お正月の玄関に飾るものといえば、門松としめ縄飾り。
最近はマンション住まいの方も多いので、門松はあまり飾らないかもしれませんね。一方、しめ縄飾りはおしゃれなリース風のものや手作りを楽しむものなど、バリエーション豊富に楽しめるアイテムになってきています。
今回は、玄関ドアに飾る「しめ縄飾り」にスポットを当て、おすすめのしめ縄飾りをご紹介していきたいと思います。
玄関に飾るしめ縄飾りは家の「顔」

しめ縄や門松を飾る本来の目的は、新しい年に年神様を迎えるための「神の依り代(よりしろ」。
また、しめ縄には「現世と神の世界を区切るもの」の意味もありました。神社の鳥居やご神木にも太いしめ縄がかけられていますよね。
現代でも、新しい年を迎える準備として、玄関ドアにしめ縄飾りを飾る風習が残っています。玄関を綺麗に掃除してしめ縄飾りを飾ると、気持ちよく新年が迎えられる気がします。
マンションなど集合住宅に住む方も増えた現代では、ドアに飾るしめ縄飾りは「おうちの顔」。
100円ショップやホームセンターで安価なしめ縄飾りが手に入る今だからこそ、できれば工夫をこらしたもの、ちょっとセンスの光るものを飾りたいですよね。
昔ながらのしめ縄飾り【関東風】

会社や商店・百貨店などでは、今でも昔ながらのしめ縄飾りを飾っているのを見ることができます。
稲わらを土台にし、松・裏白・榊・昆布・橙・海老などが飾りつけられたもの。それぞれの飾りにはきちんと意味があり、縁起の良いものとなっています。
今でも職人がひとつひとつ手作りしており、年末になると「歳の市」が立って売られています。
日本橋人形町でのお飾り市訪問レポートはこちら(2018年)。

価格は1つ3000円から数万円するものまで様々です。百貨店や老舗ホテルのしめ縄飾りなどは巨大で超豪華。まさに縁起物ですね。
また、伝統的なしめ縄飾りのかたちには、地域性が強く反映されています。関東は縦長のかたちが多く、関西は横長のかたちが多いとか。
全国各地のしめ縄飾りのかたちを研究した本などを見ると、こんなにたくさんのかたちがあるのかと驚かされます。
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現代風のしめ縄飾り
水引や和紙をメインに使ったしめ縄飾り

スーパーやホームセンターでよく売られているのはこのタイプ。稲わらのしめ縄土台に、水引や和紙を飾り付けた手軽なしめ縄飾りです。
比較的安価で、500円~2000円くらいのものが多いでしょうか。最近は100円ショップでも売られていて驚きます。
造花やプリザーブドフラワーを使ったしめ縄飾り

お花屋さん的なしめ縄飾りで多いのは、造花やプリザーブドフラワーを使ったもの。
12月後半になると、お花屋さんや和風の雑貨店などによく並びます。最近では土台も稲わらではなく、カラフルな素材を使ったものもありますね。
土台に接着剤で材料をつけていけば作れるため、レッスンやワークショップも人気。好きな素材を使って手作りする人も多いです。
鮮やかでフレッシュな生花を使ったしめ縄飾り
さて、ハナラボノートがおすすめしたいしめ縄飾りは、「生花素材を使ったしめ縄飾り」。
昔ながらのしめ縄飾りと同じように、松や南天、橙などの生の素材を使い、お花屋さんが手作りしているしめ縄飾りです。
造花やプリザーブドフラワーのように事前に作っておくことができないため、クリスマス後の店頭でのみ販売しているところが多いです。
生の素材を使っているので本来のしめ縄飾りの意味に近く、フレッシュな気持ちで新年を迎えるのにぴったり。
なにより、みずみずしく鮮やかな生の素材はぜひ見ていただきたい美しさなのです。

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生の素材を使っているものの、現代風の感覚でアレンジされているので、モダンな玄関にも似合いそうですね。
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近所のお花屋さんがおしゃれなしめ縄飾りを作っていればよいのですが、なかなか思うようなものを見つけるのは難しい。なぜなら、
・生ものを使うと売れる期間が短い
・たくさんは作れない
・12月の花屋さんはめっちゃ忙しい(直前にクリスマスもある)
ということで、作っていてもあまり告知していない花屋さんが多く、こんな素敵なしめ縄飾りがあるのに知られていない…という状況。もったいない!
こちらのmicromさんのように、オンラインショップで予約を受け付けているところもあるので、ぜひ一度手に取ってみてほしいと思います。
