パンパシ水泳2018、はじまりましたね!
スポーツにはあんまり明るくないのですが、水泳は好きなので気にして見ています。男女混合メドレー、面白かったなあ。
初日の競技をテレビで見ていて、ビクトリーブーケやインタビューコーナー周りの装飾が可愛かったので、花屋目線でまとめてみました。
パンパシ水泳2018、ビクトリーブーケのお花は何?
ビクトリーブーケの花材は、コロコロと丸い咲き方の菊・ピンポンマム。(花屋業界では、洋風の菊のことを「マム」といいます)
黄色、グリーンのピンポンマム。ポンポン咲きのグリーンのスプレーマムも入っていますね。ピンポン咲きじゃない、花弁が尖ったタイプの黄色い菊も入っているように見えます。
手元にあたるブーケのバックには、葉っぱを丸めたドラセナでぎゅっとスタイリッシュに。
ハンドル(持ち手)部分も、葉っぱを巻いて作っているように見えます。シンプルに見えて、けっこう凝っていますね。
スプレーマムって何?という方はこちらを。
追記:色違いのブーケも使われていました!
4日間の大会、日ごとにスプレーマムの色が変わっていました。言われてみれば、大会期間中すべてのビクトリーブーケが同じデザインでなくてもいいですよね。
インタビューコーナー周りの装飾も可愛い!
泳ぎ終わった選手がインタビューを受けるスペースにも、両脇にピンポンマムで大きな装飾がありました。黄色、オレンジが中心で、ぎゅっと丸いボールのようなかたち。
テレビにしっかり映る場所なので、華やかで良いですね!
パンパシ水泳2018のブーケを、花屋的視点で見ると?
まず、菊という花材。
とにかく暑さに強く、日持ちがします!こういった大会の場合、かなりの数のブーケを事前に用意しておかなければならないので、暑さでヘタレてしまう花だと管理が大変。
菊ならその心配もなし。夏の大会には大変使いやすいですね。
また、菊は周年生産されており、生産量も多いので、安定的に供給されるのも大きなポイント。同じデザインのものを大量につくる場合、これも意外と重要なポイントです。
そして、ぎゅっと半球状に固めて束ねたブーケのかたち。
持ちやすい!かさばらない!ヘタレにくい(花首が曲がったりしません)!めっちゃ作りやすい&使いやすそう!という感想(笑)
色を固めて見せられるので、遠目に見たときにインパクトもあります。ビクトリーブーケには王道のスタイルなのではないでしょうか。
ピンポンマムの可愛い丸いかたちもしっかり活きていて、実用面でもデザイン面でも良いですね。選手が持ったときのサイズ感もちょうど良かったです。
追記:花の提供は、JAあがつまとJA愛知みなみから。
今回のマムは、日本花き生産協会スプレーマム部会の働きかけで2つのJAから3000本が提供されたそう。東京オリンピックに向けて、いろんな団体がしのぎを削っているのでしょうね。
(日本農業新聞より)
2020年、東京オリンピックのブーケはどうなる?
お花業界の人はこうしてひそかに楽しみにしているビクトリーブーケ。
オリンピックにはあるのが当たり前と思っていたのに、前回リオ五輪で「ビクトリーブーケをなしにする」という前例ができてしまい、衝撃を受けたのでした。
東京五輪のビクトリーブーケについては様々な働きかけや思惑があるようですが、とりあえずなんでもいいので、ブーケがあるといいな…!と思っています。
パンパシ水泳2018、残りの試合も楽しみに応援しましょう~!
関連サイト