初夏のころに花屋さんで見かける、白い斑入りが美しいグリーン「初雪草(ハツユキソウ)」。
丈が長く存在感もあるので、葉ものというより花材のひとつとして使えます。今回は、さわやかなグリーン、ハツユキソウをご紹介します。
ハツユキソウってこんなグリーン!
ハツユキソウの基本情報
学名:Euphorbia Marginata
分類:トウダイグサ科
和名:初雪草
別名:ユーフォルビア
原産地:北アメリカ
市場に出回るのは、初夏~夏頃。季節限定のグリーンです。
価格は300~500円前後。丈は比較的長く、50~60㎝くらいのものが多いでしょうか。
枝分かれした先端に白い斑入りの葉が密集し、中心に小さな白い花が見えることも。
枝ぶりの良いものはカスミソウのようにボリューム花材として使えて、雰囲気としてはブプレウルムに似た役割のグリーンです。
ハツユキソウの飾り方・日保ちについて。
ハツユキソウは日もちする?
ハツユキソウは水あげもやや難易度高く、日持ちは短め。切り戻し、短く活け替えながら1週間ほど楽しめます。
白い樹液に注意!
ハツユキソウは、ポインセチアと同じユーフォルビアの仲間。茎や葉をカットしたときに、白い乳液のような樹液が出るのが特徴です。
この樹液はかぶれる方もいるので、手についたらしっかり洗い流しましょう。
また、この樹液が水あげを悪くする要因のひとつ。樹液を拭きとって(または洗い流して)から、水に活けるようにしましょう。
ハツユキソウの飾り方・飾るときの注意など。
ハツユキソウの葉の先端はやわらかく、水が下がりやすいです。吸水スポンジに挿すのはあまりおすすめできません。
しっかり水に活けられるデザインに使う方がよいでしょう。
合わせたいお花・おすすめの使い方。
初夏のさわやかな花と相性抜群。また、白い花と合わせてウエディングにもおすすめです。
ニュアンスのある淡いグリーンと白い斑の組み合わせは、意外とほかの葉ものにはない色合いで、ハツユキソウならでは。
水あげが悪かったり蒸れたり、手間のかかる花材ですが、それだけ魅力的な花材です。
ハツユキソウの豆知識いろいろ。
よく似た名前の「ハツユキカズラ」
園芸でよく使われるカラーリーフで、よく似た名前の草があります。その名も「ハツユキカズラ」。
白・ピンクの斑が入る、つる性の樹で、寄せ植えやグランドカバーとして人気のある植物です。3号ポットの苗もよく出回るので、園芸店やお花屋さんで見ることもあるのではないでしょうか。
ただ、こちらは切り花として出回ることはありません。白い斑入りの植物には「初雪」と名付けたくなるものなのかもしれませんね。
ハツユキソウまとめ。
・初夏~夏だけ出回る季節限定のグリーン
・白い斑がさわやか!
・ポインセチアと同じユーフォルビアの仲間。切り口から出る白い樹液に注意
・水あげはやや難しい。スポンジに挿すより水に活ける方がおすすめ
ちょっと気難しい花材ですが、美しい色合いが魅力のハツユキソウ。初夏の白い花や青い花に合わせると、なんともいえず涼やかな取り合わせになります。
限られた期間しか出回らないので、見つけたときにはぜひ手に取ってみてくださいね。