手を広げた、モミジのような形の葉っぱが特徴のキイチゴ。葉の大きさ、色は季節によって変化するので、出回り時期によってちがった表情が楽しめます。
キイチゴは四季折々、それぞれの季節感を味わうことができる使い勝手のよい枝もの。今回は、キイチゴをご紹介します。
キイチゴってこんな枝もの
キイチゴの基本情報です。
・分類:バラ科キイチゴ属
・原産地:日本
・和名:木苺(キイチゴ)
木になるイチゴの総称をキイチゴと呼びますが、大きく分けて、ラズベリー、ブラックベリー、ハイブリッドベリーの3品種があります。日本に自生するキイチゴはラズベリーに分類されます。
キイチゴの出回り時期、日保ち、飾り方
切り枝としてお花屋さんに出回るのは、主に「梶苺(カジイチゴ)」というトゲのない品種。葉をつけた状態で、「キイチゴ」「キイチゴの葉」といった名前で並びます。出回り時期は春から秋にかけて。季節によって枝や葉っぱの雰囲気が変わります。
50~100㎝くらいのさまざまなサイズで流通します。価格は200~500円くらいでしょうか。
季節によって表情がちがうキイチゴ
キイチゴは時期によって葉の大きさ、色が変化するので、新緑から紅葉まで年間を通じてちがった表情を楽しめます。
・春先の2月頃:芽吹いたばかりのものが出回り始めます。
・初夏:葉が大きくなってきます。色もライトグリーンの明るい色に。
・秋:紅葉したものが出回ります。
白い花がついたものは、3月から4月頃出回ります。
人気品種!『ベビーハンズ』
初夏から秋にかけて、ベビーハンズという葉が小さめのものが出回ります。葉が子どもの手のひらサイズで、長さも50~60㎝くらい、茎の太さも手ごろの使い勝手のよい人気の品種です。花束やアレンジメントに重宝します。
キイチゴの水あげ、日保ち
水切りのほか、焼き上げをして深水につけると長持ちします。日保ちは1週間~2週間くらいです。日がたつにつれ、葉が黄変してきます。
キイチゴの飾り方
キイチゴは洋風にも和風にも使えます。生け花にも使われますし、ブーケやアレンジメントに葉物としても使われます。枝ものとしてそのまま大きく飾ったり、切り分けてアレンジメントに入れたり。葉っぱだけをアレンジメントの足元に入れたりして使うこともできます。
葉と枝(主軸)の間にある脇芽は取り除いて使用したほうが使いやすいでしょう。
キイチゴの花言葉
キイチゴの花言葉は、『愛情』『尊重される』『謙遜』『後悔』など。
「愛情」は、キイチゴがもたらす自然の恵みを意味しているそうです。「後悔」は、海外の花言葉ですが、キイチゴを植えたところ、ものすごい繁殖力に後悔したとか、キイチゴをめぐる後悔するシーンがもとになっているようです。
ちなみにイチゴには、また別の花言葉があります。
キイチゴのまとめ
枝もののキイチゴ、まとめです。
・キイチゴは季節によって葉の大きさや色が変わる
・春先から秋にかけて出回る
・ベビーハンズという葉が小さめの人気の品種もある
・枝や葉を生かして洋風にも和風にも使える
キイチゴは季節感も出る便利な枝ものなので、気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。枝ものがあるだけで、一緒に飾るお花も生き生きとした雰囲気が出ますよ。