花の買い方【基礎】

花束とアレンジメントはどう違うの?シーンに合わせて使い分けるコツ。

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お花屋さんで花を注文しようとするとき、「花束にしますか?」「アレンジにしますか?」と聞かれることがあります。


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普段お花を買いなれていない人にとって、お花屋さんでの注文はハードルが高いものですよね。そんなこと聞かれても、どっちがいいのかわからないよ!という人もいるでしょう。

基本的にはどちらでも好きな方でよいのですが、「花束を選んだほうがいいシチュエーション」「アレンジを選んだほうがいいシチュエーション」というのはあります。

 

そもそも、「花束」と「アレンジメント」って何が違うの?というところから、花束/アレンジを選んだ方がいいシチュエーション、花束/アレンジのどちらが喜ばれるか、などをお花屋さんの視点でまとめてみました。

花の贈りものを考えている方の参考になれば幸いです。

「花束」と「アレンジメント」の違い

花束とアレンジメントの違いについてです。大雑把に、以下のように理解しておけばOKです。

「花束」=切り花を束ねたもの

「アレンジメント」=切り花を吸水性スポンジに挿したもの

どちらも材料は、お花屋さんに並んでいる『切り花』です。

それらを素敵に組み合わせて束ねたものが「花束」。素敵に組み合わせてカゴなどにセットされたスポンジに挿して作ったものが「アレンジメント」です。

「花束」のメリットとデメリット

花束のメリットは、手軽であること。気に入った花を数本束ねれば「花束」になるので、少ない本数でもカタチになります。つまり、予算が少なくても(一応)作れます。

そして、アレンジに比べて軽い。コンパクトに作ってもらえば、かさばらずに持ち運ぶことも可能です。

「花束」のデメリットは、飾るとき水に入れる必要があること。もらった人が家に持って帰ったあと、ラッピングをほどいて花瓶などに移し替える必要があります。

また、「花束」の状態では切り花は水を吸えないので、長時間持ち運んだりするのには向きません。

「アレンジメント」のメリットとデメリット

「アレンジメント」のメリットは、そのまま置いて飾れること。相手方に花瓶がなくても大丈夫。もらった人に、手間はほとんどかかりません。

デメリットは、花束に比べて重いので運ぶのが大変なこと。吸水性スポンジには水分がたっぷり含まれているので、まあまあ重いです。

また、カゴやスポンジを使用する分、一般的には花束より予算が必要。花が終わったあとのカゴやスポンジなど、ゴミになる資材も多いです。


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「花束」を選びたいのはこんなシーン。

こんな用途なら、アレンジメントより花束の方がいいのでは?というシーンです。

授賞式など「贈呈」シーンがあるとき

舞台の上などで、「ザ・贈呈!」というシーンがある場合。メダリストの授賞式でもブーケが手渡されたりしますね。やはり「花束贈呈!」というシーンでは、アレンジより花束の方が映えるもの。

花束を抱えて記念撮影があったり、舞台の上でスピーチがあったり、といったシチュエーションもあります。

かさばらない、気軽に渡したいギフトのとき

他のプレゼントに添えてちょっと渡したい、そんなに気負わずかさばらない感じで渡したいときは、花束の方が軽くコンパクトに作りやすいかもしれません。

アレンジはスポンジの分どうしても重くなるし、傾けると水がこぼれたり…といった心配もあります。

短めのブーケスタイルで、手荷物にならないように作ってもらえる花束は、気負わずに渡すギフトにぴったりです。(かさばらないようにして!としっかり花屋さんに伝えてくださいね)

「アレンジメント」を選びたいのはこんなシーン。

こんな用途なら、アレンジメントの方がいいのでは?というシーンです。

病院へのお見舞い

入院している方へ、病室にお花を届ける場合は「アレンジメント」をおすすめします。

病室には花瓶がないかもしれないし、花瓶に移し替えたり水を替えたりする手間をかけさせないためです。狭い病室の場合は、水の入った花瓶を置くのも大変ですね。

自分が毎日行って手入れをするご家族だったら「花瓶+花束」もアリですが、一般的なお見舞いには「アレンジメント」をおすすめします。

舞台祝い・開店祝いなど「置いてもらう」花

開店祝い、舞台や発表会のお祝いなど、ロビーや店頭に「置いてもらう」ことが予想されるお花には「アレンジメント」が適しています。

できれば、「置く場所はあるのか」「床に置くのか」「カウンターの上に置くのか」「どれくらいの期間置くのか(舞台や個展などの期間)」などがわかっていると、お花屋さんは作りやすいです。

お供えに贈る花

亡くなった方のご自宅に花を送るとき。これは迷うところですが、迷ったら「アレンジメント」にした方がいいかもしれません。

葬儀の前後だとご家族も忙しいですし、たくさんお花が送られてくるかもしれません。花瓶に活けたりする手間を省くために、そのまま置けるアレンジメントの方が迷惑になりにくいかも。

後述しますが、花束でもらった方が嬉しい!という人もいるのですが、わからない場合は手間を省くことを優先してアレンジメントを選びましょう。

「花束」が嬉しい人と、「アレンジメント」が嬉しい人がいる。

もらう人のことを考えて、最適なかたちを選びましょう。

お花好きな人は「花束」の方が嬉しいかも

自分でお花を飾り慣れている人、お花が好きな人は「花束」をもらう方が嬉しいかも。

花束をバラして飾ったり、枯れた花は抜いてキレイな花だけ活けなおしたり、最後まで楽しめますしね。私は花束の方が嬉しいです(笑)

めんどくさいときは「アレンジメント」の方が嬉しいかも

普段はお花を飾ったりしない人、手入れをするヒマがない忙しい人は「アレンジメント」の方が嬉しいかも。

お花好きだとしても、大量にもらうシチュエーション(発表会など)や、忙しくてそれどころではないとき(引っ越し・異動・葬儀のときなど)は、アレンジの方がありがたい場合もあります。

相手の状況をよく考えて、負担のないように贈りましょう。

「花束」と「アレンジメント」、お花屋さんでの注文のコツ。

低予算なら「花束」

予算が低い場合は、「花束」にしましょう。アレンジメントは、スポンジやカゴなどの予算も必要になるのでどうしても花束より割高になります。

「500円で小さい花束作ってください」は、だいたいのお花屋さんができるけど、「500円で小さいアレンジ作ってください」は、断る花屋さんも多いと思います。

じゃあアレンジはいくらから作ってくれるの?と言われると、地域やお花屋さんによっても変わるので難しいところですが、1500円くらいからなら頼みやすいかな…という印象です。

予算は少ないけどアレンジメントにしたい場合、「アレンジメントはいくらから作ってもらえますか?」と事前に確認してみましょう。

保水力は「アレンジメント」

長時間持ち運ぶ、渡すのが翌日の夜になってしまう、などの場合は、「アレンジメント」の方が安心。吸水性スポンジにはたっぷりと水が含まれるので、花瓶に活けているのと同じ状態です(重いけど)。

 

一方の「花束」は、茎が水に浸かっていない状態のまま持ち運ぶもの。あまり長時間だと、花によっては目に見えて萎れてきてしまいます。

(どうしても花束で、翌日の夜に使うものを今日中に引き取りたい…という場合は、その旨をお花屋さんに伝えてください。萎れにくい花を使ったり、保水力のあるゼリーを使ったり、対策をしてくれるはずです)

 

ただし!吸水性スポンジは徐々に乾いていきます。もらった人が水を足してくれなければ、花は萎れてしまいます。そのまま置いておけばいいってものでもないので、注意が必要。

「アレンジメント」に向かない花もある

これはお客さんはあまり気にしなくてよいことですが、アレンジメントにするより、水に活けてもらった方がいいんだよなー、という花もあります。

茎が太くて柔らかくてスポンジに挿しにくい。水切れするとすぐ萎れてしまう。などなど。

そういう花は、適さないな、と思えばお花屋さんは使わないので大丈夫。お客さんは「用途」や「置いてほしい期間」などの周辺情報をきちんと伝えてくれればOKです。

急いでいるなら「花束」かも

もうとにかく早く作ってほしい!!場合は、花束の方が(気持ち)早いかもしれません。本当は時間に余裕をもって予約してほしいけどね。よろしくお願いします。

まとめ。

大事なのは、「もらった相手のことをよく考えて」選ぶことです。

考えてもわからないよ!!という場合は、「用途」「渡す相手の人について」「渡すシチュエーション」などをお花屋さんに詳しく伝えてみてください。

お花屋さんは一応その道のプロですし、こんな場合はこのカタチが喜ばれる、ということを知っています。

どうぞためらわず相談していただき、相手にとって嬉しいギフトを贈りましょう!

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