お花屋さんの働き方

お花屋さんで働きながらできる副業バイトについて真剣に考えてみた。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

お花屋さんで働いているみなさん、今日もお疲れさまです。


スポンサードリンク




私も、お花屋さん歴はいつの間にか10年を超えました。フルタイム正社員、派遣とパート掛け持ち、他業種との掛け持ち、お花関連でプチ起業…などなど、細々ながら今も花の仕事を続けています。

お花の仕事は、お客様の特別な瞬間を彩る仕事です。やりがいもある。季節が変わるたびに出会える美しい花たちに、10年やっても飽きずに胸がときめきます。

お花屋さんはそんな楽しい仕事ですが、ひとつ致命的な欠点があります。

 

それは

 

給料が安い!!!

 

時給なら、地域の最低時給。月給でも、手取り20万円以下はザラです。

そして悲しいことに、スキルアップしてもあんまり給与がふえることはありません。

これはもう、花業界のビジネスモデルに欠陥があるとしかいえませんが、長くなるのでその話はまた別の機会に。

 

駆け出しの頃はまだいいけれど、仕事ができるようになればなるほど、

「あれ、私の待遇ってこのままなの…?」

という疑問が膨らんでいくことは間違いなし。

 

旅行や趣味にもお金を使いたいし、将来のためにも貯金はしておきたい。留学や習い事など、スキルアップを考えようにも、お金がなければ始まりません。

また、いずれ独立しようと考えている人は、とてもお花屋さんの給料だけでは開業資金が貯められないでしょう。

 

ある程度仕事ができるようになった雇われフローリストは、きっと副業を考えたことがあるはずです。

今回は、花屋の仕事をしながらでもできる「副業バイト」を考えてみました。

絶対コレがいい!ということではありませんが、現状を打開したいフローリストのみなさんの参考になれば幸いです。

 

『フルタイムお花屋さん×副業バイト』の場合

正社員であるかどうかは問いません。1年間コンスタントにシフトが入っている働き方をしている場合にできる、副業について考えます。

(まれに、副業禁止とか言っている会社もまだあります。給料安いくせに…!!そんな会社は、スキルをつけたらさっさと辞めてしまいましょう)

休日に副業バイトをする

花屋のシフトが休みの日に、バイトをする方法です。

日雇い作業系のバイトが手っ取り早い。倉庫内の作業系など、女子でもそれほど疲れずにできるバイトは探せばあります。だいたい日当8,000円~10,000円くらいでしょうか。

月8日シフト休みがあるとして、全部入れれば80,000円のプラス。半分入れれば月40,000円のプラスになります。

デメリットはもちろん、やればやるほど休日がなくなること。やっぱり人間、丸1日の休日はリフレッシュするのに必要です。

期間を決めて休みなしで必死にやるのもアリですが、長い目で見れば現実的ではありません。月に数日はちゃんとした休日を確保したいですね。

 

私の場合

不安定なお花屋さんに勤めていたころ、私も作業系の日雇いバイトはたまにやっていました。時給は花屋よりいいのですが(それも悲しい)、仕事場である倉庫などは行きにくい場所にあるので、往復の時間などを入れると1日潰れてしまうことが多かったです。

「バス代、電車代は上限○○円まで支給」みたいな案件も多く、交通費持ち出しになると手元に残る金額が減ってしまいます。交通費がきちんと出るかどうか、案件ごとによくチェックするといいです。

出勤前、もしくは出勤後に副業バイトをする

こちらは、仕事がある日の「仕事が入っていない前後の時間」にバイトを入れようという作戦。

比較的きっちりシフトが決まっている花屋さんや、残業が少ないパートやアルバイトの人なら可能です。

出勤前のバイト

都会の早朝バイトの定番は、ビル清掃ですね。うまく見つければ、朝の数時間だけ働けるバイトになります。

また、コンビニやお弁当屋さんでも6:00~9:00シフトをよく見かけます。朝だけ募集していることもあるので要チェック。

時給1,000円で朝3時間働くとして、1日3,000円。週4日入れれば月48,000円くらいの副業になりますね。

コツは、勤務地の近くで探すこと。かなり時間がタイトになるので、どちらの仕事先にもちゃんと話して、イザというときは融通できるようにしておきましょう。

出勤後のバイト

副業バイトとしては、こちらが本命。ズバリ「夜のお仕事」です。

夜のお仕事と言っても、単純に夜営業のお店で働くのもありですし、がっつり「お水の世界」的な夜のお仕事まで、職種はさまざまです。

単純な自分の実感ですが、お花屋さん女子が「キャバクラ系・夜のお仕事」を掛け持ちしているケースはけっこうあります。そして、けっこう、アリだと思います。

その理由は3つ。

1つめは、時給がよいこと。やっぱり夜のお仕事の時給の高さは魅力的。花屋の時給の2倍3倍も全然ありです。大変にコスパがよい。

2つめは、体力を消耗しづらいこと。花屋の仕事は立ち仕事で、体力勝負。副業ではなるべく体力を消耗したくありません。

キャバクラ系夜のお仕事は座って接客できるので、昼間立ち仕事の花屋女子にはありがたいですね。

(同じ夜の仕事でも居酒屋店員とかだと、立ちっぱなし動きっぱなしで消耗します。よほど体力に自信がある人以外はツライ)

 

そして3つめ。夜のバイトで作った人脈は、独立したときに強い!というのがあります。

夜のお店に集まる方々は、花屋にとって最強の「お客さま」。クラブ遊びをするようなオジサマ方はギフト用の花をたくさん使うし、会社でお花を使う立場の人であることも多いですよね。

また、お店関係も同様。夜の世界の花需要は、一般社会に比べてはるかに多いです。

独立して自分でお店を持つぞ!と思っている人にとって、これ以上の営業の場所はありませんね。逆に言えば、ここでお客さんやお店の人たちに可愛がられるような人は、きっと独立してもうまくいくのでしょう。

 

もちろん、夜のお仕事は誰でもできるものではないので、万人におすすめはしません。

水商売ですし、お酒を出す場ですし、嫌なことや危険なこともあるでしょう。ただ、お花の仕事と親和性があるのは間違いありません。度胸がある人は踏み込んでみてもよいと思います。


▶私の場合

私はそこまで度胸がなかったので(容姿もね)本格的な夜のお仕事は未経験ですが、お酒を出すダイニングバー的なところで働いたりしていました。

花屋よりは時給もよく、22:00~26:00くらいで働けたので昼の仕事に支障もなし。時給1200円×4時間×週3~4くらいで、月60000円ほどの副業です。

可愛がってくれるお店の人やお客さんがつくと、これが仕事につながったりもするんだろうなーと思うことも多々ありました(お花の仕事をしてると言うと、実際に花束を注文してくれる人もいましたよ)。

夜のお仕事といっても、本格的なお水の世界から、軽いバーとかスナックみたいなものまで色々グラデーションがあります。相性のよいお店を見つけられれば良い副業バイトになると思います。

いったん花屋をやめて、副業(お金を稼ぐ仕事)をする

ある程度花の仕事を覚えたら、お金を貯めるために1~2年違う仕事をする、というパターン。ガッツリ独立を目指す人などは、このスタイルをとる人も多いのでは。

男性なら運送系の肉体労働とかが多いのでしょうか。寮付きの住み込みバイトを探すのもよいですね。

住み込み系バイトは生活費がかからないので、1ヵ月20万~30万ほど貯金できる人もいるそうです。

夢のために、1年でいくら貯める!!と決めて割り切って働けるので清々しいかもしれませんね。

 


スポンサードリンク




『バイト or 派遣お花屋さん×副業バイト』の場合

花屋の仕事は、季節に波があります。3月・お彼岸・母の日・年末などは猫の手も借りたい繁忙期。派遣の仕事もバンバン入る。

ところが、ヒマな月にはパタッと仕事がなくなります。

就業保証のないアルバイトや派遣の場合、「8月は仕事ないから、休んでくれる?」となることもあります。労働者にしてみればツライ。

でも、この性質を逆手にとって副業ができないか?と考えてみましょう。

季節労働系バイトをする

いっそのことヒマな月は花屋を休んで、リゾートバイトを入れちゃおう!という作戦です。

花屋がヒマなのはだいたい2月と8月。

冬はスキーや温泉、夏は海系など、リゾートバイトではけっこう稼ぎどきだったりします。

 

また、お中元やバレンタイン時期は、百貨店で短期バイト(2週間くらい)が募集されたりもします。

花屋の繁忙期と重なっていない時期に、ほかの業界で繁忙期がないか?という視点で探してみると、組み合わせられる短期バイトは意外にあるかも。(お歳暮や年末の郵便局は花屋の繁忙期とかぶっちゃうので無理ですね)

 

ポイントは、花屋側の理解(季節単位で柔軟に働かせてもらえるか)と、体制をつくるまでにちょっと時間がかかること。

1年目はうまく組み合わせられないかもしれないので、ある程度貯金に余裕があるときに、計画的に移行する必要がありそうです。

 

私は自分の仕事も始めてしまったので挑戦できていませんが、この季節労働型の働き方はけっこうアリだと感じています。

花屋も季節労働的な部分が大いにありますし、経営者の人には積極的に考えてもらいたいところです。(単発で派遣を雇うより、専属契約の季節バイトがいる方がいいと思うよ)

 

「あまりシフトが減らされるようなら、8月は全部休みにしてもらえませんか?」と申し出てみてはどうでしょうか。

ヒマな夏の花屋に出勤するよりも海の家でかき氷売る方が清々しいし、世の中のためになりそうですしね!(そっちの方が稼げたりして…)

業界No.1高時給!リゾートバイトドットコム

 

家でできる副業バイトを考える

出勤する系のバイト以外にも、家にいながらできる副業バイトもあります。

「在宅ワーク バイト」などで検索すれば色々出てくると思いますが、代表的なものとしてクラウドソーシングを挙げておきます。

「クラウドソーシング」とは、インターネット上で企業が不特定多数の人に業務を発注(アウトソーシング)することです。

今は各家庭にもインターネットが普及しているので、在宅で仕事をしたい人と、業務を発注したい企業とのマッチングサイトもふえてきました。

有名なところでは「ランサーズ」や「クラウドワークス」など。登録すると、単発でも仕事を受けることができます。

データ入力のようなタスク型のものから、文章を書いたりプログラミングを請け負うなどの専門的なものまで、色々な仕事が発注されていて、見ているだけでも勉強になります。文章書くのが得意な人なら、良いおこづかい稼ぎになります。

ただし、時給型ではなく成果型なので、上手にやらないと時間のわりに稼げない…ということになりがち(私はなりました)。

コツをつかむまではある程度しっかり時間をかけた方がいいので、花屋がヒマな時期に始めるのがおすすめです。

 

また、イラストや写真などが得意な場合、自分のスキルを売る「ココナラ」などに登録してみるのも良いかも。

自分の得意なスキルがある人は、帰宅後や休日に挑戦してみてはどうでしょうか。

 

花屋のスキルをあげつつ『複業』をめざそう

現状、どこの会社を見ても、「独立するぞ!」と思っている以外のフローリストの目指すべき道が少なすぎます。

社内で出世したとして、雇われ店長になるくらい。それだって相当に狭き道ですし、そもそも、その人たちを見て、羨ましいと思いますか?

せっかく身につけたお花の知識やスキルを活かして、充分な報酬をもらっている人がどれだけいるでしょうか。

だったら社内でいいように使われるより、花のスキルは正当に評価してもらいつつ、足りない分の金額は外で稼いだ方が自由になれると思いませんか。

(業界側にも、本来はしっかりした花のスキルがあるのに、「食べていけない」ゆえに仕事を離れてしまったり、結婚して仕事量をセーブしているフローリストがたくさんいることは、花業界にとって大きな損失ではないの?と言いたい)

 

これからは『”複”業』の時代です。雇われている会社からの仕事だけではなく、自分でできることを探して仕事をつくっていく時代です。

最初の一歩はアルバイトでも構わないと思います。まずは自分のキャリアや仕事配分を、自分でコントロールできるようになること。

 

本当は副業バイトなんて考えなくてもいいくらいお花屋さんの待遇がよくなればいいのですが、どうも無理そうですし(がんばれ)、文句を言っていても仕方ありません。

自分の力で「複業」ができるフローリストがふえれば、花屋業界も少しずつ変わっていくのではないかと期待したいです。

 

お花屋さんは給料が安い!雇われて働くフローリストがお給料を上げる方法とは? 今回は、お金の話。 お花屋さんってお給料はどうなんですか?とよく聞かれますが、胸を張って答えたい。 安い!安いで...