ここ数年、「素敵な暮らし」系のwebメディアがいくつも立ち上がるようになりました。
素敵な暮らしに、お花や植物は必須。
「季節の花や園芸をたしなむことは素敵なことだよ」という世の中のイメージを作ってくれるこれらのメディアには、お花業界の人としても期待・注目せねば、ということでウォッチしています。
今回は、「暮らしの手帖」元編集長の松浦弥太郎さんが手がける『くらしのきほん』。
お花、園芸がどんなふうに取り上げられているか、見てみましょう。
『くらしのきほん』は、こんなサイト。
衣食住、暮らしに必要な「基本」のアーカイブ がコンセプト。
一日3回、松浦編集長からの「ことば」が更新されるのは、糸井重里さんの「ほぼ日」みたいな感じですね。
コンテンツは毎日更新されているわけではないようです。
いちばん多いコンテンツは、料理レシピ。クックパッドから分社した「おいしい健康」が運営しているので、料理レシピが多いのは納得。
繰り返される「暮らし」の中で必要なこと、たとえばボタンの付け方や洗濯の仕方など、「あ、コレどうやってやるんだっけ?」という小さなことも丁寧にコンテンツになっていて、「アーカイブ」を目指しているというのがわかりますね。
雑誌「暮しの手帖」が好きな人は、きっと好きだと思います。デザインもシンプルで、男女問わず見やすいサイトなのではないでしょうか。
花・園芸のカテゴリーは?
2015年オープンした当時は「花・園芸」カテゴリがあったように記憶していますが、現在は「園芸と裁縫」になっています。
園芸カテゴリの記事は8記事。切花についての記事も「園芸」に含められています。お花を見ながら散歩しよう、というコラムのようなものもここに入っていますね。
約2年の運営で8記事は、思ったより少ないかなあ。
ちなみに料理カテゴリの記事は158です。食べ物は強い…
ただ、「花を活ける」「鉢植えのきほん」などのコンテンツはわかりやすくてとても良いです。
水切りのやり方を動画で解説していたり、水を替えるタイミングについての記載なども。
監修(協力)は記事によって異なりますが、ル・ベスベの松岡龍守さん、edenworksの篠崎 恵美さん、サカタノタネなど。
こういう「きほん」のコンテンツがもっと増えていくと、「くらしのきほん」らしい園芸ページになるのではないでしょうか。
個人的には、
・秋に仕込む、水栽培の球根の楽しみ方
・はじめての切花に使いやすい、花瓶の選び方
・観葉植物の植え替えのきほん
・ベランダで楽しめるハーブ、種まきのきほん
なんてタイトルを提案したいところ。
『くらしのきほん』サイト情報
主宰・松浦弥太郎氏。運営会社・㈱おいしい健康。
写真や動画はさすがの素敵さなので、ぜひ見てみてください。
松浦さんの本は、たまに読みたくなる。エッセイ集はこれが好きでした。