切花図鑑

【切花図鑑】ヒペリカム|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方

ヒペリカム

花束やミニブーケによく入っている、赤やグリーンの実。一年中手に入る実ものとして重宝され、お花屋さんにとって、なくてはならない存在の「ヒペリカム」です。


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今回は定番の実もの、「ヒペリカム」を紹介します。

ヒペリカムってこんなお花!

ヒペリカムの基本情報です。

ヒペリカム

ヒペリカムの基本情報

学名:Hypericum androsaemum
分類:オトギリソウ科 / オトギリソウ属
原産地:ヨーロッパ

周年出回っており、入荷量も安定しています。エクアドルやエチオピアなどで大規模に栽培されており、年間通じて入荷できるのは輸入品。

実の色も、赤・ピンク・グリーン・濃赤・茶系・白などとても豊富です。

晩夏~秋には国産のヒペリカムも出回りますが、こちらは赤い実がほとんど。枝分かれしていて枝ぶりよく、「枝もの」という感じで、輸入品とは印象が違いますね。

価格は1本200~400円くらい。一年中使える実ものはなかなかないので、とても重宝される花材です。

 


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ヒペリカムの切花の飾り方・日保ちについて。

ヒペリカムの切花、日持ちはする?

ヒペリカム

ヒペリカムは花ではなく、実を楽しむものなので、日持ちはとても良いです。

傷んでくるときは、実の根元についているガクの部分が茶色くなってきたり、葉の色が悪くなってきたりします。実の色もだんだん黒ずんできます。

ヒペリカムの飾り方・飾るときの注意など。

ヒペリカム

ヒペリカムは「枝もの」なので、茎を割ったり叩いてあげると水あがりがよくなります。

ハサミを縦にしてぱちんと切れ目を入れる一文字割りなら家庭でも簡単にできます。活けるときに試してみてください。

 

ヒペリカムの花言葉は?

花言葉は、『きらめき』『親密』『復讐』 など

 

写真のように、ヒペリカムの花は黄色(たまーに花がついて出回っていることがありますね)。

花屋が切花として馴染んでいるのは、Hypericum androsaemum(ヒペリカム・アンドロサエマム)という種類ですが、じつは身の回りで多く見かけるヒペリカムは、Hypericum chinense(ビヨウヤナギ)やHypericum patulum(キンシバイ)かもしれません。

公園の植え込みとか街路樹にもよく使われており、6月頃に黄色い花を咲かせているのを見たことありませんか?

ビヨウヤナギやキンシバイもヒペリカムの仲間。そうやって見ると、ちょっと親近感がわきますね。

 

ヒペリカムの種類にはどんなものがある?

色バリエーションいろいろ!

ヒペリカムといえば赤い実、というイメージだったのですが、ここ最近ですごくバリエーションがふえました。

品種では、マジカルシリーズ、ココシリーズ、フレアシリーズなどが有名ですね。

国産ヒペリカムは晩夏~秋

秋に出回る、国産のヒペリカムもあります。枝分かれして「枝もの」感があり、活けこみや秋の風情あるアレンジにも最適。

実は小さめながら、葉もきれいで使えることが多い。輸入ものとは違った魅力があります。

紅葉を楽しむヒペリカム

秋に出回る枝もので、「紅葉ヒペリカム」があります。これは実付きではなく、紅葉した葉を楽しむ枝もの。

紫がかった深い紅葉はなんとも風情があり、秋色のアレンジに活躍するアイテムです。

 

切花のヒペリカム、まとめ。

ヒペリカム、まとめです。

・周年出回り、アレンジやブーケに活躍する実もの

・実の色は赤・ピンク・緑・白・濃赤など種類豊富

・輸入品が多い

・国産は晩夏~秋に出回り、枝ぶりがよく輸入品とは違った雰囲気

・秋に枝ものとして出回る「紅葉ヒペリカム」もある

いつの季節にお花屋さんを覗いても、置いてある確率の高いヒペリカム。アレンジやブーケに使いやすく、なくてはならない存在です。

脇役として使われがちですが、スポットを当ててみると品種も豊富で奥が深いもの。長持ちするし、家庭でも扱いやすいと思います。ぜひじっくり飾ってみてくださいね。

 

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