印象的なことがあったので。
披露宴列席の方々一人ひとりにリストレットを作ってつけてあげる、というイベントのために3時間だけ出勤してきた。今日オフなんですけどね。まあ、問題なくスムーズに終わって何より。
— 高畠美月 (@unimizuki) 2017年1月15日
こういうの私は裏方仕事より楽しいなーと思うんだけど、常駐の方々はそうでもないようで。裏方仕事が忙しい方がずっといいと言っていて、ああこれが「花屋派」と「仕事屋派」の差なのだなと思いました
— 高畠美月 (@unimizuki) 2017年1月15日
花屋派は、お客さんと喋るのが好き。意外性のあることが好き。ハプニング上等。同じことを淡々とやるのが苦手。計画性あんまりない。仕事屋さんはその反対ね。
— 高畠美月 (@unimizuki) 2017年1月15日
ホテルや式場で結婚式の花をつくったり、葬儀のお花を専門で作ったりすることを、業界では「仕事」と言ったりします。
同じ「花の仕事」ですが、店売りの花屋さんとはまたちょっと性格が違う。ゆえに、適性も正反対だったりします。
お花の仕事につくのなら、自分がどちらに向いているのか知っておくのも大事。
婚礼の仕事に、イレギュラーなオプションが入った
今回、いつもの婚礼バイトの現場で、お客様からイレギュラーなご要望が入りました。
披露宴前に列席するお客様にひとり一つずつリストレット(お花で作った腕輪ですね)を付けてほしいというオーダー。普段は受けない例外的なオプションですが、今回は特別にやることに。
…で、まあ準備をして、当日せーのでスタッフ揃って対応し、無事に終わったわけですが。
その後休憩中のおしゃべりにて、
「一日の件数は少なくても今回みたいなのが入るのと、イレギュラーなしで件数が多いのとどっちがいい?」
という話に。
常勤スタッフは
「件数多い方がいい!」「気を使うし緊張して疲れるもん」と、即答。
私は件数多い日より、今回みたいなのでお金がとれるならこっちがいいなー、どんでんいっぱいだと疲れるし。と内心びっくり。
この差が「店頭派」と「仕事派」の差なのだなー!
と思いました。
実際、すごくキャリアがあって優秀なフローリストでも、「ホテルの花屋では働きたくない」という人、「店売りは嫌だ」という人、それぞれいるんですよ。
どちらが良い・悪いではなく、そこには大きな性質の違いがあるということです。
イレギュラー得意、同じことの繰り返しは苦手な「店頭派」
店売りが好きな人は、イレギュラーなこと・思いがけないことが好きです。
飛び込みのお客さんに変わった注文をされても、それに対応するのが楽しい。むしろ燃える。ハプニングもありますが、それもひっくるめて楽しめるタイプです。
お客さんとお喋りするのも好きです。その人に合わせて作るものを変えたり、値引きしたりふっかけたり交渉も得意。
ただし淡々と同じことをするのは苦手です。同じ商品をたくさん作るとか、ついつい少しずつバリエーションを変えたくなる。
また、緻密な計画性はあんまりない。計画をたててもどうせイレギュラーなことが起こるので、まあ「間に合えばいい」くらいな感じです。
終わらなければ残業すればいい…と思っていたりして、それはちょっと良くないところですね。
計画に基づいて淡々と仕事したい「仕事派」
ホテルや葬儀場などの仕事派は、計画的に仕事を進めるのが得意。
決められた期日までに、決められた個数をつくるので、忙しくならないように前倒して仕事を片づけるのが快感です。
仕事のオペレーションを考えたり、効率的な作業場を整えたりするのが得意な人も多い。とても段取り上手です。
素敵なアレンジをつくることより、段取りよく仕事が片付いていくことが嬉しいタイプ。
お客様だけではなく、式場やホテルスタッフとの連絡・調整も多いので、おしゃべりは慎重。「できますよー」とか「たぶん大丈夫です」などの安請け合いは厳禁です。
ただし、突然入ってくるイレギュラーな注文は苦手。制作の途中で電話やお客様対応などの邪魔が入るのも、本当は嫌なんです。
あと、基本的に「決まった制作のために花を仕入れる」ので、「ありあわせの花で適当に素敵なものをつくる」のがあんまり上手じゃない人もいます。そういう機会が少ないですからね。
自分の適性にあわせて職場を選びましょう
私は最初から「店頭花屋派」で、どちらの職場もやってみたけどやっぱり「店頭花屋派」だなあと実感しています。同じものずっと作るのすぐ飽きちゃうもん。
フローリストとしての実力は「店頭派」の方が求められるかなあ…と思いますが、「仕事派」には段取り力や調整力などの違った能力が求められるので、どっちが良い・悪いということはないですね。
自分はどっちの方が向いているかなあ、と考えてみるのが大切です。