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上手に花を買うには

千両の「カマ」や「一級」って何?千両の等級の決まり方を解説します

千両 カマ 等級について

年末が近づいてくると、お花屋さんにはお正月花材が並びます。

その中でもメインと言っていいのが「松」と「千両」。

赤い実をつける千両は縁起の良い花材とされ、お正月のアレンジや活けこみに欠かせない花材です。

この「千両」の切花、市場やお花屋さんの世界では、他の花材とはちょっと違う位置づけで扱われていて、等級(ランクのようなもの)や分類も独特。

私もはじめてお花屋さんの仕事を始めた頃、

「カマ」と1級はどっちがいいやつなの?
特級めっちゃ高いけどどのへんが特級なのよ?

とか、頭が「?」でいっぱいになったものです。

今回はそんな「千両」の等級や分類について、なるべくわかりやすく解説してみたいと思います。

千両市という特別な市がたつ

普段の市場ではいろいろなお花がセリに出てきて、それを買参人が競り落とす…ということが行われているのですが、松と千両だけは特別に専用のセリが行われています。

例年12月の第2週日曜日が「松市」、第3週日曜日が「千両市」として、市がたちます。菊やバラなどの花材と違って、千両は年に1回しか市場(セリ)に出てこないということです。

今年の年末に売る分の千両は、その千両市で競り落とすしかない。

ということで、生産者にとっても、競り人にとっても、買参人(仕入れ担当者)にとっても、非常に気合の入る日となるわけです。

 

皆さん、こんにちは!!
今冬一番の冷え込みの中、本日千両市を開催いたしました。
おかげさまで多くの買参をいただき終わることができました。
今年は生産地での台風被害がなく、全体的に出来も良かったと思います。
これから、暮れの花材が次々と入荷してきます。
引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
千両市のセリ人:名倉一貴、岡崎亮、松成喜一郎、相澤英嗣

世田谷花きさんの投稿 2020年12月15日火曜日

 

*2019年から千両市は第3週水曜日の一般セリ後に移動しています(東京・大田市場)


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千両の切花には「等級」がある

様々な産地から千両市に集まってくる千両ですが、丈の長さや実付きなどでランク分けされており、それを「等級」といいます。

等級は、「特級」「一等」「二等」「三等」の4つ。

お花屋さんの店頭でも、表示されているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

等級の決まり方

なるほど、じゃあ特級が一番よくて3等はしょぼいってことね!と思いがちですが、そう単純ではありません。

「等級」は一律に市場が決めているのではなく、産地や出荷部会ごとに異なるからです。

いち花屋スタッフとしては、『1本の茎に、実の房がいくつ付いているか』『長さが何センチ以上か』などで決まっているのかな~と思っていましたが、必ずしもそうではないそうで。

もちろん、特級は三級より枝ぶりも良く実付きもよいのですが、房数や長さが一律に決まっているものではない、というのは覚えておきたいところ。

千両の「カマ」「鎌付き」はどんな意味?

等級とは別に、「カマ」や「鎌付き」という言葉があります。これもお花屋さんで表示していたりするので、見たことがある方もいるかもしれませんね。

千両の「カマ」とはなんなのか?解説します!

初めて出荷される千両は「初鎌(はつがま)」

千両は種をまいてから3年以降にならないと収穫できません。生産者さんは毎年株をすこしずつ大きく育てて、そこから枝を切って出荷します。

種をまいて3年目の株から、初めて収穫した千両を「初鎌」と呼びます。はじめて鎌を入れた、ということですね。

昔は縁起物として重宝され、高値で取引されたりもしたそうです。丈は短いものの、実付きはよいものが多いようです。

4年目以降「初盛り」→「本盛り」へ

ちなみに、種をまいてから4年目の株は「初盛り(しょざかり)」、5年目の株を「本盛り(ほんざかり)」と言うそうです。

4年目以降の株は成木(せいぼく)=おとなの株として、安定した収穫が期待できます。等級がつく千両が収穫できるようになるのも4年目以降。

子供を育てるように株を育てている…と考えれば、「初鎌」「カマ」は最初のデビュー戦なんですね。

広い意味で使われるようになった「鎌付け(かまづけ)」

このように、もともとは3年目の株から初めて収穫するものを「初鎌」「鎌付」と呼んでいました。ところが、今では成木の脇から出る千両も「鎌付け」と呼んでいるそうです。

つまり、株が若いわけではなくても、「カマ」として出回るものもあるということ。

で、結局「カマ」はどういう千両なの?

お花屋さんで「千両・カマ付き」って書いてある千両は結局どういう千両なのよ??ということですが…

・丈が短め
・先端が枝分かれして短い房がついている

という印象です。等級にあてはまらない若い千両か、成木の脇から出た短い千両、ということなのだと思います(違っていたら教えてください…)

「初鎌」と書いてあったら、それは3年目の若い株から初めて収穫した千両のこと。縁起物として見てみるのも良いかもしれませんね。

まとめ:等級がよければ良い千両なのか

今回は、お正月花材である千両の「等級」や「カマ」などの言葉について解説しました。

千両は他の花材とちょっと違う、特別な花材であることが伝わったでしょうか。

収穫までに何年もかかる手のかかる品目で、最近は需要も減ってきており、作り手の減少も心配されています。千両市もだんだん縮小傾向ですが、それでもお正月の伝統的な花材を残したい!という気持ちで関係者みんながよい品物を届けようとしています。

今年はそんなこともちょっと頭において、千両を手に取ってくれる方がふえるといいなと思います。

 

千両は等級によって値段もだいぶ違うので、どれを買ったらよいのかお店で迷うこともあるかもしれません。いいやつを買っておけば間違いないのか…?

もちろん、上位階級の千両はみばえが良く、房数や枝ぶりなど目をみはるものがあります。

ですが、「アレンジメントで小分けにして使いたい」「小さな花瓶にちょっと挿したい」など、現代のニーズは様々。お財布と相談して、適切なサイズ感のものを購入すればよいと思います。

千両がお店にならぶ年の瀬の季節。店頭で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

 

参考サイト:https://www2015.otakaki.co.jp/topics/200944/index.html