「アジサイの花言葉って、悪い意味があるって本当?」
プレゼントに考えていたのに、ちょっと不安になってしまった方もいるかもしれません。
結論からいうと、たしかにネガティブな意味の花言葉もあります。
でも、色によってはポジティブな意味を持つものもあるし、気をつけて使えば贈りものにも使えます。花言葉の由来を知ると「なるほど」と思える部分もたくさんあります。
元花屋として、アジサイの花言葉を正直にお伝えします。
アジサイの花言葉【全体】
紫陽花の花言葉には要注意
アジサイ全体の花言葉は、「移り気」「冷酷」「無情」「辛抱強さ」などです。
「冷酷」「無情」……なかなか厳しい言葉が並んでいますね。これはアジサイが花色を次々と変えることに由来しています。
青からピンクへ、やがてグリーンや赤みがかった秋色へと変化するアジサイの性質が、「心変わり」「浮気性」といったイメージに結びついてきたんですね。
ただ、「辛抱強さ」という言葉もあります。梅雨のじめじめとした季節にもくじけず咲き続けるアジサイらしい、前向きな言葉です。
色別!アジサイの花言葉
青・紫のアジサイ:「冷酷」「無情」「辛抱強さ」
青や紫のアジサイにはネガティブな花言葉が多く、贈り物に使うときに気にされることもあります。
とはいえ、涼しげで美しい青のアジサイは、切花でも鉢物でも人気が高い色。花言葉をあまり意識しないシーンでは、もっとも紫陽花らしく、初夏の美しさを一番伝えられる色なのではないでしょうか。
ピンクのアジサイ:「元気な女性」「強い愛情」
ピンクのアジサイの花言葉は「元気な女性」「強い愛情」。
同じアジサイでも、ピンクはぐっとポジティブな意味になります。花言葉を気にして贈り物を選びたい場合は、ピンク系のアジサイを選ぶのがおすすめです。
母の日に鉢物のアジサイを贈る場合も、ピンクや淡いパープルを選ぶと意味の面でも安心です。
白のアジサイ:「寛容」「一途な愛情」「乙女の夢」
白のアジサイの花言葉は「寛容」「一途な愛情」「乙女の夢」。
清潔感があって、ウェディングにも使われる白のアジサイ。花言葉もとても美しいですね。「寛容」という言葉は、包み込むような大きな愛情を表しています。
白やグリーン系のアジサイは婚礼の需要が高く、切花は年間を通じて流通しています。
アジサイを贈り物にしていいの?正直に答えます
不安だったらやめておこう
「ネガティブな花言葉があるなら、贈り物に使わない方がいい?」
それはまあ、時と場合と相手によります。
そもそも花言葉というのは、同じ花でも複数あるのが普通。アジサイにも「辛抱強さ」「一途な愛情」など前向きな言葉もあるのです。
とはいえ、贈りものとして花を贈るなら、受け取る側がどう感じるかが一番大事。
相手は花言葉を気にする人か?万が一気にされたら誤解が生まれるか?
結局は相手の性格や関係性で決めるしかありません。
「ちょっと不安だな…」と思ったら、アジサイをメインにした花束はやめておいた方がいいかもしれません。
他の花と混ぜて使うのがおすすめ
でもね、アジサイの切花はとっても美しいんですよ。
旬の季節の国産品もいいし、1年通じて入手できる輸入品のアジサイは高級感があって本当に素敵。
また、秋の季節にほんのり赤く色変わりした「秋色紫陽花」は、ドライフラワー素材としても大人気ですよね。
秋色紫陽花について
→紫陽花(アジサイ)が秋色になる仕組みとは?お花屋さんに出回る秋色紫陽花の種類を解説!
たとえばトルコキキョウや白いバラと一緒に淡いブルーの紫陽花を束ねた初夏らしい花束や、こっくりと深い色のケイトウや実物と秋色紫陽花を束ねたブーケなど、贈りものにして喜ばれること間違いなし。
アジサイだけがメインで目立つと「アジサイの花言葉は…」と気にしちゃう人もいるので、たくさんの花を束ねる中にアジサイも入っている、という贈り方にすれば、ほとんど気にされないのではないかな…と思います。
花屋メモ:鉢物アジサイは母の日ギフトに人気
鉢物のアジサイは母の日ギフトに大人気
あと、なぜか鉢物ギフトでは「アジサイの花言葉」がネガティブに語られることはほとんどありません。
なんといっても、母の日ギフトでアジサイはカーネーションに並ぶ人気の品。
お花屋さんには4〜5月にかけて、色とりどりのアジサイの花鉢がずらりと並びます。ピンク・白・水色・紫……それはそれはきれいな光景です。
花屋として長年、たくさんのアジサイの鉢物を母の日にギフトとして売ってきましたが、花言葉を気にする方はほとんどいないよなーという印象です。
アジサイの鉢植えの育て方・管理方法はこちら
→ 【アジサイ(紫陽花)】の育て方・管理方法|お花屋さんの花鉢シリーズ
花屋メモ:切り花のアジサイは「高級品」
切花のアジサイについて、少し補足します。
国産の旬のアジサイが出回るのは5〜6月。ただ、お店に並ぶ量は多くなく、どちらかというと枝物に近いイメージです。
一方、輸入ものの切り花アジサイは、白やグリーン、アンティーク系カラーが年間を通じて流通しています。
梅雨時に出回る国産品と違って、大きな花房がまとまっていて、発色が美しく、切り花なのに本当~によく日持ちするのです。
ただ、お値段もそれなりにします。1本1,500円〜3,000円ほどするものも珍しくありません。「特別な贈り物に」というシーンには向いていますが、日常づかいというよりは少しリッチな選択肢ですね。
切り花アジサイの飾り方・日持ちについてはこちら。
→ 【切花図鑑】アジサイ|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方
花屋メモ:日本人はアジサイが好き
そもそも、花言葉というのは西洋の文化。
アジサイは古くから日本人に愛されている、日本原産の花です。
江戸時代の終わりごろ日本に来たプラントハンターたちは、日本に生える多種多様な植物の美しさに驚き、様々な植物を持ち帰り、本国で品種改良に励みました。
その代表的な植物のひとつが、紫陽花です。
ヨーロッパで改良された「西洋紫陽花」が今では日本でも主流になり、カラフルでたっぷりとした花が楽しまれています。
「アジサイには怖い花言葉があるから…」と言って旬の季節にアジサイを楽しまないのはもったいない!と私は思います。
まとめ:よくない花言葉のアジサイ、贈りものに使える?
アジサイの花言葉をまとめると:
- 青・紫:移り気・冷酷・無情・辛抱強さ
- ピンク:元気な女性・強い愛情
- 白:寛容・一途な愛情・乙女の夢
確かに、悪い意味の花言葉が当てられており、気にする方がいるのも事実。
しかし、母の日に鉢物アジサイを贈るのは今や定番中の定番。花言葉でトラブルになったというのもほとんど聞いたことがありません。
切花のアジサイを花束にして贈りものにしたい場合、ほかの花と混ぜて束ねれば、「花言葉」感は薄れるので、気になる方は単品ではなくミックスブーケにするのがおすすめ。
逆に、『アジサイだけのブーケを、趣味も知らない知り合ったばかりの相手に贈る』とかは誤解を招くこともあるかもしれないですよね。
花贈りは気持ち。
相手がどう受け取るか、その関係性はあなたにしかわかりません。
花屋としては、
国産も輸入物も鉢物も、紫陽花は本当に多彩で美しいので、あんまり気にしないでぜひ楽しんでください!!
とお伝えして、この記事を終わりにしたいと思います。











