10月のお花屋さんでは、どんな花が旬を迎えるの?10月はどんなイベントがあったっけ?
お花屋さんの店頭から、10月の見どころをレポートします。
10月にお花を贈る予定のある方も、自宅で花を楽しみたい方も。さあ、10月の花屋さんをのぞいてみましょう。
10月の誕生花
10月の誕生花は、ガーベラ、マム、ケイトウなど。
こっくりと深い、秋色の花材が増えてくる時期。マム、ケイトウは旬の季節なので品種も多く、発色も美しいものが手に入りやすいですよ。
10月のイベント
中秋の名月(十五夜)
「中秋」とは、「秋の真ん中」という意味です。では、「秋の真ん中」とはいつのことでしょう?
現在使われる暦では、旧暦の暦と1〜2ヶ月ほどズレが生じるため、「9月7日から10月8日の間の満月が出る日」が「十五夜」とされています。
使われる花材は、『ススキ』と秋の花。特に、お団子や満月に似た『黄色いピンポンマム』は定番です。
十五夜は年によって日程が変わるので、早めにチェックしておきましょう。
ハロウィン
日本でもお馴染みになってきたハロウィンの起源は、古代ケルト人の宗教的な行事が、徐々に民間行事として定着したもの。
ケルト人の1年の終わりは10月31日で、この夜は、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた為、魔除の焚火をしたのが始まりと言われています。
そこから、かぼちゃを加工した「ジャックオーランタン」や、仮装をした子供たちが近所の家々を周り、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」と唱え、持ち寄ったお菓子でパーティをする、という楽しい行事に変わっていったようです。
花屋さんで扱うのは、八百屋さんではあまり見かけないカラフルなかぼちゃ。
簡単にかぼちゃに顔を描けるシール付きのものも多いので、小さなお子様でも楽しんで作ることができます。
ハロウィンについての細かい知識は別記事『10月31日は「ハロウィン」由来や起源、なんでカボチャ?おさらいしましょう』で詳しく解説しています。
ワンポイントメモ:ハロウィンの色合わせのポイントは?
ハロウィンのイメージカラーは、
・オレンジ(魔除け)
・黒(夜の色)
・紫(魔法の色)
この3色を使うのが、ハロウィンらしいアレンジをつくるときのコツです。
オレンジ色のお花は、
・バラ
・カーネーション
・ダリア
・ケイトウ など
「黒い花」というのは、なかなかないですが、花で用意するなら、
・カラー
・ダリア(黒蝶など)
・チョコレートコスモス
・コニカル など
紫色は、ビビットカラーの鮮やかなものがハロウィンに似合います。
・リシアンサス(トルコキキョウ)
・スターチス
・アスター など
花で揃えるのは難しい時には、クロスや花器などで差し色をするという方法もあります。
アレンジメントや花束では、ラッピングペーパーや花器の色に上手に使われていることが多いので、ぜひ注意して見てみてください。
【10月におすすめ】の花
10月は涼しくなって花持ちもよくなるので、お花が楽しみやすい季節。
ボルドー系の赤や、オレンジ色のお花、紅葉のブラウン、「実りの秋」をイメージする実ものなどが10月のポイントです。
ダリア
華やかなダリアは、秋が旬のお花です。
「あまり日持ちがしない」と言われますが、浅めのお水をこまめに替えることで、長く楽しむことが出来ます。
一輪でも絵になるお花なので、初心者さんでも素敵に飾れますよ。
バラの実
10月はバラの実の季節!たわわに実った鈴バラや野ばらが出回ります。ドライフラワーにして、クリスマスリースの飾りにもできますよ。
>>【切花図鑑】バラの実|お花屋さんで買えるバラの実、どんな種類がある?見分け方解説!
秋色の枝ものや葉もの
紅葉が進み、ブラウン系の色の枝物がふえてきます。銅葉のディアボロ(テマリシモツケ)や、紅葉ユキヤナギ、紅葉キイチゴなど。
いつも飾っている花に1枝添えるだけで一気に秋の雰囲気がつくれます。この時期にしか使えない花材も多いので、ぜひ逃さず使いましょう。
>>お花屋さんで手に入りやすい『紅葉が美しい秋の枝物』9種まとめ
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