まんまるい花の形がユニークなアリウム類。茎がぐねぐね曲がったものや、きれいな青色を持つものなど、種類も多彩です。
一見すると大きさや価格もバラバラですが、今回は『アリウムの仲間』としてご紹介したいと思います。切花として出回っている代表的な種類についてもまとめていますので、参考にしてみてください。
アリウムってこんなお花!
アリウムの基本情報です。
アリウムの基本情報
学名:Allium
分類:ネギ科 / ネギ(アリウム)属
和名:花葱(ハナネギ) 英名:Allium、Giant onion
原産地:ユーラシア、アフリカ北部、北アメリカ
周年出回りはありますが、旬で多く出回るのは初夏(4~7月頃)。
種類によって価格はまちまちで、大型のギガンジウムは1本500~700円ほど、小さなコワニーは1本150~200円ほど。
見た目の特徴は種類によって異なるので後述します。共通するのは、茎を切ったときの「ネギっぽい」香りです。
アリウムの切花の飾り方・日保ちについて。
アリウムの切花、日持ちはする?
アリウムの花は全般的に日持ちはよい方です。放射状についた花のなかにまだ咲いていないつぼみもあり、徐々に開いていくので、ボールが少しずつ大きくなっていくように見えます。
アリウムの飾り方・飾るときの注意など。
アリウムはネギの仲間なので、茎を切ったときにネギの匂いがします。飾っているときはそれほど気にならないのですが、活けているときはまあまあネギくさい。苦手な人は苦手かもしれません。
また、茎を切るとけっこうアクが出ます。
↑ギガンジウムを切ったときはこのとおり。切り口がみるみる変色し、オレンジの汁が。服や周りにつかないように気をつけましょう。
アクが強いということは、水が汚れるのも早い。水替えはこまめにしましょう。水の中で茎が傷んで腐ったりすると、ニオイも強いです(ネギが冷蔵庫で腐ったときを思い浮かべてください…)。
水をこまめに替えて、短くしながら活ければかなり長く楽しめます。ほったらかして腐らせてしまうと大変なので、こまめにお手入れしましょう。
アリウムの花言葉は?
花言葉は、『円満な人柄』『不屈の心』『正しい主張』 など。
切花で出回っている「アリウム」の仲間とは?
アリウム・ギガンジウム
アリウムといえば、一番に思い浮かぶのが「ギガンジウム」。今回トップ写真で使ったのも、ギガンジウムです。
頭が大きくてインパクト大!いけばなや大型のアレンジメントにも使われます。内側の方のつぼみも徐々に開いてくるので、咲き進むとさらに大きなボール状に。
アリウムの中では最も大きなボール状になる花です。
丹頂アリウム
くねくねとした茎が特徴の、丹頂アリウム。頭のてっぺんだけ色がついているのを、鶴の丹頂に見立てたのですね。
ボール状の花は小ぶりで、茎の曲がりを楽しむアリウムです。
アリウム・コワニー
放射状に白い小花がつく、可憐なアリウム・コワニー。ネギボウズ的な他のアリウムと、ちょっと見た目が違いますね。
ネギというより、ニラの花に近い形のアリウムです。ほかのアリウムより出回りが早く、春の小花として重宝します。
アリウム・ブルーパフューム
青色が美しいアリウム・ブルーパフューム。茎はまっすぐです。花の大きさは、ギガンジウムと丹頂の間くらい。
ネギ臭がやや強く、ネギっぽい匂いが気になる人は気になるかも。
その他のアリウム
丹頂より曲線が強い「グリーンスネーク」、つんつんした花が特徴の「シュペルティ」、ギガンジウムなみに大型で茎の曲がりもある「昇龍」など、出回りは少量ですが、面白い品種も続々出ています。
アリウムの豆知識いろいろ。
ぐねぐねアリウムの茎は人力で曲げる!
茎がぐねぐねと曲がって面白いアリウム。丹頂や昇龍、グリーンスネークなど、茎の曲がりを楽しむ品種も多く出ています。
この茎の曲線は、天然ではなく、人工的に作ったもの。
栽培の過程で曲がるように細工をして、思うような曲線を作っていくのがアリウム生産者の醍醐味なのだそう。
参考>>熊本県・木村園芸のアリウム
切花のアリウム、まとめ。
アリウム、まとめです。
・初夏が旬の、ネギの仲間。花色は紫・青。
・多く出回っている種類は「ギガンジウム」「丹頂アリウム」「アリウム・コワニー」の3つ
・茎を切るとネギの匂い。水も汚れやすいのでこまめに水替えを。
大きなアリウムはなかなか家で飾ることが少ないと思いますが、小型でかわいいアリウムも出てきています。日持ちもよく楽しめるので、見つけたらぜひ一度飾ってみてくださいね。
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