お正月を迎えるときに、玄関に飾る門松やしめ縄飾り。
花屋という仕事柄、教室をやったりアレンジしたものを作ったりすることはあるのですが、昔ながらのお飾りは職人さんの領域。
東京の伝統的なお正月飾りが見たくて、人形町の『歳の市』に行ってきました。
人形町 歳の市とは?
歳の市は、人形町通りで毎年年末に開催される市。人形町通りの両脇に露店が並び、しめ縄飾りや鏡餅などの正月飾りが並びます。毎年12月25日~30日に開催されています。
そもそも「歳の市」とは、正月用品や祝儀物をが並ぶ市のことで、江戸の街には多くの市が立ったのだとか。
人形町は日本橋や明治座も近く、江戸情緒はたっぷりです。楽しみ!
露天がずらりと並ぶ人形町通り
東京メトロ日比谷線と都営地下鉄浅草線が乗り入れる『人形町』駅。
A1~3出口を出ると、人形町通りにはお正月らしい提灯がズラリ並んでいます。
ここから水天宮までの間が人形町通り。道路の両側に露店や屋台が出ているのが見えます。わくわく!
しめ縄、玄関飾り、鏡餅など正月飾りが並びます
よし、さっそく見ていきましょう!
お飾りの露天は、鳶職の方々が出しています。江戸の時代から、お正月飾りは鳶の職人の仕事。
それぞれの組の提灯がカッコいい!
大根〆やごぼう〆。
玄関飾りもズラリ。
鏡餅もあります。
露天の裏には、材料も積んであったりして。無造作にバケツに入ってるのは「ゆずり葉」ですね。
年季の入った木箱。
お飾りの露天が並ぶのは、人形町通りの片側。反対側には、カレンダーや乾物の屋台などが出ています。
盆栽などが並ぶ園芸店も!
ちょっと路地を覗くと、いい雰囲気ですねえ。一杯飲みたい気分。
風情ある人形町通りのお店も楽しい!
人形町通りのお店は、和菓子、佃煮、肉屋など老舗が多く、年末とあってたくさんの人で賑わっていました。こういう雰囲気のなか歩くのだけでも楽しいよね。
もちろんお店はみんな、お正月飾りセッティング済みです。
古い建物そのまま残っているんですねえ。
お正月らしいものは、見ているだけでも楽しい。
あっ、ケンタッキーにも!
お正月飾りのお値段は…?
さて、正月の玄関飾りを買ってみようと思ったのですが、どのお店も値段が書いてない…
どうやら各店で値段を聞いてみるしかないようですね。
お店によっては、鏡餅や玄関飾りもその場で飾り付けをしてくれるところも。まあ、こういうのは値段はあってないようなものかもしれません。
3軒くらいで聞いてみたところ、玄関飾りは
大・7000~8000円(超特大のは、もっと高いはず。びびって聞けなかった…)
中・4500~4800円
小・3000円台
って感じでした。私が行った日は29日だったので、もう値引きしちゃうよ!という声も。
3500円のところ、3000円でいいよ!と押し切られ、こちらを購入。
うん、縁起物がいろいろ入って「ザ・東京の正月飾り」って感じですね。
まとめ。
人形町歳の市、江戸の年末らしい雰囲気をたっぷり感じることができました!
露天のおばちゃん曰く、一番賑わうのは28日とのこと。
せわしない季節ですが、せっかく東京に住んでいるのなら是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
開催期間 12月25日~12月30日
開催場所 人形町通り
最寄り駅 東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町」駅 A1~3出口
東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅