フワフワの穂が愛らしいグリーン「ラグラス」。
ハーバリウムを始めドライフラワーが人気の昨今は、ラグラスの認知度もかなり上がっているのではないでしょうか。
切り花としては出回り時期が限られており、扱いに気をつけるポイントがいくつかあります。
今回は園芸店、雑貨店、そして生花店にも並ぶラグラスをじっくりご紹介していきます!
ラグラスってこんなグリーン!
ラグラスの基本情報

学名:Lagurus ovatus
分類:イネ科ラグラス属
和名:ウサギノオ、バニーテール
英名: Hare’s tail grassまたはBunny tails
原産地:地中海沿岸
雑貨店で見かけるドライフラワーのラグラスは1年を通して手に入れることができ、カラーバリエーションも豊富な所が嬉しいポイント。
一方、切り花は12月〜5月頃と、出回り時期が限られています。
基本の色は緑色。ふんわりとした毛に覆われているため、明るいグリーンに見えることもあります。
ドライフラワーに加工すると色が抜けて白っぽい印象に変身。色がついて販売しているものはドライフラワーのラグラスで、染料で染めたものです。
価格は1本100円前後。束で販売している店舗もあります。
品種によって穂の形や長さが違うので、作品に合わせて使い合わせることが可能です。
ラグラスの飾り方・日保ちについて。
ラグラスは日もちする?

この記事で何度も紹介している通り、乾燥させても美しいラグラスはいつまでも日持ちすると言っても過言ではありません。
生花の美しい緑色が楽しめる期間は7〜10日ほど。
カビが発生しないうちに陰干しを始めれば、ドライフラワーとして更に長く楽しむことができるでしょう。
ラグラスの飾り方・飾るときの注意など。
丸く膨らんだ穂に対して、茎はとても細く折れやすいので注意が必要。
大きいアレンジメントやブーケには、数本束ねたラグラスの茎をワイヤーで補強してから使用するといいでしょう。
合わせたいお花・おすすめの使い方。

質感も色合いも柔らかいラグラス。春をイメージした花材合わせや色選びをすると相性がいいでしょう。
ぎゅうぎゅうに詰め込まず、ふんわりと顔を出すように活けこむと可愛らしいですね。
人気のスワッグやリースにも取り入れたいところ。生花のうちから飾り、段々とドライになっていく過程を楽しむのもオススメです!
ラグラスだけの束で飾ってみたり、ラグラスだけでリースを作るのもいいでしょう。
品種の違いを楽しむ
ラグラスには主に2つの品種があります。
オバタス・・・穂の長さが長い品種で、基本の緑色の毛の他に赤っぽい色合いの穂もあります。柔らかさを感じさせつつ、スタイリッシュな印象もあります。
バニーテール・・・ラグラス別名にもあるバニーテール。品種の違いとしてはコロっと丸いのが特徴。その名の通り正に「うさぎの尾」そのもの!可愛いくしたい作品には入れること間違いなしです!
ラグラスの豆知識いろいろ。
ラグラスの花言葉

「私を信じて」「はずむ心」「感謝」前向きな花言葉の数々ですね。
海外では「Bunny tails(ウサギの尾)」に因んで「幸運」の花言葉があります。
流通時期に合わせて、卒業・入学シーズンにピッタリの花言葉です。
草丈と穂の長さ
品種の違いで紹介した穂の長さ。ガーデニングでラグラスを栽培する時にも穂と同じように草丈の差が出ます。
「オバタス」は草丈も穂も長く「バニーテール」は丸い穂に短い草丈で育つので、庭から1本花瓶に活けたいという方は長さを取るか形を取るか・・・混色して楽しむのもいいですね!
ラグラスまとめ。
・ドライフラワーとしても人気!
・茎が細いので折れないように気をつけましょう
・春らしい淡い色の組み合わせがベスト
・花言葉にも注目!ギフトにピッタリのグリーンです
いかがだったでしょうか。
可愛い花は数あれど、グリーン単体でこんなに可愛いい植物はなかなかありません。日本にはエノコログサが自生しているので、馴染みのある形でもありますね。
「ガーデニングでは育てたことがある」「ドライフラワーが欲しい」そんな方々にも是非切り花のラグラスに触れてみてください。
人気のグラス類の中でもラグラスは特に小型。多くの場所を取ることなく楽しめ、長く活けておけるのも嬉しいですね。
春にはラグラス!店頭で探してみてください!