ダークレッドの葉が、シックな大人の雰囲気を漂わせる『ベニスモモ』。この葉色は、枝ものの中でも貴重な存在です。
ベニスモモの葉は、紅葉したからではなく、新葉からずっと赤みを帯びているので、赤系の葉を使いたいときに大変重宝します。
今回はそんな枝もの、ベニスモモをご紹介します。
ベニスモモってこんな枝もの
ベニスモモの基本情報です。
・分類:バラ科サクラ属
・原産地:中国
・和名:紅李(ベニスモモ)
・別名:紅葉李(ベニバスモモ)、赤葉桜(あかばざくら)
ベニスモモという名前は、「紅」色の葉をつけた「李」(スモモ)ということでついたそうです。葉が赤いスモモ、ということですね。お花屋さんや市場では「ベニス」と略されていることもあります。
赤みを帯びた葉が特徴的な枝ものですが、春の芽吹きの時期から葉が落ちるまで、ダークレッドの葉をつけるのがベニスモモの特徴です。秋にはいっそう濃い赤紫色になります。
ベニスモモの葉は、花が咲いているときも終わったあとも、ずっと赤みを帯びた状態なのです。
ベニスモモは4月から5月にピンク色の花をつけ、7月から8月には果実が熟します。果実は香りがあり、食用にされるそう。スモモと同じように食べることができるそうですが、味は酸っぱいので、果実酒やジャムなどに用いられるようです。
ベニスモモの出回り時期、選び方
出回り時期は晩春から秋にかけて
ベニスモモは5月から10月頃に出回ります。色合い的に秋のアレンジに使うことが多いので、出回り量は秋が多いと思います。
80~100センチくらいの枝が300円から500円くらいでしょうか。春から秋という時期に、赤い葉色の枝ものを使いたいときに便利です。
葉をよく見て選ぶ
選ぶときは葉をよく見て、葉の色がきれいなものにしましょう。
ベニスモモの飾り方、日もち
シックな葉の色を生かして生け花やアレンジメントに
ベニスモモは、生け花やアレンジメント、ブーケなどに使われます。
葉の色を生かして使いましょう。独特の葉色はシックな雰囲気をかもしだします。他のお花と合わせる時は、赤みを帯びた葉色が映えるような色合わせを考えましょう。全体の印象が暗くなりすぎないように注意を。
ベニスモモの水揚げ、日もち
水揚げは、水切りか根元に割りを入れて。水が下がりやすいので、しっかり根元に割りを入れたり深水にするなどして、水揚げに注意が必要です。日もちは1週間くらいです。
乾燥が苦手な枝ものなので、飾る場所にも気をつけましょう。
ベニスモモの花言葉
ベニスモモの花言葉は、「誠意」「誠実」「貞節」です。
参考までに、スモモの花言葉には「誤解」「困難」というものもあります。
ベニスモモのまとめ
・ベニスモモはダークレッドの葉が特徴の枝もの
・ベニスモモの出回り時期は晩春から秋にかけて
・生け花やアレンジに使う時は、シックな葉色を生かして
ベニスモモはうまく使うと、アレンジにとても深い味わいが出ます。シックな大人の雰囲気を出したい時など、ぜひ使ってみましょう。