花火に海水浴、お祭りなど…夏は楽しい行事がいっぱい!そしてアサガオのある風景も夏の思い出のひとつ。
小学生の頃に学校の授業で育てた事のある方や、夏休みの宿題として観察日記をつけた方も多いのではないでしょうか。
夏の風物詩として浴衣や団扇の柄にも広く描かれることの多いアサガオの花。今回は管理のしやすさから人気の花鉢、アサガオの育て方・管理方法をお伝えします。
アサガオとは?
アサガオの基本情報です。
分類:ヒルガオ科サツマイモ属
原産地:中国
和名:アサガオ(朝顔)
英名:Morning glory
実は外国生まれのお花。
奈良時代に中国からもたらされたといわれるアサガオ。現在では観賞用とされていますが、実は花を楽しむ文化ができたのは江戸時代で、昔は薬草としての役割があったようです。
花名は、朝に咲いた花が昼にはしぼむ姿を「朝の美人の顔」に例えた、「朝の容花(あさのかおばな)」に由来すると言われています。昔は、牽牛子(けんごし)とも呼ばれていたそう。
鑑賞用としては大輪アサガオ(花が大きいタイプ)や変化咲きアサガオ(突然変異によって、ユニークな花や葉が見られるもの)が人気!
つる性の一年草で、花鉢だと「あんどん仕立て」にして販売されていることが多いです。
花色は青や紫、白、ピンクなど様々。なかには絞りが入っているタイプの花や、花の外から中心に向かって白色が入る「曜白(ようじろ)」という模様がある花もあります。
お店でみられるのは6~8月頃。朝顔市が開かれる地域もありますね!お気に入りの一鉢を探しに出かけるのもいいですね。
つるを長く伸ばす性質を利用したグリーンカーテンとして楽しむことも近年では増えてきましたが、つるが伸びないタイプの品種もあります。
広い場所が取れない…など、スペースと相談して品種を選ぶのも大切です。
アサガオの花言葉は?
「はかない恋」「固い絆」「愛情」など。
「はかない恋」は花が咲いている時間が短いことから、「固い絆」は支柱にしっかりと蔓が絡む様子からつけられたそう。
アサガオを購入するときのポイント・選び方
葉に厚みがあり、いきいきとしているものを!
葉が黄色くなっているものやしおれているもの、蔓が細く全体的にひょろひょろしているものは避けます。
買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法
置き場所:夜に光が当たらないこともポイント!
日当たりと風通しのよい場所を選びましょう。
暑さへの耐性はありますが、真夏は日中葉がしおれやすい一面もあるので、西日の当たらない場所であることも大切。
また、アサガオは短日植物。街灯や家から漏れる人工の光を夜遅くまで当ててしまうと花芽の形成ができず、花が咲かないという結果に…。夜に光が当たらない場所であることも重要な条件のひとつです。
水やり:気温が上がる時間を避けて。
朝や夕方の涼しい時間帯に鉢の底からあふれるくらいにたっぷりと与えます。土の乾燥しすぎに注意!また、夕方には葉水もあげることで病害虫の予防にもなりますよ。
開花前は蔓の徒長を防ぐために水を控えめに、開花後は水切れしないようにたっぷりと与えるのがコツです。
肥料:開花期には定期的に。
生育期間中から開花中のあいだは、10日に1回程度、薄めの液体肥料を与えます。
花はどんどん出てくる!花がら摘みはこまめに。
朝に咲いたアサガオの花は昼頃にはしぼんでしまいます。開花時は次々と新しい花を咲かせるため、花がらはこまめに摘み取りましょう。
尚、8月頃になると脇芽から伸びた芽(子づる)が出てくるのがわかります。これは、株がつかれてしまったり、花付きが悪くなる原因にもなるます。
大きな花を咲かせたい場合は子づるを取り除く「芽かき」の作業が必要!脇芽の先端をはさみでカットします。
アサガオ、花が終わったらどうする?
つる性の一年草である朝顔。花が終わったら、その株は一度おしまい。
ただ、花後に種を取ることもできるので、種を上手に管理すれば来年もお花を楽しめます。発芽率もよく、種からでも簡単に栽培を始められる点が嬉しいポイントです!
花が終わったら種を取ろう!
アサガオの種をとる場合は、花が終わった後も花がら摘みをせずに種ができるのを待ちます。
しばらくすると緑色の実が見られるようになるので、茶色く色が変わり、ガクが反った頃が種を収穫するタイミング!
実から種を取り出して数日乾燥させたら、紙封筒などに入れて風通しのいい場所で保管し、次の年に植えて楽しみましょう。
種ができにくい品種もあるので、購入する際は事前に確認できると安心です。
花鉢の【アサガオ】まとめ
アサガオのまとめです。
・開花前は水を控えめに、開花後はたっぷりと
・西日と夜間のあかりに注意!
・アサガオは耐寒性がない一年草。
・種をとり次の年に蒔けば、次年度も花を楽しむことが可能!
アサガオは日本の夏を代表する花の1つ。花の形も様々で彩りも豊富…。眺めていると、あれもこれも育ててみたくなりますよね!
朝に目覚めて、綺麗な花が咲いている事に気がつくと「早く起きて得したな」という気持ちになるに違いありません。
夏の1日の始まりに、新しい楽しみをプラスしてみませんか?