2019年9月、大型の台風が日本列島を襲いました。台風は9月9日に千葉県に上陸。記録的な暴風雨によって甚大な被害をもたらしました。
1週間以上にわたる停電や断水で、大変な思いをされた方が多くいます。お見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。
そして、千葉といえば園芸大国。我々がいつも楽しませてもらっているお花の有名産地も多く、それらを生産するビニールハウスやガラスハウスが多くの被害を受けてしまいました。
台風の翌日。花仲間のSNSなどを通じて流れてきたのは、出荷間近だった花たちがハウスと共に倒壊している痛ましい様子…
農業は自然災害とともにあるので、ある程度は仕方ないことなのですが、こんなときいつもお世話になっている私たちができることはないものか…と考えていたところ、以前にも募金協力をした『花き自然災害基金』のクラウドファンディングが立ち上がりました!
3000円から花農家さんを応援できる!クラウドファンディング

運営メンバーからのメッセージはこちら。
花き自然災害支援基金と連携している花き業界若手会には、北海道から九州まで幅広い地域で活動するメンバーが所属しています。それぞれが連携して、様々な業界の課題解決のための活動をしています。
メンバーの中には、東日本大震災で福島県で被災した人や、雪害によりハウスをつぶされた人、台風で温室の損害を被った人、熊本地震で電気や水がなく困った人、北海道地震でインフラが壊滅状態となり、なんとか出荷した花も空港で大量廃棄となってしまった人など、災害の辛さを実感しているメンバーも多くいます。自然災害を何らかの形で受けたのち、たくましく再建して今も元気で活動しているメンバー達です。
今回はそんな彼らの後押しもあり、より一般の方々に、花き園芸農家の現状を知ってもらうためにクラウドファンディングを使って支援を募ることにしました。
自然災害によって受けたダメージはさることながら、当人にとって精神的にも大きな打撃を与えます。再建が長期化し時間が経てば経つほど、花き栽培への情熱やモチベーションの維持が非常に困難になってきます。
私たちは、クラウドファンディングを通じた支援を、多くの方からの善意の塊と認識しています。全国の賛同者の方々から、『これからもよい花を作れるように応援したい』『再建ができた折には、いつか花で私たちを元気にしてほしい』といった、メッセージを寄せてほしいと考えています。それがきっと、被災された生産者の心の支えにきっとなるはずです。
お花は農産物。作ってくれる農家さんがいるからこそ、私たちが日常的にお花を楽しむことができるのです。
ぜひ、支援や拡散のご協力をお願いします。
▶台風15号被害を受けた花き園芸農家へ 再建支援募金プロジェクト
*目標金額は達成していますが、10月31日まで支援を募集しています。
花き自然災害基金のこと
花き自然災害基金が初めて作られたのは、2014年の大雪被害のとき。
記録的な大雪でハウスが倒壊してしまった群馬などの生産地へ『大雪ハウス倒壊再生支援プロジェクト』が立ち上がりました。
生産者、花店、仲卸、市場が関わり、4つの生産者に対し支援金をおこない、割れたガラスハウス等の撤去等のボランティアの活動や、チャリティー販売をサポートしました。
ハナラボノート運営者もこのとき募金活動に協力し(当時はまだハナラボではなかったですが)、花き業界がこういった活動をするのはとても大事だなあと思ったことを覚えています。
気候が変わってきているのか、近年こういった自然災害はどんどん大規模になっているように思います。お花の生産はハウスなどの施設園芸が多く、被害も大きくなりやすいのです。それがキッカケで、お花の生産をやめてしまう生産者の方がいてもおかしくありません。
市場、仲卸、花屋、フローリスト、お花を買う人みんなが、こうした現状に目を向けるきっかけになればと思います。
2014年時の支援先の決定方法や支援先情報も公開されていますので、ぜひホームページものぞいてみてください。