春らしいナチュラルな小花を集めたブーケに紫色の丸い花を見つけたら、それは『ギリア』の花かも。
繊細な葉や、小さな花が球状に集まって咲く姿は、まるで草原で摘んできたようなナチュラルなアレンジにぴったり。
今回は、切花の『ギリア』をご紹介します。
ギリアってこんなお花!
ギリアの基本情報です。
ギリアの基本情報
学名:Gilia
分類:ハナシノブ科 / ギリア属
原産地:北アメリカ
和名:玉咲姫花忍(タマサキヒメハナシノブ)・姫花忍(ヒメハナシノブ)
お花屋さんに出回るのは主に春。1本200円前後でしょうか。
大きな花束などにはあまり使わないかもしれませんが、小花を集めたブーケやアレンジによく似合います。
色は青紫のみ。品種については後述します。
ギリアの切花の飾り方・日保ちについて。
ギリアの切花、日持ちはする?
ギリアの花の日持ちは1週間ほどでしょうか。繊細に見えますが、つぼみもわりと咲いてくれます。
葉は適度に取り除いた方が、水が上がりやすくなります。
ギリアの飾り方・飾るときの注意など。
ギリアは小さな花がたくさん集まって咲いています。終わった花は順に散るので、やや「散らかる花」かも。
茎はななめにカットして活けましょう。店頭では湯あげをすることもあります。
ギリアの花言葉は?
花言葉は、『気まぐれな恋』 など。
ギリアはたくさんの種類をもっていて、品種によって花の形や雰囲気が大きく異なることから「気まぐれ」の花言葉がついたようです。
Giliaの属名は、18世紀スペインの植物学者ギルの名前に由来。属名がそのまま花名として使われています。
ギリアの品種にはどんなものがある?
ギリア・レプタンサ
今回写真でご紹介しているのが「ギリア・レプタンサ」。切花で最もよく見るタイプです。
ギリアの中では背が高く、花も大きい種類。
ギリア・カピタータ
レプタンサより花が小型で、葉や茎も繊細な雰囲気のギリア。園芸ではよく使われるようです。切花でも、少ないですが出回っています。
ギリア・トリコロール
一重咲きで、花の中心が黒紫色のギリア。上記の2種とは見た目がだいぶ違います。
園芸では一年草として利用されているようで、苗が出回っています。切花としては出回っていないと思います。
見つけた!ので写真を撮りました↑ けっこう香りがあります。
お花屋さんが「切花のギリア」と言って思い浮かべるのは、ギリア・レプタンサですね。
切花のギリア、まとめ。
ギリア、まとめです。
・春に出回る、紫色の小花
・ナチュラルな雰囲気によく似合う、草花系切花
・長く飾っていると花がパラパラ散ることも
・園芸に使われる品種もあるが、切花で見るのはほぼ「ギリア・レプタンサ」
葉も花も優しげな印象の『ギリア』。草花系が得意なお花屋さんでは、春に見かけることがあるかもしれません。
自宅用であれば、ギリア1種で活けてみるのも素敵。やわらかく風にそよぐようなギリア、見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
関連記事
写真でわかる!切花図鑑のもくじはこちらのページからどうぞ↓↓