凛とした花姿で、生け花などにも使われるアヤメの仲間「アイリス」。
お花屋さんで切花として出回るアヤメの仲間にはいくつか種類がありますが、その中でも最も手頃でよく使われているのがこの「アイリス(ダッチアイリス)」ではないでしょうか。
今回はこの「アイリス」を紹介します。
アイリスってこんなお花!
アイリスの基本情報です。
アイリスの基本情報
学名:Iris × hollandica
分類:アヤメ科 / アイリス属
和名:オランダアヤメ、西洋菖蒲 英名:Dutch iris
原産地:園芸品種(交配親は地中海沿岸・西アジア原産)
出回り時期は10月~5月頃。特に多いのは12月~3月です。お正月花として年末によく出回るのと、3月の春彼岸で仏花に使われたりもします。
価格は1本200円ほどで、比較的お手頃。お店に売られているものはつぼみの状態が多いです。
産地は千葉県・新潟県・大阪府・兵庫県・福岡県など。一部、輸入品もあります。
花屋さんの言う「アイリス」は「ダッチアイリス」のこと
アイリスの仲間にはいろいろな園芸品種があり、日本では菖蒲やカキツバタなどもその仲間になります。
ダッチアイリスは、スパニッシュアイリスにほかのアイリスを掛け合わせ、オランダで育種されたアイリスのこと。花業界で一般に「アイリス」という場合は「ダッチアイリス」のことを指します。(このページでは以後、「アイリス」として紹介します)
アイリスの切花の飾り方・日保ちについて。
アイリスの切花、日持ちはする?
アイリスは、あまり日持ちはしない花です。咲ききってしまうと萎れるのも早い。自宅で楽しみたい場合は、つぼみの状態のものを購入しましょう。
数日でつぼみが膨らみ、花が開き、花弁の外側が丸まるようにして萎れていきます。(5日くらいかな)
やっかいなのは、咲かずに終わってしまうものが時々あること。咲かないつぼみがどれなのか見分けるのはなかなか難しいのですが、固すぎるつぼみは避けた方がよいかもしれません。
アイリスの飾り方・飾るときの注意など。
茎の下の方に付いている葉の付け根に、泥がたまっていることがあります。下の方の葉っぱを取って水洗いするなど、泥を落としてから活けましょう。
茎はななめにカットし、水切りをするとよいでしょう。
アイリスの花言葉は?
花言葉は、『よい便り』『希望』『吉報』 など。
Irisはギリシャ語で「虹」の意味。
ギリシャ神話では、ゼウスの求婚に困ったイリスが、ゼウスの妻・ヘラに頼み、虹を渡る女神へ姿を変えてもらい、神々の使者となったエピソードがあります。
「虹を渡って届けられるメッセージ」が、アイリスを含むアヤメ科の花たちのキーワード。
そこから、「よい便り」や「吉報」などの花言葉がつけられています。
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
和の雰囲気も出せる!年末年始によく使われるアイリス
アイリスが一番使われるのは、年末年始。お正月花の時期ではないでしょうか。
すっと伸びた葉と凛としたブルーの花は、生け花など和風に使われることも多いです。
切花のアイリス、まとめ。
アイリス、まとめです。
・切花で出回る「アイリス」は「ダッチアイリス」のこと
・花の期間はそれほど長くないので、つぼみを購入しましょう
・アイリスの名前の由来は、ギリシャ神話の虹の女神「イリス」
・お正月や春彼岸によく使われる、和風の雰囲気が出せる花
和風にも洋風にも飾れる「アイリス」。つぼみから真っ青な花が開いていく様子は魅力的なので、ぜひご自宅で楽しんでみてくださいね。
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