春に出回る香りのよい花のひとつ、『キルタンサス』。小さなラッパ状の花はミニチュアの水仙のような趣があります。
球根植物なので庭植えなどで楽しむ方も多いですが、春にはお花屋さんで切花でも出回ります。
今回は『キルタンサス』についてご紹介します。
キルタンサスってこんなお花!
キルタンサスの基本情報です。
キルタンサスの基本情報
学名:Cyrtanthus
分類:ヒガンバナ科 / キルタンサス属
和名:笛吹水仙・角笛草(ツノブエソウ) 英名:Fire lily
原産地:南アフリカ
2~4月頃に春の花としてお花屋さんに出回ります。小さくあまり目立たない花ですが、香りが強いのが特徴。フルーツのような甘い香りです。
価格は1本200円ほど。黄色やピンク色があります。球根花らしいつやっとした質感で、小さいながらも独特の存在感があります。ムスカリやチューリップ、水仙など、春の球根花との相性も良いです。
キルタンサスの切花の飾り方・日保ちについて。
キルタンサスの切花、日持ちはする?
キルタンサスの日持ちは5日~1週間程度。1つの茎から放射状にラッパのような花が5~6輪咲きます。
先に咲いた花から順にしぼんでいくので、枯れた花は取り除いて飾りましょう。
キルタンサスの飾り方・飾るときの注意など。
葉は付いていない状態で出回るので、水あげは特に難しくありません。茎をななめにカットして水に活けましょう。
ヒガンバナ科のネリネやダイヤモンドリリーと同じく、花が展開する前は皮のようなものにつつまれています。茶色くむけてきた部分はそのままでも、取り除いても大丈夫です。
キルタンサスの花言葉は?
花言葉は、『はにかみ屋』『恥ずかしがりや』『屈折した魅力』 など。
キルタンサスという花名は、ギリシャ語の「キルトス=曲がった」という意味に由来します。ラッパ状の花が湾曲していることから名づけられたと言われています。
正面を向かないその花姿から、『はにかみ屋』『恥ずかしがりや』などの花言葉がつきました。
(元々は下向きに咲く花でしたが、切花用に改良され、今出回っているキルタンサスはちゃんとお花が見えるように横向きに咲きます)
キルタンサスの豆知識いろいろ。
野焼き後に咲くから、Fire lily
原産地の南アフリカでは、春の野焼き後に咲く花として知られており、そこから英名は「Fire lily」となったそう。
南アフリカには40~50種のキルタンサスが自生しており、冬咲き種と夏咲き種があります。
現在切花で出回っているキルタンサスは Cyrtanthus mackenii (マッケニ―)とその園芸種。切花では黄色やピンクが多いですが、赤・白・オレンジなどの花色もあるようです。
切花のキルタンサス、まとめ。
キルタンサス、まとめです。
・春に出回る球根花
・フルーツのような良い香りがする
・球根花として、園芸でも楽しまれている
春の特定の時期にだけ出回る『キルタンサス』。小さいけれど香りも強く、独特の存在感があり、人気のお花です。
ご家庭で飾るなら2~3本活けるだけでも十分香りが楽しめます。春らしいアレンジやブーケにも活躍しますので、見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
関連記事
写真でわかる!切花図鑑のもくじはこちらのページからどうぞ↓↓