間の長さや丈夫な一面、比較的手がかからない点などなど…魅力いっぱいな花鉢です。
是非お気に入りの一鉢に出逢いに、まずはお花屋さんへ足を運んでみてくださいね♪