ハロウィンや秋のアレンジに、まるで小さなカボチャやミニトマトのような実が入っているのを見たことはありませんか?
一見するとカボチャ?でもずいぶん小さいし、茎にたわわに実っているから違う植物…?
今回は、秋によく見かける「カボチャみたいな実」の正体にせまります!
茎がついた、小さいカボチャみたいな実
10~11月のお花屋さんで見かける、こんな実がついた枝物。
まるでカボチャかミニトマトみたいな実ですね。これはいったい…?
正式名称は「ハナナス」。ナスの仲間!
「ハナナス」または「ソラナム」で覚えよう
この実の正体は、「ハナナス」。カボチャではなく、観賞用のナスの仲間です。
市場などでは「ハナナス」または「ソラナム」という名前で流通しています。ソラナム(Solanum)は学名で「ナス属」を表す言葉です。
画期的な品種 ″パンプキン″
観賞用のハナナスは昔からあったのですが、ここ最近登場した品種が″パンプキン″。
そう、まさに小さなカボチャのようなハナナスなんです!どうしてこんな形になったのか。
ともかく、これがハロウィンの装飾やアレンジメントの花材に大活躍。小さめのおもちゃカボチャよりさらに小さくてアレンジやブーケに入れやすいし、水に浸けていなくてもプリっとした状態を2週間ほど楽しめます。
この、ハナナス″パンプキン″(ソラナム・パンプキン)が出回り始めてから、秋の花材としてハナナスを見かけることがぐっと多くなりました。
同じ時期に出回る、似た花材
秋は実物が豊富な時期。ハナナスと同じ時期に出回る、ちょっと似た仲間も紹介しておきましょう。
コニカル
秋の花材としては定番の実物「コニカル」。こちらは観賞用のトウガラシの仲間です。丸くてミニトマトみたいな感じですね。
赤・オレンジ・黄色・グリーン・黒などの種類があり、特に真っ黒な″コニカル・ブラック″は個性的なアレンジに使われることも多いです。
フォックスフェイス(カナリアナス)
キツネの顔のような、ユニークなかたちの実物は「フォックスフェイス」。
ソラナムやコニカルよりはだいぶ大きい実ですが、これも観賞用のナスの仲間。こちらもハロウィンの前後でよく出回る花材のひとつです。
まとめ:秋のアレンジに活躍するハナナスの仲間
ハロウィン前後になると、あの小さなカボチャみたいな実は何?と聞かれることが多いので、少し掘り下げて解説してみました。
本日のまとめです。
・小さなカボチャみたいな実は、ハナナス(ソラナム)の″パンプキン″という品種
・ハナナスの仲間は、秋に色々出回る花材のひとつ
・似た花材として、コニカルやフォックスフェイスも
自宅でも、お店などのディスプレイでも、水に浸けずに飾れるハナナスは重宝する花材。
ぜひ秋の花材として、取り入れてみてくださいね。
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