2019年11月12日。東京オリンピックのビクトリーブーケが発表されました…!
いやあ、なかなか予想外というか、そうきたか!!という感じだったので、内容をまとめておきたいと思います。
(意表を突かれる)マスコットぬいぐるみつき…!
まずはなんと言っても、「ぬいぐるみ付き…!」というのに驚き。
東京オリンピックのマスコットである「ミライトワ(青い方)」と「ソメイティ(ピンクの方)」がブーケのハンドル部分に付いたデザインになっています。
青い方がオリンピック用、ピンクの方はパラリンピック用になるとのこと。
日本的なブーケになるのかな?と予想していたので、ポップな方向にきたことにちょっとびっくり。
でも、アニメ的なマスコットもそうだし、クールジャパンな現代の日本らしさなのかもしれない、とも思いました。
生花でつくるブーケは、世界中から来る選手たちが記念に持って帰れないことが残念なポイントでした。取り外せるぬいぐるみ付きなら、思い出の記念品にもなりますね。
復興の象徴・東北3県の花を使用
使われている花を見てみましょう。
オリンピック用が、
トルコキキョウ(グリーン):福島県産
リンドウ:岩手県産
ヒマワリ:宮城県産
ナルコラン:福島県産
ハラン:東京都産
パラリンピック用が、
トルコキキョウ(グリーン):福島県産
リンドウ:岩手県産
バラ:宮城県産
ハラン:東京都産
とのこと。
復興を象徴した東北の花をメインで使うのは、メッセージ性もあってとても良いと思いました。葉ものですが、東京の花材も入っているところにこだわりを感じます。
ロンドン大会のときも国産の花にこだわるブーケがアピールされていましたが、国産の花だけで大量のブーケをまかなえない国もあります。その点、日本の花き生産はレベルが高く、世界に誇れるところですね。
オリンピック・パラリンピックで合計5000個のブーケが用意されるそう。真夏の暑い時期ですから、制作や運搬も気を遣うことでしょう。
関連記事はこちら。
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3大会ぶりの生花ブーケ復活。
生花のブーケが復活!という点でも注目が集まっています。
組織委の布村幸彦副事務総長はビクトリーブーケ復活について「開催都市契約に入っていたもの」とした上で、「日本の花文化は長い歴史がある。日本のスポーツ大会でもビクトリーブーケの贈呈が基本的に定着している」と説明。さらに、東日本大震災の被災県産の花を主に使用することについて「復興の進展や感謝の気持ちを伝えるブーケとして、選手に差し上げることができる」とした。
前回のリオデジャネイロ大会と冬季オリンピックの平昌大会では、生花のブーケが採用されませんでした。
なんだか不思議なオブジェや、マスコットのぬいぐるみをメダリストが掲げていたのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
表彰台でメダリストにビクトリーブーケを渡すという習慣は、1984年のロサンゼルス大会から始まったと言われています。それ以降は必ず各大会で生花のブーケが用意されていたのですが、リオと平昌でそれが途絶えていたのです。
リオも平昌もきちんと考えがあってのことですから、それはそれでいいのですが、東京オリンピックでは3大会ぶりに生花のブーケが採用されることになります。
お花業界の人間として、それは純粋に嬉しいこと。大会本番も楽しみにしたいです。
まとめと感想
デザイン的にはちょっと驚きましたが、とりあえず生花のビクトリーブーケが東京オリンピックで見られることになってよかった!という気持ちです。
東北3県の花を使うということも、メッセージとして世界にアピールされていくといいなと思いました。
今までのオリンピックでどんなビクトリーブーケが用意されてきたか??まとめた記事もご用意しています。興味がある方はこの機会にぜひ読んでみてくださいね。
>>【ビクトリーブーケの歴史】歴代オリンピックのビクトリーブーケ総まとめ!【夏季五輪】
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