東京ドームで開催中の『世界らん展2019 花と緑の祭典』に行ってきました!レポートです。
期間は2019年2月15日(金)~2月22日(金)までの1週間。東京ドームで開催しています。年に一度のお祭りです。行ってみたい方はぜひ。
なお、筆者は特にラン好きでもなく、らん展へ行くのも初めてです。このレポートは個人的な興味に基づいており、ラン好きな方の参考にはならないと思いますのでご了承くださいませ。(切花を扱うフローリスト目線はあるかもしれない)
まずは全体の雰囲気を。
入口どーん。

入口のオーキッドゲートから、シンボルロードが続く。中央のシンボルモニュメントと大きな木(西畠清順氏プロデュース)が見えます。

らん展らしい光景。

ラン、ラン、ラン。

華やかでチカチカしますね~。
全体地図はこちら。

らん展のメインは「日本大賞」。

らん展はそもそも、日本一のランを決める「品評会」。
個別部門、フレグランス部門、ディスプレイ部門、フラワーデザイン部門、ハンギングバスケット部門の5つの部門があり、出品された作品が並びます。
個別部門の中から「日本大賞」(今年日本一のラン!)が選ばれ、どーんとメインストリートの中央に飾られます。
今年の日本大賞は…これ!

審査はすでに終わっており、並んだ作品には「優秀賞」「トロフィー賞」「奨励賞」などがついているものも。

マーケットブースはまさに現代の園芸市!

賞に関わる展示ブース以外は販売ブース。ランだけに限らず、いろんな植物の産地やお店が販売ブースを出しています。
美しいランを見てテンションが上がったお客様たちを待ち構える販売ブース。こっちは商売っ気まんまんでそれもまた楽しい。
らん展関係ある?というようなグッズや切花のお店もあれば、

マニアックなひと株を探しに来るような専門店も。

台湾、タイ、ペルー、ブラジルなど、海外からのブースもけっこうありました。



カタコトの日本語が飛び交い、まさにマーケットって感じで楽しい。植物好きは国境を越えるのだ。
らん展2019、話題ピックアップ。
話題になっていたもの、気になっていたものなど。見てきたよーという報告です。
西畠清順氏のシンボルロード&モニュメント
何かと話題の西畠清順氏。受賞作品が並ぶシンボルロードと中央のモニュメントをプロデュースしたとのことで、見てきました。
中央のモニュメント(建物みたいな)の真ん中にどーんと立てられているのがシンボルツリー~そらの木~。建物に上ると、木に近づいて見ることができます。

木の種類はシロバナトキワマンサク。ラン展終了後は農場にきちんと植えられるそうですよ(注意書きがありました)。
上に登って見た景色はこんな感じ。思ったほどは高くないです。

假屋崎省吾先生ディスプレイコーナー
華やかなランといえば、華道家の假屋崎先生。ちゃんとディスプレイブースがありました。

華やかな着物とピンクの構造物が目を引きますが、間にランやほかの花もあります。
着物の柄に合わせたのか、牡丹の花。

枝はレンギョウと桜かな?初日なのでまだユリもつぼみです。

食虫植物と神秘的な花々の暗いブース
パンフレットにも押されていた「食虫植物と神秘的な花々」。ウツボカズラ飯を食べた身としてはチェックしないわけにはいきません。
妖しいカーテンをくぐって中へ。

中は、ネペンテス(ウツボカズラ)とパフィオペディラム(ランの一種)の展示でした。袋が似ているから、ということかな?
ライトが仕込まれていて妖しく光るウツボカズラ。

パフィオペディラム。

「気持ち悪~い」という囁き声があちこちから聞こえてきました。えー、そうかなあ。


暗いブースだからか、遺伝子組み換えで「光る」シクラメンとトレニアの展示も。

池坊・草月・小原「日本いけばな三大流派」展示
鉢物中心になるらん展ですが、貴重な切り花ディスプレイ。日本のいけばな三大流派が背中合わせにそれぞれ大きな作品を展示していました。
池坊。

草月。

小原流。

どれも、ランがメイン…?という感じだったけど、大型作品は迫力ありますね。
日比谷花壇フラワーキャビン
協賛企業ブースのなかでも長~いブースで存在感を出してたのは日比谷花壇。切り花チームとしては一応チェック。

普通に切り花を売っています。

染めたランも!

まとめと感想。

マダムたちが大挙して押し寄せるイメージで、ちょっと敬遠していた「らん展」。
でも行ってみたら、正統派園芸好きの「品評会+園芸市」って感じで面白かったです。
「品評会+園芸市」って、江戸時代なんかも同じだったんでしょうね。好事家は自分の一品を出品して競うのが楽しみ、庶民はそれを見て「オレもやってみるか」って一鉢買って帰る。人が集まるからいろんな露店が出る。にぎやかで楽しいお祭りです。
ただし混み合うのは間違いないので、週末は心してお出かけくださいね。