可憐にお庭を彩るマーガレット。恋占いに使われるお花としても有名ですよね。
日本では一重の白色のお花を咲かせる品種が有名ですが、八重や丁字、ポンポン咲き等の様々な花形、黄色やピンク等と、色もバリエーションが豊富なお花です。
しかも、丈夫で花もちのいい花でもあり、長期間花を楽しむことが可能です。大きく育つと、さらに華やかさを増しますよ。
そんなマーガレットの育て方・管理方法についてご紹介します。
マーガレットとは?
マーガレットの基本情報です。
分類:キク科モクシュンギク属(アルギランセマム属)
原産地:カナリア諸島
和名 :木春菊(モクシュンギク)
英名:Paris daisy、Margurrite
お花屋さんの店先でよく見かけるのは3~4月。5~6号鉢で花つきの鉢が出回ります。
鉢植えだけでなく、庭植えにも向いていますし、寄せ植えの主役としても活躍します。
1~3月には切花としてもお馴染み。季節柄、送別会の花束にもよく使われます。
花言葉は、「恋占い」「真実の愛」「信頼」など。
デンマークの国花でもあります。
また、マーガレットという名前はギリシア語で「真珠」を意味する「Margarites(マルガリテス)」が語源と言われています。
丸みを帯びた花や白い花びらが、「真珠」のイメージにピッタリですね。
マーガレットを購入するときのポイント・選び方
まず確認するのは、葉っぱの先が黄色くなっていないこと。また、株元がぐらつかず、花芽が多いものを選ぶことがポイントです。
また、12~2月など寒い時期に出回っているマーガレットは、温室で促成栽培されたもの。買って帰って急に寒い場所に置くと、傷んでしまうこともあります。
玄関やベランダなど「外に置きたい!」という場合は、あまり寒い時期には購入しない方がいいかもしれません。
毎年楽しみたい・長く育てていきたいと思っている場合、どのくらい大きくなるのかも選ぶ際のポイントですね。
マーガレットの生長丈は品種によって様々です。約30~100cmと幅が広いので、大きくなりすぎるのは困る…という場合は、生長丈を確認して最適な品種をお迎えしてくださいね。
買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法
置き場所は?
12月~4月頃までは、日当たりのよい室内に置きましょう。
特に、寒い時期(1~2月)に出回っているマーガレットの鉢は、あたたかな温室で育てられています。急に冬の寒さにあてると、枯れてしまうこともあります。
早い時期に購入したマーガレットの鉢は、室内や風の当たらないベランダ・軒下などに置いた方が安全です。(本当は、あまり寒くない時期に買う方が失敗しにくいと思います)
桜が咲く頃になり、暖かくなってきたら、外に出しても大丈夫。西日のきつくない、日当たりのよい場所がベストな置き場所です。
ただし、梅雨などの雨が続く季節は雨ざらしにならず、風通しのよい場所で管理しましょう。
水やりは?
水やりは、土が乾いたらたっぷりと。鉢底から流れ出るまで水をあげてください。
開花中は、花に水がかからないようにしましょう。水やりは、株の根元の土にあげるイメージです。
肥料は必要?
花が咲いている鉢を買ってきた場合、10日に1回くらいのペースで、水に混ぜて与えるタイプの液体肥料をやると、より花が長く楽しめます。
ハイポネックスなどの液体肥料を1本用意しておくとよいでしょう。
終わった花は摘み取ろう
咲き終わった花がらは摘み取りましょう。茎の付け根から、ハサミでカットすればOKです。
植え替えをするとなお良し!
マーガレットは、非常に根の成長が早い植物です。購入してきたばかりの鉢でも、抜いてみるとすでに根がぱんぱんに回ってしまっていることも多いです。
根が回ってしまうと水や肥料がうまく吸えないので、花を楽しめる時期が短くなってしまいます。
「1~3月に買ったマーガレットをなるべく長く楽しみたい…!」という方は、鉢からちょっと抜いてみて根鉢をチェック!
根が張っているようなら、ひとまわり大きな鉢に植え替えをしてあげましょう。
*この段階で植え替えをしない場合でも、花が終わった初夏には一回り大きな鉢に植え替えをします。
マーガレット、お花が終わったらどうする?
上手に管理すれば毎年楽しめる!
マーガレットは毎年花を咲かせてくれる多年草。買ってきた花鉢も上手に管理すれば、毎年花を楽しむことができます。
シーズンが終わったあとのお手入れと管理方法をおさらいしておきましょう。
1.夏前に切り戻しをする
冬~春に買ってきたマーガレットの花鉢。6~7月くらいになると、お花も減って終わりに近づいてきます。
そうなってきたら、切り戻しを行います。
方法は簡単!ハサミで半分程度の長さに切るだけです。ポイントは、少しだけ葉っぱを残してカットすることと、アーチ型になるようにカットすること。
切った部分から新しい枝が枝分かれして出てくるので、よりこんもりと育ってくれます。
切り口を乾かすために、晴れた日に行うのが良いでしょう。
切り戻しをきちんと行えば、秋には二番花を咲かせてくれますし、翌年の春にはよりたくさんの花を見せてくれるはずです。
2.夏は涼しく管理!肥料はいりません
マーガレットは高温多湿に弱い面があり、日本では夏に成長をストップします。
夏は風通しがよく、なるべく涼しい場所に置きましょう。(ベランダでは少しでも地面のコンクリートから離して置くなど工夫するとよいです)
また、真夏は蒸れて弱ってしまうことが多いので、乾かし気味に管理します。
暑い間は、肥料は必要なし。秋になって涼しくなってくるのを待ちます。
3.秋は再びお花のシーズン
上手に夏越しができれば、秋にまた花を咲かせてくれます。葉が伸びて動き始めたら、土の上に置くタイプのゆっくり効く肥料(緩効性肥料)を置くとよいでしょう。
寒くなってきたら、軒下や室内に移して楽しみます。関東以西では庭植えで冬越ししているマーガレットも見かけるので、地域によっては2年目以降は外に出しっぱなしでも大丈夫かもしれませんね。(霜が降りるような寒さのときは注意)
花鉢の【マーガレット】まとめ
マーガレットのまとめです。
・冬~春に出回る花鉢
・いろいろな色・咲き方の品種がある!
・冬に買った鉢は、あたたかくなるまでは室内で楽しむこと
・根詰まりを起こしやすいので、根が張っていたら一回り大きな鉢に植え替えを
・花が終わった初夏に、ばっさり切り戻しを
・夏は涼しく風通しよく。肥料はやらない
・秋からまた花が楽しめる!
種類豊富な花形や色で私達の目を楽しませてくれるマーガレット。
置き場所や管理方法のコツさえつかんでしまえば、管理が簡単で楽しみ方も色々。お気に入りの1つに仲間入りすること、間違いなしです。
まずは1鉢、お迎えしてみませんか?