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上手に花を買うには

ウエディングブーケってなんであんなに高いの!?って言う人に。花屋の私が説明しましょう

いよいよ結婚式が決まってウキウキ。
いろんなブライダルフェアに行ってみて、可愛いドレス試着してお料理を決めて、会場ではどんな音楽かけようかなとか、夢いっぱいの新郎新婦にのしかかるのは『ご予算』です。

なかでもブーケの見積もりに驚く人が多いようで。
私が花の仕事をしてることを知っている友人などからは、

ねえ、ホテルの花屋さんから見積もりきたんだけどなんでこんなに高いの?騙されてる?」

みたいな質問をよく受けます。

うんうん。5万とか8万とか言われたらちょっとびっくりしちゃうよね。
でもぼったくっているわけじゃないのよ(たいていは)。

そのへんのことを中の人として説明しよう。と思います。

 

 

ウエディングブーケは、ただの花束とは違う。

「その日のために」つくるということ。

まず言いたいこと。
ウエディングブーケは、花屋さんでギフト用に作ってもらう花束とは根本的に違うものです。

特別なその日の、その時間に、一番きれいでなくてはならないのがウエディングブーケ。
参列するお客様の記憶にも、写真にも残りますからね。

ブーケの打ち合わせで花屋は

・ドレスの色や形とのバランス
・花嫁さんの体形や雰囲気

などを見つつ、ご本人の希望を聞いていきます。
この打ち合わせをもとに、花を仕入れてブーケをつくるわけです。

花はナマモノ、農産物ですから、同じ日に仕入れても状態が同じとは限りません。

バラを10本使うブーケなら、20~30本仕入れて一番きれいな咲き具合のものを。
ユリを5輪使うブーケなら、何本ものユリを早めに仕入れて開かせて、一番きれいな開き具合の5輪を。

実際に使われている花以上に、たくさんの花を仕入れているのです。

 

また、結婚式は失敗が許されない一度きりの大舞台。

万が一ぶつかったり落としたりしても簡単には壊れないように、接着剤やワイヤーを使ったワイヤリングなど、普通の花束では使わないようなテクニックも使われます。
ささっと作る花束とは違い、けっこう手間がかかっているのです。

 

そしてもうひとつ。
花は農産物、ということに尽きるのですが、半年前に打ち合わせをした花が、当日うまく入荷できない…という可能性も(けっこう)(ひんぱんに)あるのです。

台風や日照不足の影響で、生産量ががたんと落ちてしまう。届かない。量が少なくて価格が高騰する。葉物野菜とかもあるでしょう?そういうこと。

そういうときに代替の品物を探したり、高騰している価格でも揃えなくてはならないのが、ウエディングブーケのつらいところです。
そういう危険性も含めて、それでも当日なるべく希望通りの最高のものを用意しますよ、という価格だと思ってください。

ホテルや結婚式場という「システム」。

「値段」に大きく影響してくるのが、会場とお花屋さんの関係です。

ホテルや結婚式場には提携しているお花屋さんがあり、お客様から特別な要望がない限り、指定の花屋さんがブーケを担当します。

ここで取られるのが、マージン。

これがなかなか大きい。会場の格にもよるけど、3割とか4割とか取られるところもあります。
原価率だってけっこう高いのに…ぐぐぐ。
これを取られること前提で価格を設定しているので、どうしても高くなっちゃうのですね。

お客さんには何の関係もないし、悪しき習慣だなあと思うのですが、今のところホテルや式場のシステムでは致し方ないことになっています。

 


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なんとか安くオーダーしたいときの、ウエディングブーケの頼み方。

お花の指定はしない。

前述したとおり、花は農産物。

「絶対この花がいい!」

という注文(しかも半年後とか)がいかにプレッシャーであることか。

この花・この品種を入れたい、と言えば必然的にコストは高くなります。
色みの希望、くらいにしておくと、値段交渉はしやすいでしょう。
また、どうしても入れたくないものを伝えておくのも手。

花屋はプロなので、もしその花が入らなくても似たような花や代替品を探して雰囲気を近づけることはできます。
ドレスや髪型などの情報、目指すイメージをしっかり共有して、おまかせするのも一つの方法です。

小さくする。

豪華なキャスケードブーケより、小さなラウンドブーケの方が値段は安くしやすい。
まあ、体形やドレスとのバランスもあるのであまり無理せず。花屋さんに相談してみましょう。

クラッチブーケにする。

今のウエディングブーケは、「ブーケホルダー」という吸水性スポンジ付のホルダーにお花を挿して作るのが主流です。

こんなやつですね。

これだとお花もしおれずに長持ちしますし、大きく垂れ下がるキャスケードブーケなどの形もつくることができます。
長時間使いたい(夜の2次会でも使うとかね)というご希望でも、ある程度安心してお渡しできます。

それに対して「クラッチブーケ」は、花の茎をそのままに束ねただけのブーケ。
吸水できないのが難点ですが、ナチュラルなブーケの良さがあります。こっちの方が好きだなーという人もいるよね。

クラッチブーケは、ホルダーを使うタイプのブーケより安く設定されていることが多いです。
条件に合えば、検討してみるのもよいのでは。

 

「持ち込み」を検討する。

安く作ってくれる知り合いや花屋さんがいる場合、持ち込みができないか聞いてみましょう。
会場装花はNGでも、ブーケのみなら持ち込みOKの会場もあります。

ただし「持ち込み料」がかかる場合が多いんですよね。これもおかしな習慣ですが…
それでも、合わせても指定の花屋に頼むより安い!場合もあります。

 

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ただし、会場指定のお花屋さんに頼む安心感は値段だけでははかれない、ということも言っておきたい。
当日アクシデントがあったとき、常駐している会場指定の花屋はすぐに対応ができます。

 

たとえば披露宴前にブーケを落として壊しちゃった!なんてことがもしあったら。
持ち込みだった場合、リカバリーできませんよね。
(そういう現場に居合わせたことがありますが、だいたい常駐の花屋に泣きが入ってお直しをすることになります 笑)

そのあたりのことも含めて、「結婚式という失敗できない舞台」にお金がかかっていることを理解していただければ幸いです。