読書メモ

【月刊フローリスト】2021年2月号 読書メモ

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

お花屋さんの業界誌といえば、誠文堂新光社の『フローリスト』


スポンサードリンク




お花の仕事をしていると、毎月なんとなく目を通している人も多いのではないでしょうか。

かくいう私もその一人ですが、いつもパラパラ読んで終わってしまうので、内容メモを作ることにしました。

2月号は、「花束が連れてくる春」。春の花束特集です!

created by Rinker
¥591
(2024/10/16 06:20:44時点 Amazon調べ-詳細)

特集.花束が連れてくる春

特集の前にまず「あれ?」と思ったのは表紙。表紙に花束を抱えた男性モデルが!ここまで人間が表紙に出るのは珍しいのでは?

この男性モデルさんは、p58からの「特別なあの人に贈る花」小特集で引き続き登場。「デートで彼女に贈る」「恩師へ感謝を込めて」などのシチュエーションで花束を贈る、という趣向です。なんかファッション系の女性誌みたいですね。

でも、人が持った状態で撮影すると、花束の大きさもわかりやすいし、贈るシチュエーションもイメージしやすいので良いのではないかな~と思いました。

人気花店の春の花束

第1特集は人気花店を紹介しつつ、各店がつくる春の花束を掲載。全国の花屋から10店舗です。

このタイプの特集はどうも、「春の花束」より店舗紹介がメインなのでは…という内容なのですが、それぞれ花屋を開いた経緯やこだわりなどのインタビューとして読むと結構面白い。花束はオマケですね。

壱岐ゆかりインタビュー「花が教えてくれたこと」

渋谷区神宮前の「ザ リトル ショップ オブ フラワーズ」代表の壱岐ゆかりさんのインタビュー。春の花束とは関係ない気がしますが、コロナ禍での1年を花屋がどんな工夫で乗り越えたのか、じっくり読めるインタビューでした。

飲食店がフィーチャーされがちですが、花屋だってかなりの影響です。みな色々な工夫をして頑張っているのだろうなーと思わされます。

THE LITTLE SHOP OF FLOWERS

花の美しい表情から作る、春の花束

MIDORI牧内博文さんによる、花束レッスン。実際にどんなふうに束ねているか、細かいカットで解説しています。花のたわみやラインを生かして束ねる花束はたのしいですね。

色違い・素材違いで楽しむラッピング

花束ラッピングの基本を解説。ひとつの花束を2パターンのラッピングで違う見せ方にしてみる、という趣向。2人のフローリストが2つの花束を、それぞれ2パターンのラッピングをしています。

ラッピング方法は細かいカットで解説され、普通に参考になります。

ここで注目は、「SDGs」の言葉が出てきたこと。インドのサリー生地の端切れをリボンとして使うアイデアについてですが、花屋もついに「SDGs」を意識する時代になったかあ、と。(ラッピングの特集で出てくるところが不思議ですが)

SDGsとは

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標のこと。

環境負荷を減らす、貧困や飢餓をなくす、エネルギーをクリーンにする、など17の目標が定められ、国や企業が取り組むべき共通目標となっています。

 


スポンサードリンク




今月のバラ

世田谷花きのバラ担当による、毎月バラの品種を紹介するコーナー。市場入荷から数日後の開いてくる姿や生産地の情報がありがたい。

今月は、群馬県・前橋バラ組合の『レモン フォセット』

波打つような花型の、「これもバラなの?」と思っちゃうタイプのレモン色のバラ。ボリューム感があって個性的だけど、やさしい色合いなので使いやすそう。

 

まとめ。

春の花束特集は、春の花束というより、色々な花屋さんのインタビュー記事として楽しく読めました。春の花単品にスポットを当てた特集も見たいなあ、と思います。

来月号は、「春のアレンジメント」。まだまだ春の特集が続きます!

created by Rinker
¥591
(2024/10/16 06:20:44時点 Amazon調べ-詳細)