深い緑色に光沢のある葉、そして波打つ縁が特徴的な「タニワタリ」。
長く伸びる葉は直線的ですが、しなやかな質感なので曲線を描くことも可能です。
タニワタリは多くのグリーンの中でも丈夫なことで知られており、様々な加工ができるのでアレンジメントに重宝されます。
今回はタニワタリの基本的な情報だけでなく、アレンジ方法などの活用法もお伝えします!
タニワタリってこんなグリーン!
タニワタリの基本情報です。
タニワタリの基本情報
学名:Asplenium antiquum
分類:チャセンシダ科アスプレニウム属
和名:大谷渡(オオタニワタリ)
英名:Spleenwort
原産地:日本、台湾
一年を通して流通していて、手に入りやすいグリーンの一つです。
価格は1本150円〜300円。
長さは60cm〜80cmあり、大きな花束やアレンジメントに組み込みやすく、丈夫な葉を活かして様々な加工ができるのでアイデア次第でデザインは無限大です。
肉厚で光沢のある葉と波打つような縁が特徴的。香りはなく、深い緑色をしています。
傷のあるものは避け、みずみずしい商品を選ぶといいでしょう。小型でウェーブが細かい『エメラルドウェーブ』などの品種は、小さくて使い勝手がよいので自宅にもおすすめです。
タニワタリの飾り方・日保ちについて。
タニワタリは日もちする?
タニワタリの日持ちは1〜2周間程度。切り戻しを基本とし、濡らしたタオルで時々葉の表面のホコリを拭き取ると尚良いでしょう。
全体を水に沈める場合はこまめな水換えを心がけるようにします。
葉に光沢がなくなり、変色が始まったら取り替える頃合いでしょう。
タニワタリの飾り方・飾るときの注意など。
「茎」といえる部分が短いので、吸水フォームなどに挿しづらい場合は葉の両側を切り落とします。
中心の葉脈部分も硬いので、これで問題なくスポンジに挿さります。
合わせたいお花・おすすめの使い方。
大きな葉でダイナミックに。
60cm〜80cmあるタニワタリには大きくて目立つ花が相性抜群。
小花を使うよりも主役となる花を大胆に配置するのがオススメです。
折る・裂く・巻く!自由自在!
タニワタリはアレンジメントや華道で大活躍。
加工せず本来の葉の流れを生かした挿し方もあれば、思い切って折って使用したり裂いて穴を開けたりもできます。
透明なガラス花器の中に巻いて沈めたり、花器の形は問わず器を覆うデザインもいいですね。
剣山を使い垂直にも挿せますが、水盤の上で渦を描くことも可能でしょう。
海藻のような見た目を活かす。
波打つ見た目が海藻を連想させるので、「海」「マーメイド」などをテーマにしたアレンジメントや会場装花にピッタリ。
花材には詳しくないけれど、テーマのはっきりと決まったお客様や案件には是非提案してみてください。
タニワタリの豆知識いろいろ。
食べられるタニワタリ!?
「オオタニワタリ」は日本の南の方で自生しており、観葉植物として自宅で栽培すれば、株から葉を切り取って切り花と楽しむことができるでしょう。
新芽はワラビのような形をしており、食用として食べる地域もあるそうです。
名前の由来
シダ植物の仲間であるタニワタリは、胞子を遠くに飛ばして繁殖をします。
種が遠くに飛ぶ→山を超え谷を超える→「タニワタリ」という流れが名前の由来とされています。(諸説あり)
タニワタリの花言葉
タニワタリの花言葉は「雄々しい」「真実の慰み」「あなたは私の喜び」などがあります。
タニワタリまとめ。
・丈夫な葉で日持ちも十分!
・アレンジメントで大活躍。
・巻いたり折ったり、様々なデザインを楽しめます。
・水に沈めて楽しむ事も◎!
いかがだったでしょうか。
タニワタリは見た目にもインパクトが有り、アレンジ次第で楽しみ方が色々ありますね。
周年出回って入るものの、どこのお花屋さんにも常に必ずある、というわけではありません。使いたい場合は問い合わせをしてみることがオススメです。
是非タニワタリを使った花のある暮らしを楽しんでくださいね!