花鉢図鑑

【アザレア】の育て方・管理方法|お花屋さんの花鉢シリーズ

ピンクやオレンジ、赤など色の種類が豊富な事に加え、八重咲きであざやかな花が目を惹く、大輪の花を咲かせるアザレア。


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日本に自生する植物を改良した結果生まれた品種のため、栽培も比較的簡単です。

寒さ対策のコツさえつかんでしまえば、鮮やかな花が長く楽しめる『アザレア』の育て方・管理方法についてご紹介します。

アザレアとは?

アザレアの基本情報です。

分類:ツツジ科ツツジ属
原産地:日本、中国
別名:「アゼリア」「西洋ツツジ」「オランダツツジ」他
英名:Azalea 

原産地は日本・中国 → ヨーロッパで改良されて逆輸入された花

品種も豊富。豪華な八重咲きが多い

お花屋さんでよく見かけるのは、晩秋~冬~春にかけた時期。5号鉢に仕立てられたものが花鉢として多く出回ります。

19世紀初頭にベルギーを中心としたヨーロッパで、室内観賞用となる品種として改良された常緑性のツツジの総称を指す名前が「アザレア」。

原産地は日本や中国。ヨーロッパでの改良され、日本やその他のアジア諸国に逆輸入された花です。

本来の開花期は春(5月頃)なのですが、室内観賞用として促成栽培されたものが秋から冬にかけてお花屋さんに出回ります。色が鮮やかなので、花の少ない時期の貴重な花鉢でもあります。

新潟県が日本一の生産量を誇るお花でもあります。

アザレアの花言葉は?

アザレア全般の花言葉は「節制」「禁酒」「恋の喜び」など。

赤い花は「節制」、白い花は「充足」・「あなたに愛されて幸せ」といったように花の色による花言葉もあります。


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アザレアを購入するときのポイント・選び方

つぼみは咲く!つぼみの多いものを選ぼう

つぼみは順に咲いてきます

株を見ると、咲いている花とつぼみがついています。つぼみはちゃんと咲いてくれますので、つぼみが多いものを選んだ方が、次々と花を楽しめます。

葉に病気がないかチェック

アザレアは葉に発生する病気にかかりやすい性質がある植物。購入する際には、葉の表裏を必ず確認して病気が発生していないかどうかを見極めることが大事です。

特にかかりやすいのは褐斑病や疫病と行った病気。病気になると、葉に褐色の小さい斑点が現れて、病状が進行すると次第に円状に斑点が広がったり、葉が黒く変色したりして最後には枯れてしまいます。

下葉から発生する病気もあるので、株元までよくチェックしてみましょう。

買ってきたあとの楽しみ方・置き場所・管理方法

花鉢のアザレアを買ってくるのは秋~冬が多いと思います。

本来であれば、アザレアの開花時期は春。秋から冬にかけて出回るのは、室内観賞用として育てられたものだということを心に留めて、春までの管理をみていきましょう。

置き場所は?:室内やベランダの明るく涼しい場所

開花中は、室内の明るい場所で観賞するのがおすすめです。

とはいえ、15℃以上のあたたかい部屋だと、花が早く終わってしまいます。花を長く楽しむには、明るく、涼しい場所がベストです。暖房の風が直接当たるような場所は避けましょう。

アザレアは温室栽培できる鉢花として改良されたという理由から、ツツジとは違って寒さに弱い性質があります。

買ってきたばかりで霜が降りるような屋外に置くのはNG。まずは室内やベランダなどの、明るい場所に置きましょう。

水やりは?:土が乾いたらたっぷり。乾燥に注意!

アザレアはわりと水が好きな植物です。土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えましょう。

室内に置くので、思ったより土が乾燥することも多いです。カラカラにならないよう気を付けて。

また、空気が乾燥しすぎるのも苦手なので、湿度にも気を配ってあげましょう。

肥料は必要?:必要なし

開花中の肥料は必要ありません。

終わった花は摘み取ろう

花が終わって色が変わってきたら、花がらを摘み取りましょう。

枯れた花を残しておくと見ためが悪くなるのみでなく、そこから病気が発生する恐れがあります。

花びらの部分だけを取るのではなく、タネをつけないよう、しっかり花の根元から摘み取りましょう。

花が咲いている間は植え替えしない

ポット苗に入っていることもあるけど、春まではそのままでもOK

植え替えは花が終わったあとに。秋~冬買ってきた花鉢のアザレアは、花が終わるまでそのまま楽しみましょう。

 

アザレアの花鉢、お花が終わったらどうする?

頑張れば来年も楽しめる!(ただし開花期は春)

アザレアは樹木なので、適切に管理すれば毎年花を楽しむことができます。

花が終わったら植え替えをしてみよう

秋~冬に買ったアザレアは、じょうずに管理すれば春まで花を楽しめます。

花がだいたい終わったら、植え替えをしてみましょう。同じ大きさの鉢か、一回り大きな鉢を用意して植え替えます。(1年目は植え替えず、2年目からでも大丈夫です)

アザレアを含むツツジの仲間は、酸性の土を好みます。鹿沼土とピートモスを7:3で混ぜた土を使いましょう。

剪定をしよう → 来年たくさん花が咲く!

花が終わったら、剪定をします。剪定をすることで茎がよく分岐し、来年たくさんの花をつけてくれます。

ツツジの仲間は剪定に強い性質なので、必要であれば全体の半分ぐらいカットしてしまっても構いません。全体をまるくドーム状に刈り込んでみましょう。

7~8月頃になると、翌年の花芽を準備する時期。この時期に剪定をすると、翌年に花が見られなくなってしまう恐れがあるので気を付けて。剪定は早めに行うのがコツです。

肥料は花後と秋

肥料は置くタイプの緩効性肥料がよいでしょう。花が終わった後と秋の2回やれば十分です。

春秋は太陽たっぷり。夏は半日陰に

アザレアのルーティンは、

春~秋は屋外でたっぷり日に当てて育てる

真夏は直射日光のあたらない半日陰に避難

晩秋、寒くなってきたら室内の明るい場所に取り込む

翌年の4月頃には、ふたたび鮮やかな花を咲かせてくれますよ。

花鉢の【アザレア】まとめ

アザレア、まとめです。

・秋~冬に出回り、鮮やかな花を咲かせるツツジの仲間

・本来の開花期は4~5月頃

・寒さに弱いので鉢で管理。冬は室内に取り込む

・花が終わったら剪定・植え替えすると来年もよく咲く

見た目の華やかさと鮮やかさに加えて、花持ちが良く、お花の種類が限られてくる寒い時期になっても室内で長くお花が楽しめる…という点も魅力のアザレア。

「桜時雨」や「玉垂錦」など、古風な名前をもつ品種もあり、素敵ですよね。

是非あなたのお気に入りを見つけて、この冬は新しい楽しみを発見してみてはいかがでしょうか。

 

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