野草風の細かい花が、和風にも洋風にも似合うアスチルベ。
ナチュラル志向のアレンジやブーケに人気の花材です。今回は『アスチルベ』をご紹介します。
アスチルベってこんなお花!
アスチルベの基本情報です。
アスチルベの基本情報
学名:Astilbe
分類:ユキノシタ科 / チダケサシ(アスチルベ)属
和名:アワモリショウマ 英名:Astilbe
原産地:東アジア(日本、朝鮮半島、中国)、北アメリカ
真夏以外は出回っていますが、旬の時期は初夏。出回り量も3月~6月頃にかけてふえていきます。価格は1本200~300円くらい。
色は、ピンク・白・濃い赤など。最近は染めたものも登場しています↓↓
産地は長崎県や栃木県など。
アスチルベの切花の飾り方・日保ちについて。
アスチルベの切花、日持ちはする?
アスチルベの日持ちは普通…ですが、やや水あげが難しい印象があります。
ふわふわとした花が茶色っぽくなったり、このように先端がくたっとなってしまったら終わりのサイン。
水がややあがりにくいので、生花店では水切り・湯上げなどをします。多すぎる葉は間引いておきましょう。
アスチルベの飾り方・飾るときの注意など。
縦長の円錐状に花穂がつくので、長いまま使うことが多いと思いますが、こんなふうに切り分けることもできます。
短く切ると水あげも良いので、家庭で楽しむときは小さく切って活けるのも良いかもしれません。葉も長持ちします。
茎はななめにカット。できれば水の中で切る「水切り」をするとなお良いです。
アスチルベの花言葉は?
花言葉は、『恋の訪れ』『気まま』『控えめ』『明るさ』 など。
属名である「アスチルベ」はギリシャ語で a(欠く) stilbe(輝き)。つまり、あまり輝くことなく目立たない花、の意味なのだそう。
たしかに地味かもしれないけど、今では品種改良もすすみ、赤やピンクなど美しい品種も多くなっています。
アスチルベのマメ知識
日本出身・ヨーロッパ育ち
アスチルベの仲間は、日本や中国などに自生していますが、ヨーロッパには自生種がありませんでした。
19世紀にこれらがヨーロッパに導入されます。20世紀初頭には、日本種と中国種を交配して園芸品種の改良が進みました。
日本にそれらが逆輸入され、楽しまれるようになったのは第二次世界大戦後。西洋アジサイなどと同じように、日本原産の植物がヨーロッパで改良されて逆輸入されているパターンの植物なのです。
切花のアスチルベ、まとめ。
アスチルベ、まとめです。
・ふわふわ小花が円錐状につく、初夏の花。
・白・ピンク・赤などの色がある(最近は染めもある!)
・水がややあがりにくいことがあるので、お店では湯上げなどの水あげをする。
・もとになった原種は日本にあるが、ヨーロッパで園芸用に品種改良されて逆輸入された。
主役にはなりにくいけれど、野趣あふれるアレンジに重宝されるアスチルベ。家庭でも飾りやすい手頃な花なので、見かけたらぜひ手に取ってみてください。
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