秋に出回る、野趣あふれる花のひとつ『秋明菊(シュウメイギク)』。
鉢植えや庭植えでも見かけるので、名前は知らなくても見たことある!と思う方も多いのではないでしょうか。
9月を過ぎると、お花屋さんでは切花でも出回ります。今回は『シュウメイギク』の切花についてまとめました。
シュウメイギクってこんなお花!
シュウメイギクの基本情報
学名:Anemone hupehensis var. japonica
分類:キンポウゲ科 / イチリンソウ属
和名:秋明菊・貴船菊 英名:Japanese anemoe
原産地:中国
出回り時期は8~12月。最も多く見ることができるのは9~10月でしょう。
色は白・ピンクなどがあります。また、一重咲きと八重咲きがあります。
1本200~400円ほど。1本に枝分かれしていくつか花(つぼみ)が付いていることが多いです。
菊ではなく、アネモネやクレマチスの仲間
「秋明菊」の名前がついていますが、菊の仲間ではありません。
キンポウゲ科ということは、アネモネやクレマチスの仲間。そう思って見ると、確かにクレマチスっぽさがありますね。
花弁に見える部分は「ガク」。中心の緑色の部分がめしべ、それを囲む黄色い部分が雄しべです。散るときにはバラバラっと雄しべやガクが散るので、飾る場所には注意。
シュウメイギクの切花の飾り方・日保ちについて。
シュウメイギクの切花、日持ちはする?
シュウメイギクの切花の日持ちは、4~5日ほどでしょうか。あまり傷むことなく咲き続けて、突然バラっと散る、という感じの花です。
ある程度ふくらんだつぼみは、花瓶に活けたあとでも咲いてくれます。
シュウメイギクの飾り方・飾るときの注意など。
店頭での水あげは、水切りか湯あげなど。しっかり水あげされていれば、ご家庭ではあまり気にしなくても水落ちしにくいと思います。
元気がない場合は、水の中で茎を切る「水切り」をしてみましょう。
シュウメイギクの花言葉は?
花言葉は、『多感なとき』『薄れゆく愛』『淡い思い』など。
楚々とした印象の花からイメージした花言葉なのでしょうか。
品種・合わせたいお花・おすすめの使い方。
秋の花と相性抜群
シュウメイギクは秋の花。ワレモコウ、リンドウ、オミナエシなどの秋の花と相性よしです。
風にそよぎそうな伸びやかな花茎が魅力なので、ぎゅっと束ねずに自然に活けるとよいでしょう。1本で飾っても存在感があり、おすすめです。
秋の茶花としても
茶席に飾る「茶花」としても使われることの多い花です。秋らしい佇まいを味わいましょう。
花鉢としても多く出回るシュウメイギク
9月には、花がついた株を植えこんだ花鉢としてもよく出回ります。
茶花などでちょこっと使いたい方は、鉢植えを買って摘み取ってもよいでしょう。
また、一度植え付ければ毎年咲く多年草でもあります。日本の気候には合っているので、比較的手がかからず育てられると思います。庭などがあれば植えて楽しむのもよいですね。
切花のシュウメイギク、まとめ。
シュウメイギク、まとめです。
・9~10月によく出回る「秋の花」。
・花色は白・ピンク系、一重咲きと八重咲きがある
・名前は「キク」だけど、アネモネやクレマチスの仲間
なんともいえない風情がある秋の花、シュウメイギク。1本を1輪挿しにさっと飾るだけでもサマになります。
秋限定で出回る花ですので、お花屋さんで見かけた際にはぜひ手に取ってみてくださいね。
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