だんだんと寒い日が増え、クリスマスが近づいてきましたね。
クリスマスに飾るアイテムは色々ありますが、定番なのは玄関などに飾る【クリスマスリース】。
最近はスワッグの人気に押され気味ですが、クラシカルで特別感のあるリースはクリスマスを彩る重要なアイテムです。
モミやヒバなどの針葉樹を使ったフレッシュ(生)リースは、さわやかな香りとやわらかい手ざわりで、本当におすすめ。
特に、つくっているときの香りは格別!部屋中が森林にいるかのような香りに包まれ、なんとも幸せな時間なのです。
先日、Twitterでこんなアンケートをとってみました。
フォロワーの皆さんに質問です!
リースワイヤーを使った
【クリスマスリース】✨作ったことありますか?
— ハナラボノート (@hanalabonote) November 5, 2020
ワークショップやレッスンでも定番のクリスマスリースですが、作ったことのない方が7割以上。あの香り、手触り、幸せな時間を、まだまだ一般の方に伝えられていないのだなあと実感しました。
これをお花屋さんの特権にしておくのはもったいない…!
ということで、ハナラボノートは
『フレッシュな素材を使って、リースワイヤーでつくるクリスマスリース』
の素晴らしさと作り方を全力でお伝えします!
記事の最後には、材料を無駄なく使いきれるキットのご案内もしていますので、ぜひ今年のクリスマスは手作りリースに挑戦してみてくださいね。
リースの意味:植物を【つなぐ】伝統手法
植物を丸い形につないだ【リース】には、とても古い歴史があります。
もとのかたちは、【ガーランド】。植物を糸や紐でつないで綱状にしたもので、祭祀に使われていました。ハワイアンのレイ(花の首飾り)などもそうですね。
綱状のガーランドの端と端をつないで円にしたものが、リースの原型。
「円」「環」のかたちは、「再び戻ること」「終わりがないこと」を意味しており、命の輪廻・永遠・平和・幸福などを表しています。
欧米のニュースを見ると、慰霊式典などでは必ずリースが捧げられていますね。
また、古来より、ハーブや針葉樹など香りの強いものを玄関に飾ることは、魔除けと言われていました。
これは、まだ医学や科学が発展していなかった時代に、香りの成分で疫病などを避ける意味もあったと思われます。
・香りのよい生の植物で
・環のかたちを作って
・玄関に飾る
生リースを飾ることは、健康や家族を守るための信仰だったのかもしれません。
リースワイヤーを使ってつくるクリスマスリースをおすすめする理由
「リース」とは、環のかたちのこと。つくりかたに決まりはありません。
円形のフローラルフォームを使うやり方や、つるを絡めて作るだけのやり方もありますが、作ったことがない方にはぜひ、『リースワイヤーを使ってつくる方法』をおすすめしたい!
その理由を解説します。
針葉樹の香りをめいっぱい感じられる
クリスマスリースの材料になるのは、モミやヒバ、スギ、ヒノキなどの針葉樹。
針葉樹はアロマテラピーで精油として使われるものが多いことからもわかるように、香りの成分を多く含んでいます。
リース作りの第一手順は、材料の植物をこまかくカットすること。この作業で、針葉樹の樹の中に含まれている香りが部屋中にひろがります。まさに、おうちにいながら森林浴。
どんな植物でもリースはできますが、針葉樹を使ったクリスマスリースのときに特別に感じられる特権です。
土台は再利用可能
リースワイヤーを使って作るリースは、リース土台にワイヤーを使って材料を留めつけていくもの。グルーや接着剤は使いません。
ひと繋ぎになっているリースワイヤーをぐるぐると解けば、リース土台は何度も再利用することが可能です。
他の植物でつくるリースにも応用できる
リースワイヤーを使ってつくるリースの作り方は、クリスマスリース以外にも応用できます。
たとえば、ユーカリだけを使ったリースや、ミモザのリースも人気ですね。
針葉樹を使ったクリスマスリースをマスターしてしまえば、他の植物でつくるリースも簡単に作れるようになります。
リースワイヤーを使ってつくるリースの作り方
シンプルなリース作りの基本は、リースワイヤー(長く、ひと繋ぎになっているワイヤー)を使って、土台に植物を留めつけていく技法です。
ワイヤーを土台に括り付け、
細かくカットした植物材料をワイヤーで土台に留めつけていきます。
ぐるりと1周したら完成…!
作業自体はいたってシンプル。同じことの繰り返しです。
逆に言うと、同じことを淡々と続けていくことが、均一で美しいリースをつくるコツ。
淡々と同じリズムでリースをつくっていると、不思議と心が落ち着きます。無心になって手を動かすことは、心を整える作用もあるのでしょうね。
動画でも解説していますので、参考にどうぞ!
やってみよう!と思った方へ
リースワイヤーを使ってつくるクリスマスリース、その良さが少しでも伝わったでしょうか。
「よし、やってみよう!」と思った方。
材料は、
①モミやヒバなどの針葉樹
②リース土台
③リースワイヤー
④飾りに使う実ものやオーナメント
キットなどを販売しているお店もありますし、ワークショップを開催しているお店もあります。ぜひお近くで体験できる場所を探してみてください…!
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