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花の仕事

お花の仕事の大変さ。「イベントに合わせて働く」ということ。

こんにちは。フローリストの美月です。

お花の仕事と聞くと「素敵!」と思う方もいると思いますが、けっこう大変なことも多いです。冬は寒い、体力勝負、意外と給料は安い…などなど。

そのなかでも今回は、「季節モノ」で「生モノ」は思った以上に大変なんだぜ、というお話をしてみたいと思います。

 

お花の仕事は「行事」を中心に動く。

 

花の仕事は「人間の行事」を中心に動いています。

花というのは、行事に合わせて必要になるモノだからです。

 

3月なら、卒業式、卒園式、送別会。

5月には「母の日」。

3月と9月には「お彼岸」があるし、夏には「お盆」もある。

クリスマスの花はクリスマスまでしか売れないし、お正月用の花は12月31日までに売らなきゃいけない。

 

こうやって書くと、当たり前のことのようですが…

私たち働く人は行事に合わせるために、けっこうな無理をします。

 

たとえば母の日前。1か月くらい前から受注作業が忙しくなり、ゴールデンウィークから母の日までは毎日休みなし&残業必至、とか。

私がむかし働いていたお花屋さんでは、お彼岸前は2週間休みなし、メインの5日間は終電→始発の繰り返し、なんてのもザラでした。そりゃあしんどかった。

 

それってブラックじゃないの?と思われるかもしれないけど、行事ってそういうものなのです。必ずしも会社が悪いわけではないのだ。(悪い場合もありますけどね!)

 


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ナマモノの宿命。売れ残りはロス&使いまわしはできない

 

私たちが扱っているものはナマモノです。

今回ダメだったからまた次の行事で売ればいいや、というわけにいかない商品です。

たんまり仕入れてしまったカーネーションの鉢は、母の日を過ぎたらほぼ無価値になります。値下げしたって売れない。

まだ束ねていない大量の菊の花は、明日までに仏花にしないと、お彼岸中日を過ぎたらガクンと売れなくなります。

 

だから多少無理をしても!徹夜してでも仏花に仕上げておかなければなりませんし、1時間でも長くお店を開けて、商品を売って現金に替えなければなりません。

用意しておけば当日は確実に売れる「現金になるもの」が、その日が終わればただのゴミになってしまうのですよ。それってお金を捨ててるようなもの。だからロスを出さないように、必死。

 

生産も、流通も、「行事」に合わせて動く。

 

ここまで書いてきたのは、店頭の花屋さん目線の話です。

しかし店頭でこうなるということは、その前段階の市場や仲卸、鉢を生産している農家さんも、それに合わせて忙しく無理をしているということです。

花ってどの段階でも「売り時を逃すと価値がめっちゃ下がる」のです。(びっくりするほど値段も変わります。仕入値では2倍3倍もザラ)

 

たとえば生産者さんは、母の日前の最後のセリ日までにカーネーションを咲かせられなかったら、もう高値ではほぼ売れないってこと。おお怖い。(鉢物のカーネーションなんかは、母の日が終わったらそもそも需要がなくなります)

 

こういう現状を見て、「モノ日に頼りすぎるのはよくない」なんて言ったりしますが、やっぱり行事の売上は大きな柱であることに変わりはありません。

 

装飾系花屋では、夜を徹しての仕事も。

 

行事に振り回されるのは、店頭で売る花屋だけではありません。

装飾の仕事には「ハロウィン」「クリスマス」「お正月」など、合わせなければならない行事があります。

ハロウィンの翌日、ディスプレイはクリスマスモードに変わっていますよね?

クリスマスも終わると、小物や受付の花もいつのまにかお正月モードに変わっていませんか?

 

クリスマスの深夜、ホテルのクリスマス装飾を撤去するために泊まり込むのは花屋の仕事です。

家族であたたかいクリスマスの食卓を囲み、恋人たちが愛を囁きあっているクリスマスの夜に、ツリーを片づけ、ポインセチアを処分し、梯子にのって電飾をはずす。

メインスタッフはほぼ確実に休めません。

 

まとめ:自分がカレンダー通りに生きたい人にはツライ。

いいですか?

花の仕事をするということは、自分が行事を楽しむ側には回れなくなる、ということ。

カレンダー通りにお休みを取ったりクリスマスを楽しんだりできなくなるってことです。

 

えー、それはちょっとなあ…と思うようなら、少し考えてみたほうがいいかも。

お花は楽しむ側でいる方がいいかもしれませんよ。